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月光  作者: 水嶋


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13/15

直樹の独白

直樹の手を取ると



「うっ!」


と唸って直樹は顔を顰めた。



「どした?」


と、握った手を見ると、直樹の小指が変な形に曲がって赤く腫れていた。


「アイツらにやられたんか!?」


思わず怒鳴り声に近い言い方になってしまった。


「違う…自分でやった…」


「なんで!?」


「クスリ…」


「?」


「あの人に目の前に出されて…何か…自分が…急に…吸血鬼なったみたいに…我慢できなくなりそうだったから…自分で折った…」


「なんで!?」



「俺ね…あの頃は所々意識飛んでる時もあったんだけどね…」


「?」


「最初に店でタクミさんに声掛けた時の事は覚えてたの…」


「…」


まだ俺が学校で働いてた時に帰りに飲んで絡まれた時だ…



「折れた小指見せた時のあの時に俺にした顔がね…何か忘れられなくてね…」


「…」


「正直ね、あの頃は誰にどう思われようが、何時死んでも…客に殺されても良いって思ってたの…」


「…」


「でもね…あの顔見た時ね…自分が凄く恥ずかしくなって…悲しくなったの…」


「…」


「だからね…クスリに手を出しそうになった時に…あの顔思い出したら我慢出来るって思ったの…だから指折って思い出させたの…」


「…」


「俺を捕まえてた奴らが捕まって…あの後俺は解放されて…施設に連れてかれて…その後タクミさんの家に連れてかれた時は…本当に驚いたの」


「…」


「住む世界が違う人だと思ってたし…また会えるなんて思って無かったし…」


「あんな…優しい顔で俺なんかと話してくれるなんて思ってもなかった…」


「…」


「だからね…暫くは俺はもう本当は死んでて、夢見てるのかなって思ってた…あはは」


「…」




「家族になろって言ってくれたのは本当に…本当に嬉しかったんだよ…」


「…」


「でもね…俺はタクミさんが好きなの…」


「…」


「好きだから…タクミさんを苦しめてる子と同じ事はしたくないの…」


「…」


「タクミさんにはずっと…幸せで…笑ってて欲しい…」


「…」


「あの時の倉庫に居た人達の話…聞いたでしょ?」


「…」


「ホントはね…あんなもんじゃ無くてね…他の人にはもっと汚い事も酷い事もされてるの…」


「…」


「だからね…やっぱり…俺はタクミさんを好きになるのも、家族になるのも相応しくないって思う…」





その言葉まで聞いて、俺は分からなかった答えが分かった…



分かったから…








直樹にキスをしていた…


補足:実際直樹がどんな事をやらされていたかは「探偵前物語」を見て頂ければ男達の会話で大体想像出来ます。


まあ、そう言うプレイは昔から一部の愛好家の間であります…


経験者から聞いた話だと…アレの消化状態にもよるかもですが…苦いらしいです…(ボソ…)

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