先生の表と裏
物語のスタートは本当の先生からです。
先生って誰かに似てますね…
「袋はお付けしますかあ?」
「大丈夫です…」
「ストロー等ご入用でしたら此方からお取り下さいー」
ピロリーン
「有難うございましたー」
今日は満月かあ…
よりによってあの日と同じだなあ…
ペコン
LINEのメッセージが来た
『先生、有難うございました。先生のアドバイスで上手く行きました。』
俺はふっと思わず笑みが漏れた。
コンビニ帰りの途中にある夜の公園に立ち寄った。
イチゴ牛乳のパックの口を開けて一口飲んだ。
「まっず…」
『お幸せに!』
一言返信した。
荒木くんがあの子と同じにならなくて良かった…
○○○○○○○○○○
「匠先生ー!」
「どうした、高橋。長沢先生って呼びなさい。」
「これあげるー!俺が好きなイチゴ牛乳ー!」
「だから俺は甘いの嫌いだって言ってるでしょ。いらないから自分で飲みなさい。」
「お願いー!一口だけ飲んでー!じゃないとそれまで教室行かないからー!」
「分かった分かった、一口だけな。」
渋々パックを開けて一口飲んだ。
「わーい!やった!ありがとうー!ふふふ。間接キッスー」
と無邪気に飲んでいる。
○○○○○○○○○○
「何、タクミため息ついて…」
「困ってんだよなー。受け持ちのクラスの男の子にさー」
「今何年生の担任だっけ?」
「1年生。なんかグイグイ来られてさー」
「げっ!て事は…10は下?しかも未成年?ヤバいなー。大丈夫?それ。捕まらない?」
「手なんか出さんぞ。俺今彼氏いるし。」
「分かってるって。あはは」
仕事帰りに行きつけのバーへ寄っている。
まあ所謂二丁目のバーだ。
仲のいいマスターと喋る時が一番気が休まる。
「やっぱタクミは男引きつけるフェロモン出てんだよなー。」
「やめてよー。学校では猫かぶって真面目にやってんだからさー」
「でも男途切れないじゃんお前。その癖誰も本気になってない。」
「人聞悪いなー。付き合ってる時は楽しくやってるよ!」
「でもちょっと何かあるとすぐ別れるよねー。」
「だって面倒じゃん。拗れて修復とかまでするとか。楽しくないし。」
「クズいよねー。」
「うっさいなー。ここには安らぎを求めに来てんだから説教はやめてー。」
「ハイハイ。」
○○○○○○○○○○
「相談って何だ?高橋。」
クラスの高橋に相談が有ると屋上に呼ばれた。
「匠先生…」
「どうした?」
「俺!先生が好き!付き合って下さい!」
あー。その手の話ねー。
「有難う、高橋。でもな、俺付き合ってる人いるからさ。高橋の気持ちには答えられない。」
「俺が男だから!?子供だから!?」
「違う。好きじゃ無いから付き合えない。」
「遊びでも良いから!気持ち無くても良いから!お願い!俺本当に先生が好きなの!」
「そう言う事を言うのはやめなさい!遊びとか、気持ち無くてもとか…もっと自分を大切にしな。高橋の事を好きで大切にしてくれる人と付き合いなさい。」
高橋の肩をポンと叩いた。
そう言って俺は屋上を後にした。
○○○○○○○○○○
あー今日はホント疲れたわー
とぐったりしながら自宅マンション前まで来た。
そこに今彼も帰って来た。
「匠、おかえり〜。何かスゲー疲れた顔してる」
そう言って肩に手を回して来た。
「蓮、おかえりー。もう今日は修羅場だった…癒やして…」
「よしよし、よく頑張りました〜。」
そう言ってキスをしてくれた。
「あー元気出た!今日何食べる?」
「オムライスー!ケチャップたっぷり!匠好きだろ?」
「オムライスなら蓮上手いから作って!」
「オッケー!任された!」
そう言いながらマンションに入って行った。




