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月光  作者: 水嶋


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1/15

先生の表と裏

物語のスタートは本当の先生からです。


先生って誰かに似てますね…

「袋はお付けしますかあ?」


「大丈夫です…」


「ストロー等ご入用でしたら此方からお取り下さいー」



ピロリーン


「有難うございましたー」





今日は満月かあ…

よりによってあの日と同じだなあ…


ペコン


LINEのメッセージが来た



『先生、有難うございました。先生のアドバイスで上手く行きました。』



俺はふっと思わず笑みが漏れた。


コンビニ帰りの途中にある夜の公園に立ち寄った。


イチゴ牛乳のパックの口を開けて一口飲んだ。


「まっず…」





『お幸せに!』



一言返信した。





荒木くんがあの子と同じにならなくて良かった…





○○○○○○○○○○





「匠先生ー!」


「どうした、高橋。長沢先生って呼びなさい。」


「これあげるー!俺が好きなイチゴ牛乳ー!」


「だから俺は甘いの嫌いだって言ってるでしょ。いらないから自分で飲みなさい。」


「お願いー!一口だけ飲んでー!じゃないとそれまで教室行かないからー!」


「分かった分かった、一口だけな。」


渋々パックを開けて一口飲んだ。


「わーい!やった!ありがとうー!ふふふ。間接キッスー」


と無邪気に飲んでいる。





○○○○○○○○○○





「何、タクミため息ついて…」


「困ってんだよなー。受け持ちのクラスの男の子にさー」


「今何年生の担任だっけ?」


「1年生。なんかグイグイ来られてさー」


「げっ!て事は…10は下?しかも未成年?ヤバいなー。大丈夫?それ。捕まらない?」


「手なんか出さんぞ。俺今彼氏いるし。」


「分かってるって。あはは」



仕事帰りに行きつけのバーへ寄っている。

まあ所謂二丁目のバーだ。


仲のいいマスターと喋る時が一番気が休まる。



「やっぱタクミは男引きつけるフェロモン出てんだよなー。」


「やめてよー。学校では猫かぶって真面目にやってんだからさー」


「でも男途切れないじゃんお前。その癖誰も本気になってない。」


「人聞悪いなー。付き合ってる時は楽しくやってるよ!」


「でもちょっと何かあるとすぐ別れるよねー。」


「だって面倒じゃん。拗れて修復とかまでするとか。楽しくないし。」


「クズいよねー。」


「うっさいなー。ここには安らぎを求めに来てんだから説教はやめてー。」


「ハイハイ。」




○○○○○○○○○○




「相談って何だ?高橋。」


クラスの高橋に相談が有ると屋上に呼ばれた。


「匠先生…」


「どうした?」


「俺!先生が好き!付き合って下さい!」


あー。その手の話ねー。


「有難う、高橋。でもな、俺付き合ってる人いるからさ。高橋の気持ちには答えられない。」


「俺が男だから!?子供だから!?」


「違う。好きじゃ無いから付き合えない。」


「遊びでも良いから!気持ち無くても良いから!お願い!俺本当に先生が好きなの!」


「そう言う事を言うのはやめなさい!遊びとか、気持ち無くてもとか…もっと自分を大切にしな。高橋の事を好きで大切にしてくれる人と付き合いなさい。」



高橋の肩をポンと叩いた。


そう言って俺は屋上を後にした。




○○○○○○○○○○




あー今日はホント疲れたわー


とぐったりしながら自宅マンション前まで来た。


そこに今彼も帰って来た。


「匠、おかえり〜。何かスゲー疲れた顔してる」


そう言って肩に手を回して来た。


「蓮、おかえりー。もう今日は修羅場だった…癒やして…」


「よしよし、よく頑張りました〜。」


そう言ってキスをしてくれた。


「あー元気出た!今日何食べる?」


「オムライスー!ケチャップたっぷり!匠好きだろ?」


「オムライスなら蓮上手いから作って!」


「オッケー!任された!」






そう言いながらマンションに入って行った。


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