39. 過酷なスケジュール
そして、朝食後、トイレなどの時間の後、9時から授業です。1科目は1時間15分で、午前2科目で、12時に昼食、午後は1時から3科目です。途中15分休憩。
基本的に、授業の講師は、高野山大学の教授で、大学のように教科書はその教授が書いた本で、1年通して全部はとてもやり切れません。これが全部で10冊以上ありました。あと、茶道と花道に関して、どちらも夕飯後に行われるので、正座で1時間、なかなか大変です。
日本史と古文と漢文については、もしも大学で受けていたら、ここでも授業は受けますが、試験は免除になります。高野山大学とか仏教系の大学を卒業した人なら、全部とってるかもしれないです。
とにかく、この辺の科目は暗記ものなので、大学を卒業して何年も経つ自分は辛かったですが、50才すぎとかの人は本当に大変そうでした。おまけに、試験は毎月あります。授業は、夕方5時15分に終わって、夕方の勤行があり、7時に夕飯の後、交代で10分ずつ入浴、8時から夜の勤行があり、茶道と花道は毎日交互に行い、10時に就寝です。
そして、寝るまでの間、暇を見つけて、自分の部屋で少しずつ勉強しないと簡単には合格できません。だいたい、勉強は夜しかできないし、かなりタイトな毎日です。おまけに、朝晩の勤行は、正座で、花道と茶道を合わせると、合計4時間半くらい正座です。以上の一日が月曜日から土曜日まで続きます。
入学式から、1週間経ち、あまりのつらさに、もうリタイヤ希望したい人がちらほら。寒い冬を迎える前に、ひと月も経たないうちから、こんなに大変だとは、ここの生活をみんな甘くみていました。やはり、正座が一番ネックになったようで、みんな簡単には克服できない。自分は、幸運にも、インドから帰国後、ヨガを毎日4時間やっていたので、正座は何時間でも平気で、圧倒的に正座は得意でした。
実は、数ヶ月たった頃、今回、師弟関係を結んで下さった住職さんが様子を見に来て下さいました。後で母から聞いた話しですが、高野山での修行は、いくら望んで行っても1年間我慢して乗り切るだけでも大変なので、激励をしに、住職さんが行ってみたら、私の眼がキラキラと輝いていて、まさに水を得た魚のようで、すごく活気あふれていて、どうしたらあんなにはつらつとしていられるのかと、とても驚いた、普通なら、みんなつらくてとても険しい顔をしている人が多いのに、本当に驚いた、と、言うのです。本当に、心の底から来たかったのですね、あんなに輝いているなんて、自分は行かせてあげられて本当によかった、と、とても喜ばれていたということでした。確かに、自分は、つらくないわけではないのですが、なんか、えもしれない喜びと、満足感が溢れてくるのです。それは、つらいほどに、それに対して湧き上がるエネルギーのような、なんとも言えない力ですね。
とはいっても、自分にとって、少し大変なこともありました。2人で一部屋なので、夜、勉強をするのに、同居している人が何時に寝るのか、果たして寝る前に勉強をやるのだろうか、とか色々と気を遣ってしまいます。正直言って、ここでの一年は人間関係が1番大変でした。




