41. 朝夕の自室でのお参り
当時、ここに来て、ひと月が過ぎて、弘法大師の御尊像というものが、現地では特別に発売されていることを知りました。
これは、高さが10㎝くらいの、弘法大師 空海が、入定した時の姿で作られたもので、一般的にも、仏具屋などでよく置いている仏像の類いですが、これまで、御尊像といえば、プラスチック製のものとか、木製のものがほとんどでしたが、この御尊像は、なんと金属でできていて、とても精巧でできていて、すごく重いもので、よく売られているようなものとは違い、高級感があふれていて、レベルが違います。
しかも、そのお顔の作りは見事なもので、おまけに、観音開きの金属製の入れ物に入っているという高価なものでしたが、この年に限定だったので、購入しました。寮の自室の机の上に、御尊像の入っていた段ボールをおき、少し高くして、その上に御尊像をおいて、お祀りをしました。
毎朝、それでなくても時間がないのですが、朝食後、授業が始まるまでの間の貴重な時間に、ほんの数分でしたが、弘法大師の真言をあげることを同室の人に許可をもらって、日課として始めました。ご挨拶をしてから、扉を開けてから真言をあげる。終わったら、お礼を言ってお辞儀をして、扉を閉めて終わります。
これが、とても清々しい。何かわからないですが、本当に、お参りをすると違うのです。御力を頂けていたのだと思います。
当時、とても仲のいい友人が数人出来ましたが、毎日これを見ていて、どうか自分たちもそのお勤めに参加させてほしいと言うのです。それから、同室の人も加わって、狭い部屋がいっぱいになり、最後には、部屋の戸を開け放して、廊下まで人がいて、宗教団体か、とまで、ついには、わけのわからない言い方までされて、ちょっと驚きましたが、非常に嬉しかったです。
あれから、長い年月が経ちますが、今でも、自宅の神棚の3つある扉の右側の奥にお祀りしてあります。この御尊像についてのことは、また別の機会に書くことにします。




