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13. ジェニファーとの出会い

 シバナンダでの滞在もひと月以上がすぎた、ある日、たまたま授業が休みの日に、外にいると、私のすぐ横に、ある外国人の女性がおもむろにすわった。ハッと、気がついて、見ると、30才すぎくらいのスリムなきれいな女性が、すわってきた。そして、


「あなた、日本人でしょ。」

と、話しかけてきた。


「そうですが、あなたは、アメリカ人ですか?」

「そうよ。あなたは、シバナンダにいるの?」

「そうです。ヨガを学びに、ここのコースに入学しているんです。」

「そう。すごいわね。シバナンダは、いいところ。とても、評判もいいわね。私も、一度来てみたいと思っていて、今回こうやってやってきたのよ。でも、あなた、日本人なのに、残念ね。こんな、インドまで来なくても、ヨガを習いたいんだったら、日本には、世界一のグレイトマスターがいるじゃない。まさか知らないでここに来たの?」

「ええっ?知らないです、そんなこと。初めて聞きました。」

「あらっ、残念ね。私の名前は、ジェニファーよ。日本に住んでいて、休日にインドに旅行にきたのよ。シバナンダにも、どうしても一度は、来てみたかったから。ハタヨガの先生、なかなか、いい先生だったわね。やっぱり、レベルが高いわよ。」


 そう言われてみれば、昨日、朝のハタヨガの授業で、後ろに見慣れない外国人女性がいるな、と思って、あまり気にはしなかったけれど、それが、ジェニファーだった。


「まあ、無理もないわ。私も、先生のことを知らなかったら、ここにきてたかもしれないわ。あなたも、先生のことを知らなかったから、ここにくるしかないものね。私は、今、日本でグレイトマスターの、二階堂先生のところで、外国人相手にヨガのインストラクターをしているわ。あなた、今度、日本に戻ったら、先生を紹介してあげるから、帰国したら、ここにぜひ、連絡してちょうだい。あなた、ただ単に興味本位で、ヨガを始めたんじゃないんでしょ。私にはわかるわよ。じゃなきゃ、なかなか、ここまでこないわよ。ぜひ、紹介するから、きた方がいいわ。日本にいるのに、もったいないわよ。」


 彼女は、そう言うと、サッと、メモに走り書きをして連絡先を手渡してくれた。日本に、そんな人がいるんだ、と、思いながら、メモを受け取り、


「ありがとう。必ず、連絡します。」

「絶対よ。待ってるわ。」


 そして、私は、自分の名前も告げるのを忘れたまま、別れました。しかしながら、この女性との出会いが、また、さらに、新たな、とても大きな出会いへとつながっていくのです。


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