29. 2人の患者
学校の勉強と、午後からのヨガの指導の二本立ての毎日が始まり、指導も最初から全てを任されて、ひと月がたちました。教えるのも慣れてきて、患者さんも気軽にこちらに質問してくれるようになりました。とても和気あいあいとなり、以前よりも、明るい雰囲気のヨガ指導となりました。
そんな中、とても仲よくなった患者が2人いました。1人は、50才をすぎた男性、ミスター・ヘマディ。糖尿病の治療でやってきました。この人は、自分の息子と、私が年齢が近いということもあって、とても仲良くなりました。けっこう太っていたので、ヨガがやりにくそうでしたが、指導が私になってから、太っていても、そのポーズのポイントを抑えたやり方を指導したので、上手にできるようになり、そのせいか、とても熱心にやるようになって、病院からは、指導を絶賛されました。
それに、2人とも、部屋が近いので、夜はよくお邪魔していました。そして、3か月後、退院しましたが、この学校のコースが終了したのちに、彼の家に招かれて大変ご馳走になり、おまけに宿泊まで。とてもお世話になりました。その後、帰国後も、手紙のやりとりが続いていましたが、10年くらいのうちに、自然にたちきれてしまいました。
そして、もう1人の患者は、アニタ、という15才の女の子で、喘息の治療にきていました。週末になると、家族がお見舞いにやってきます。両親と4姉妹と末の弟の7人家族です。アニタは、4姉妹の1番下です。とにかく、4姉妹は全員美人揃いで、インド人というよりヨーロッパ系の顔だちで、両親とは全く違う印象でした。
インドでは、街中を歩いていると、時々、目を見張るような美人に遭遇することがあり、本当にその綺麗さに驚いて、思わず、二度見してしまいますが、いかにもインド人という顔立ちの人もいれば、様々な国の人種と思えるような人達が多くいて、不思議に感じました。
たとえば、ヨーロッパやアメリカなどでもそうですが、同じ国内であっても、全く別の人種なのではないかと思うくらい、顔立ちの違う人を時々みることがありますが、本当に日本だけは、ほとんどが日本人という印象なので、これは日本人だけが強く感じるカルチャーショックなのかもしれません。
それにしても、インド人の女性たちは、ものすごい美人の女性と、普通の顔立ちの女性との、その印象の差があまりにも違っていて、日本国内では、普段そこまでの違いは、感じなかったので、これは、インドでの、とても驚いたインド人の大きな印象でした。




