クリスマス短編集 僕のクリスマス
僕のクリスマス
僕は今日も仕事。
いつもの帰り道。
すれ違う人はいつも同じで。
あ、今日あの人いないな。
なんだか静かな雰囲気で真面目そうなで僕には素敵に見えるあの人。
今日はいない。
家に帰ると親父と母親のお帰りが出迎える。
「ただいま」
「お帰り~」
「夜ごはんできてるわよ」
いつもの日々。
だんだんと親への思いやりは年齢を重ねるごとに深みを増していく。
さて。
ゲームしてねよ。
いつもと変わらない日々に慣れて社会人も板についてきた。
仕事は楽しい。
でも、なんか足りない。
そろそろ精神的にも物理的にも支えてくれる人が欲しくなる。
今日も帰り。
あ、いつもの人だ。
今日はマフラーしてる。
もう12月
気にかけるのは一瞬でいつもの帰り道に戻る。
さあ、今日もゲームでもするか。
いい加減。浮ついてきた心にもうんざりしてきた頃だ。
この辺で。
また一週間が始まる。
そしてまた帰る。
そしてゲーム。
そろそろ行動しなきゃな。
休日女友達と会うことになった。
おしゃべりして。その時さりげなく彼女ほしいみたいなことをつぶやいたのだろう。
女の子を紹介してくれることになった。
そろそろ行動を起こさなきゃと思っていたので、ちょうどよい機会だ。
今日はクリスマス。
さあ、どんな人と会えるのか。
僕に合うかな。
いつもの帰り道、いつもの人とすれ違う。
あ、あの人今日もいた。
今日はクリスマス。