プロローグ
この「小説家になろう」で初めての投稿です。
自信があるので、是非読んでいって下さい!
プロローグ
「ねえ、私、もう限界よ! あの子を殺してしまいましょう!」
「たしかに、あの子は気味が悪いけど」
日本に住むこの夫婦には、子供がいた。
しかしその子は夜な夜な外を出歩いたり、一人でぶつぶつなにかを言っていたりする。
「こないだも近所の赤ちゃんに変なことしてたし。きっと、そのほうが世間のためよ!」
母親の怒声を聞いても気乗りしない父親に、「私一人でもやるわ。あなたは見ていてちょうだい。」
それでも、気が乗らない父親だったが、母親はそんな父親に目もくれず、薬棚から奇妙な粉をとりだし、
これから息子に食べさせるであろう食事にふりかけていた。
薬まで用意していたという母親の周到さに一瞬恐怖した父親だったが、なにもいわなかった。
午後6時、いつもの時間に食卓に来た息子を出迎えるなど、無かった。
これがいつも寂しく、いつも溜息が漏れるのだが、今日はそれはなかった。
そりゃそうか。なにせ、いまから実の母親に殺されるのだから。
自分でおもって、笑ってしまった。どうしてこんなに落ち着いているのだろう?
これから人が、ましてや実の息子を殺すというのに。
そして、母親が毒入りの食事をもってくる。
スプーンを手に取り、口に運んだ。
とはいかなかった。
「なんでこのごはんどくがはいっているの?ねえ、なんで?」
ぞくっとした。このしゃべり方、じゃない!なんでこいつ、毒入りだって知ってんだ?
動揺が隠せない。それは母親もおなじだった。
「ふーーん。ぼくをころすんだ。でも、さきにぼくがころしてあげよっかな。」
え?
気がつくと、部屋に息子はいない。いったい、なにがどうして、、、
目を凝らすと、部屋は血で真っ赤に染まり、自分の横には大量の血が流れている母親の姿。
「お前が正しかったよ。あいつは殺すべきだった。それこそ生まれたときに。」
「あいつ、俺たちの息子、真紅を」
ガハッ、と父親は倒れた。
この事件は、未解決で終わる怪事件と共に、2000年代最悪の惨劇の幕開けとなる。
前書きでいったように、僕はこの作品がここでの初投稿です。
自分の実力もわかってないので、ダメだしでもいいので、
感想をください。