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30. 夏休みがやってきた

 ここは、一年のコースの中で、夏場に3週間の夏休みがありました。もちろん、その間に帰国することもできないので、午前も午後も、患者のためにヨガの指導に当たりました。それも、2時間ずつなので、それ以外は、その大学の特別な図書館があって、そこで本を読んだりしてすごしました。


 その図書館は、特別な図書館で、ヨガに関する書物しか置いていないのです。そして、不思議だったのが、インド国内の本だけではなく、世界中のヨガに関する本が置いてあり、日本にいた時に読んだことのある日本語のヨガの本までありました。


 しかしながら、他の外国の書物にも若干ありましたが、インド国内で出版されている書籍は、製本がとても雑で、年月がすぎて読まれているものは、背表紙がとても割れやすく、おまけに全体的にページの重なりが左右だけ揃ってない。少し借りたのみで、あとはアメリカやヨーロッパからの書物を借りていました。それにしても、日本の書籍の製本技術は、世界的にも群を抜いてしっかりした作りだと改めて感じたものです。


 ところで、この夏休みの間は、時間がかなり空いていたので、ハタヨガを長くやるだけではなく、瞑想を本格的にやることにしました。シバナンダアシュラムにいた時も、滞在期間の後半には、瞑想は始めていましたが、なかなか難しい。これは、テクニックもあるし、意識もとても重要です。


 ところが、瞑想についての指導書というのは、改めて探してみると、なかなか良いものが見当たらない。どれもこれも、ただ理屈だけか似たような印象のものが多く、一言で言うならば、聞いたことを書いているだけで、自分自身で体験して理解している人が書いているものが全くない。


 瞑想とは、これだ、と、本当に納得させてくれるものがないのです。こうやれば、こうなるのでしょう、という域を出ないのです。いわゆる、皆、体験から書いていない。本当に、瞑想状態を体験していない人たちばかりなのです。しかしながら、この疑問を解決してくれたのは、インド内ではなかったのです。それも、のちに、ジェニファーとのご縁のおかげ、ということになってくるのでした。

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