表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

NO,2 はじめまして 摂食障害

小さなことでダイエットを始めた私。ただただ、自慢の娘でいたかっただけでした。親が私を自慢してくれるものがひとつでもいいから欲しかった。性格が優しいとか言われたもありきたりだって当時の私は思っていたんです。素晴らしいことなのに。

初めての本格的なダイエット。当時の私は158センチ、52キロと普通の健康体型。ダイエットなんて必要のない体型でした。まず初めに立てた計画は40キロ台になること。私は大好きなお菓子を我慢しました。でも、我慢できない日もたくさんあり、運動を始めました。ユーチューブを見ながら足パカ、スクワット、腹筋。最初は10回で限界だった腹筋も30回、50回とできるようになりました。雑誌や本のダイエット特集も熟読し、努力の末、49,9キロになりました。この数字を見た時の喜びは今でも覚えています。

「もう少し痩せれるかも、、、」

そう思った私は48キロを次の目標にし,ダイエットを続けました。当時はコロナによる休校期間だったため,家の中での有酸素運動,散歩,筋トレ,ストレッチ,マッサージを続けていました。食事制限も厳しくしていきました。厳しくしても苦痛に感じなかった。それは40キロ台になった時の快感が忘れられなかったからだと思います。当時の食事は,

朝 もち麦ご飯(50グラム)・野菜スープ

昼 母のお弁当

夜 白米(100グラム)・みんなと同じおかず

でした。この生活を休校期間の何ヶ月間続けました。休校期間が明けた日、体重は47キロになっていました。

久しぶりの学校。久しぶり会う友達。私は例年より遅く中学2年生になりました。学校では、

「みかんちゃん、痩せた?」

「足、細くなったよね?」

「何キロ痩せたの?」

「5キロも!?どうやってそんなに痩せたの?すごーい!!」

たくさん褒められました。すごく嬉しかったです。実際にしたダイエット方法を教えたり、制服、体操服を胸張って着れたり。嬉しいことだらけでした。嬉しくて堪らなかった私はダイエットについてもっと調べました。GI値について、運動について、サプリについて。そこで初めて知った言葉。

「摂食障害、、、?」

気になった私は摂食障害について調べ始めました。食べれない、食べすぎる病気。最初はこのくらいの印象でした。

「食べれないんだぁ。いいなぁ」

バカな私は摂食障害になってみたいもんだ。痩せれるし。という最低な考えでした。本当にありえない。

「ま、ならないか私は。」

そんな考えで終わりました。

ダイエットを続けて約半年。体重はあっという間に45キロ。お米は朝50グラム、夜なしになりました。ママが作ってくれるお弁当にもケチをつけだし、揚げ物を少なくしてもらい、脂身が多いお肉を避けてもらいました。運動も多くし、2時間ほど毎晩欠かさずしていました。腹筋は毎日200回になっていました。生理は止まりました。でも、怖くはなかった。生理なんていつか戻ってくると軽く考えていたからです。足はマッサージのしすぎであざだらけ。どんどん痩せていく自分が好きでした。どんどん細くなっていってる。どんどん綺麗になっていってる。

なんとなく違和感を覚えたのはその時からです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ