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65. あらたなる気づき

 治療ができるようになってから、とりあえず、家族だけで試していましたが、こんなことがありました。


 ある時、知人がたまたまギックリ腰で動けなくなり、ちょうど、その場に、偶然、自分がいました。

それは、とても緊急を要した時で、とても勇気がいりましたが、治るかはわからないけどそれでもいいですかと、確認してから、試してみましたが、一回で運良く完治して、それで、すごく感謝されました。


 実は1番驚いたのは、自分でしたが、これは後からわかったのですが、ギックリ腰をやってから、1時間も経っていなかったからだったのです。

傷めたり悪くなってから、時間が経てば経つほど、治すのに時間を要するのです。早ければ早いほど、治すのは簡単になり、それだけ早い。それから、どうしても試したいことがあって、家族に、何かあったら、すぐに教えてほしいと言っておきました。


 すると、ある日、台所で母といた時、母がたまたま火傷をしてしまい、見た目的にけっこう痕になっている。しかし、それを、確認したあと、10秒も経たずに、パッとその指を掴んでエネルギーを送りました。


すると、不思議にも、その場で、すぐに治ったのです。見た目も、すっかり元通りになっていました。


 それに、この時までの経験で、同じような病気というか同じような状態であっても、エネルギーの入り方や治るまでの時間が全く違うので、なぜなのか疑問に思っていましたが、患っている時間の長さによって、その差が出ているということが、ようやくわかりました。


 その後、もう一つ、とても、大きな気づきがありました。ある日、姉が帯状疱疹になってしまったのです。これは、とても痛みが激しく、なんとか治してあげたい、と思いました。


 そこまでで、何人か家族を治してきましたが、四十肩とか、ちょっとした腰痛など、本当に簡単なものばかりで、これまででは、1番治すのは難しいと感じていて、とにかく、いつも以上に気合いを入れて、臨みました。


 手にエネルギーを集中させて、手のひらを患部に当てて、エネルギーがとにかく患部に集中して入っていき、治るように祈りながら、送っていきました。

 ところが、いくら続けていても、エネルギーが入っていきません。手のひらから、先に進んでいかないのです。やはり、これは、大変な病気なので、難しいのだろうと思い、長い時間をかけて、エネルギーを送っていきましたが、その後も、全くかわりません。


すると、姉は、

「やっぱり、帯状疱疹って、治すのが難しいのね。」

と、言われて、その場は終わりにしました。


自分は、あまりに予想外のことで、落ち込んでしまいましたが、いくら考えても、なぜなのかわかりませんでした。


そして、ある日、瞑想をしていると、その答えが出てきたのです。


 それは、私が、あまりにも、治そうという気持ちを強く持って治療に臨んだせいだったのです。この治療をする時には、治そうという気持ちや、家族であるから、どうしても治したいという気持ちや、情が湧いていたことが邪魔になる。つまり、もっと、ピュアな心で、心を無にして臨まなければいけなかったのです。


これまでに、いくつか治してきたものは、今にして思えば、もっと気軽な気持ちで取り組んでいたように思いました。それが、帯状疱疹という、これまでにない難問を出されたような心持ちで、気合いを入れて取り組んだことが、全く裏目に出てしまったのです。


 そういえば、ヨガの経典の中でも、自分を高めたい、高みを目指したい、という気持ちをもって頑張っていたとしても、その最後には、その自分を高めたい気持ちだけを残していき、その最後の最後には、その高めたい気持ちも捨てることが大切だと、書いています。その良い心構えすらも、最後には、邪魔になる。そのことを思い出しました。


 その気持ちで、再度、姉の治療に臨み、心を無にして、治療を始めると、前回までのことが嘘のように、姉の身体には、信じられないくらいに、エネルギーがスーッと入っていきました。


 そして、家族や身内を何人か治しているうちに、治す度に様々なことがわかってきて、どのくらいエネルギーが入っていくのか、どのくらい治っているのか、とかが少しずつわかるようになってきました。


それに、その頃になると、エネルギーを入れた後も、あまり疲れなくなってきたのです。


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