表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

NO,3 まさか私が、、、?

小さな気持ちで始めたダイエット。初めて半年。何となく違和感を覚えました。

母が作っているご飯をずっと見るようになりました。観察?監視?脂身の多いお肉を使っていないか。調味料や油を使いすぎていないか。料理中の母に「豚バラダメ。もっと脂身の少ないのにして。」「ごま油使うの?オリーブオイルでいいじゃん。」「塩多すぎない?」など。キッチンのそばで勉強しながらずっと見ていました。

また,お米を食べることが怖くなっていました。夜ご飯でオムライスや丼などお米がメインのときは怖くて怯えながら食べたり減らしたりしていました。お弁当のお米もこっそり減らし、朝ごはんのお米も1グラムも変えないように計って食べていました。

お米が怖いのはおかしい。痩せたいから食べないのではない。食べれない。怖い。私はおかしく思い、ネットで「ご飯 食べるの怖い」と検索しました。すると、出てきたワードが「摂食障害」。まさか私が、、、。昔より詳しく調べました。ご飯が食べれない、食べるのが怖い。低体重。生理不順。時間を気にする。GI値を気にする。など当てはまるものがいくつもありました。その一方、嘔吐する。下剤を使うなど当てはまらないものもありました。また、低体重といってもガリガリまではない。だから私は違うと思いました。吐いていないし下剤なんて使ってない。それにまだ細くない。無視してダイエットを続けました。

そして、冬になりました。体重は42キロ。年末年始で親族がみんな集まりました。もちろんいとこもいました。

「みかんちゃん、痩せたね〜。」

そう言われました。嬉しかった。身長が私より低いいとこより10キロ以上軽い。いとこよりかわいい。より自分が大好きになった。服もいとこより着こなせている。

「どうやってそんなに痩せたの?」

私がしてきたダイエットを教えるのも好きでした。甘えていた自分を厳しく鍛えてきた。

「すごい!みかんちゃんストイック〜!」

褒められた。勝てた。嬉しくてたまりませんでした。すごく忙しい年末年始でも運動は続けました。もっと綺麗になるんだ。もっと褒められるんだ。もっと理想の娘になるんだ。私は必死でした。

でも、調子が良かったのはここまで。これから地獄の中学3年生の始まりです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ