28.やることリスト消化中
前話、猫のピアス装備を猫耳ではなくジャボ(襟飾り)につけるように修正しました。(指摘ありがとうございます)
はい。
ギルドの書庫は初心者向け、という話をすっかり忘れてましたね。
かろうじて見つけたのが『サボテンの植え方・育て方』『チョウの飼い方』くらいで、『金炎の種』については謎のままだし、『属性銃』についてはそういうアイテムがあるよ~という程度の紹介に留まった。
しかし『サボテンの植え方・育て方』には種から植える方法が載ってたし、これでまずは試してみたい。
新しい『植木鉢』も買った。それから農家5ランクで解禁された『種用ポット』と、多種多用なマニアックな土たちも買った。『赤玉土』とか園芸する人々にはお馴染みのアレだ。配合するらしい…。
育て方に書いてある種類だけ買ったけど、それでも5種類は必要だった。農家もなかなか深みに嵌まっていくな。
サボテンは『園芸』に含まれるらしくて、大きく育てるならスキルの取得が必要になるみたい。でもこれはとりあえず発芽して育てられそうなら、かな?
いや、『赤シスル』とか花を育てるなら『園芸』必要になるか。どうせならもう取っちゃえ。
チャリーン!『園芸』を取得した。
『チョウの飼い方』についてはこれも農業ギルドにあって、基本的にはリアルとほぼ同じ。更に「もしテイムするなら~」という項目があり、こちらに書いてあった内容はセンジさんに聞いた内容と一致していた。
つまり孵化から羽化までの間に進化させると特殊個体になるけど、その場合は幼虫のときに成虫のご飯が必要って話だ。そしてそれは花の蜜でいい、というのも当たっていた。猫ったら慧眼。
『属性銃』については『魔道工』で作れるアイテムとして紹介されていた。作成自体はそう難しくないけど、素材を集めるのが大変なんだって。
魔道具マーケットや学園都市で『属性銃』を手に入れるクエストも似たようなもので、素材アイテムをかなり要求されると聞く。種類を揃えるか数を揃えるかが必要になるとか。
人によって、というかメインに据える魔宝石や魔石によって要求素材が変わるらしく、メイン素材と要求素材一例の表がとんでもない長さになっていたりする。
属性のみならず、射程、照準補正、機体の大きさ(片手武器か両手武器か)、反動の有無などあれやこれやが素材によって決まるらしい。
まずメインとなる素材は魔宝石と触媒。これを『魔道工』で加工してもらって『魔道石』というアイテムを作るところから始まる。そこから更に射程と照準補正のための指揮杖、透き通った魔石、そして『属性銃』の銃身となる杖(魔道杖でも指揮杖でも可)。あとはオプションで入れたい素材があれば3つまで入れられる。
素材総額だけを考えてもそう安い買い物にはならないし、こだわりをめいいっぱい詰め込むものなのだとか。
なおこれはオーダーメイドのクエストで、もちろん出来合いのシンプルな『属性銃』も存在している。しかしこれはこれで、クエストにかかるお金と同額程度かかるらしい。
というか最初は「店売り『属性銃』高すぎ! 自分で作れるクエストあるじゃん!」だったのが「『属性銃』クエストなんだかんだいってすごい金かかるしめんどくさすぎ! 店売りあるじゃん!」になってるパターンぽい。なるほど?
情報収集終わり!
ついでに魔法師ギルドで教本売店を見てきたけど、相変わらず種類が多すぎる。
時魔法に『スローワルツ』があったので購入。それから検索したときにそういえばと思い出して『ウィンドスロー』も購入した。投擲の補助に使えるやつ。あと『ファイアーヒール』も面白そうなので買ってみた。
いったんマイルームへ帰って、サボテンこと『竜果の種』を植える準備。持っててよかった『グロウシード』。何回かかけるとようやくポチっと芽が出てきた。まずは『種用ポット』に、サボテン用に混合した土を入れて種を植える。
何もわからんし、とりあえずは『タイムパス』もせず様子見だ。やはり5粒くらい一気に育てた方が観察しやすかったかな? でも種を作るのに時間かかるしな~。『錬金釜』がたくさん欲しい!なお場所については考えないものとする。
そういえば習慣でなんとなく魔法をかけ続けていた、マイルームの『観葉植物』。過渡期を越えたのか、また育ちはじめた気がする。変化なくても根気よくやってみるもんだなあ。
それとも春、というか初夏になったからかね? 大きくなるといいな!
その流れでギルド畑へ行って、畑のお手入れ。
隠れ島へいっていた間、こっちはちょっとサボってしまったので心配。
しかし『キキ草』と一緒に育てていた『薬草』は数日お世話をしていないにも関わらず虫食いが少なくてほっとした。
『キキ草』は黄色い花がポコンと丸く咲いて可愛い。おそらくマリーゴールド?
マリーゴールドは観賞用と医療用の花があり、後者はカレンデュラと区別されて呼ばれたりする。……摘んでみたところ『薬草』表記なので、たぶんカレンデュラなんだろう。カレンデュラなら薬効は花にある。
花だけをぷちっと摘んでいく。採取した名称は『薬黄花』。更に『薬草葉』を摘んで、まとめて『タイムパス』をかけると『キキ草』はまたポコンと咲く。なるほどそういう仕様。
『薬黄花』と『薬草葉』を採取しつつ『タイムパス』して刈り尽くす。ちゃんと種は種で採りました。農業ギルドで新しく買っても問題ないけど、種まで採ると経験値が稼げる。
それからルイのための『黄キャロ』も収穫したり好きに食べてもらったりして、レトのための『緑ラペ』も収穫。これは勝手に食べさせる量ではないのでしっかり収穫、ちょっとだけあげる。『がま口ポシェット』にしまいつつ要求してくるので、ちょいちょい様子を見る必要がある。食べ過ぎはよくない!
ルビーのための『ハッピー豆』も収穫…しようとしたけど、ちょっと時期をはずしてしまったようで、弾けてしまった。もう一回育てるから許してルビーさん。地団駄はおやめくださいよ。
収穫を終えたら耕して、肥料を足す。
次に育てるのは『ハッピー豆』と『赤ラコラ』、『カンラ菜』『キキ草』の予定。
いやね、猫も鬼畜じゃないので、さすがにモンシラをマイルームの庭に放ったりは出来ないわけよ。まず幼虫の食事となる野菜を用意してから『モンシラのタマゴ』を孵化させようかなと。
『赤シスル』も植えようかと思ったけど、モンシラがどれくらい葉っぱ食べるかわからないのでまずは青々と緑を育てたい。
種を植えて準備したら、早速『チャームアップ』を自分にかけて『モンシラのタマゴ』へ『テイム』!
テイム……テテテテテテテテイム!
27回目で成功! 危なかった。
まあLVがたぶん合ってないもんな。むしろよくテイムされてくれたよ。タマゴだからかね。
『タマゴのテイムに成功しました』
『孵化まで167:59:58』
168……孵化は7日後! 思ったより長い、さすがBOSS格(mobだが)。
『タマゴポケット』を装備して『モンシラのタマゴ』をイン。ピアスはしばらくお預け。
野菜植えるのちょっと早かったな。まあいいか、ラージもルビーも食べてくれるし、露店の販売用にしてもいい。
またお世話の間が空いてしまうといけないので、害虫対策の守りとして『白ラコラ』も3本だけ植えることにした。駆け落ちして逃げる可能性もあるが、まあ、それはそれで面白いか。種はたくさんあるので逃げられてもそこまで気にならない、はずだ。
……。
畑に植えると同じ『白ラコラ』の種でも好感度が低いな。庭だと土に植わった瞬間から青い友好オーラが出てるのに、畑では黄色と中立だ。猫が『ラコラ・ブリーダー』だから好感度高いってわけじゃなかったらしい。
なんだろな。庭の土とかかな?? 周りに仲間が多いかどうか? 謎だ。
水場へ『ピュリファイ』で浄水を満たして、『ミスト』で水撒きしたら完了。
ふあー、一仕事終えた。MPもスタミナも空っぽだ。『自由なる魔法師』装備に着替えても、畑1枚で限界だなあ。
フーテンさんたちの畑も見回りたいところだが、如何せん猫はMPがない。なかなか難しいね。
それにしてもギルド畑を持つと断然『プランツ・サンクチュアリ』が欲しくなる。豊穣神か~。光属性魔法、うーんSP…。
光属性は『灯』しか覚えてないし、ラーニングにはほど遠い。光属性ってオールマイティーなんだけど習熟度上げないと使いづらいっていうしな。取るなら神官になるためだけに取らねばならない。
それなら多少めんどくさくても、神官になるためのクエストという『属性変換』を踏んだ方がよさそうな。う、うーん。
まあ、保留!
お、マケボに置いておいた『漬物石』たちが完売。やったぜ。
料理人たちのいろいろな味噌醤油作りに期待大だ。
畑仕事は終え、MP回復待ちにパラパラと教本読んでみたけどうまく読めなかった。猫もMP調整が難しくなってきたな~。最近は瞑想もおサボりしてたし、ログアウト前にまたやるようにしよかな。
んん、ちょっと時間が余ってしまった。
あと残ったやることリストは『従魔の装備を整える』か。魔道具マーケット行きたいので、そちらで見ようかなとも思ったけど、露店見てくるかな。
ちょうどNPC売りはしにくい『岩石』もあることだし、もう一回露店するのもいいかもしれない。
てことで露店通り再び。どんぶら流されて露店を冷やかす。
お、「革小物修理承ります」の看板発見!
早速飛び込むと、小人族の店主がにこりと出迎えてくれる。
「いらっしゃい」
「ブーツの修理はお願い出来るにゃん?」
「ブーツの修繕なら損傷と修繕の手間によりけり、最低3000zからになるけど」
「問題ないにゃん~!」
思ったより修理ってお安いんだな。いや、種類や残り耐久値にもよるのか。
早速『妖精ブーツ』を渡すと、小人族の店主さん、声から判別するに青年は驚いたように目を見開いた。
「『妖精ブーツ』! 初めて見た。これ…、本当に僕が修理させてもらっても大丈夫?」
「にゃん?」
「いや、妖精が作ったブーツだって言うし、僕が手を出して『亜妖精ブーツ』になったりしたら申し訳ない」
「にゃん~? 鑑定してもらった人は『修理は妖精に頼め』とか言わなかったから、大丈夫だと思うにゃん。それに妖精じゃないとダメなら猫も修理の宛がないから構わないにゃんよ~」
「なら修理させてもらう、けど、失敗が怖いし、3000zでいいよ」
「ちゃんとかかった材料費は取らないとだめにゃん」
「やだこわい」
修理をしてもらう場合は相手に貸し出して手を加えてもらう形になる。アイテムの盗難防止策ってやつですな。
時間がかかるかと思いきや、すぐ済むというのでちょっとだけ待つことに。
評価、ブクマ、イイネ、感想、誤字報告ありがとうございます。
次回更新は11/15(金)です。