クソニート
ニート。
いわゆる社会の底辺である。
ニートでもイケメンであれば、美人社長にでも拾われて、幸せライフ
とかいけたのだろうか
残念ながら、おれはイケメンどころか
顔中にヒゲをはやした
デブな三十二歳のおっさんである。
腹に蓄え、シャツからぽっこりとはみ出す皮化脂肪は
重すぎて、まともに歩けないほど。
というのも、俺は食欲が異常に強い。
腹がいっぱいでも、食べるのが苦しくても食べてしまうほどに。
人は、太るとなかなか痩せられない。
ダイエットのデメリットとかを永遠に語り、最後には虚しさだけが残る。
と、まあ俺は典型的なクソニートだが、
俺は毎日、ネットで時間を潰し、それなりに満足していた。
貯金がなくなれば、その時は生活保護で死ぬまで生きるという完璧な計画を立てている。
そして、そろそろ貯金が尽きそうであるため、これからフィギアを買い占めて
生活保護に行く。
「いざ、アニメの聖地、秋葉原へ!」
瞬間、地面が揺れる。
地震だ。
「強い、震度7くらいか?」
ラノベで埋め尽くされた棚を抑えようとするも、揺れが強すぎて、
体勢を崩し、頭を打つ。
「ってーな、くそ。この地震ヤバすぎだろ」
その後、ラノベ棚が俺目掛けて倒れる。
本に埋め尽くされ、額から血が吹き出す。
「マジやばい。視界が、ゆ、がん、で。。。。。。。」
意識を失うも、まだ息はあるが、津波が襲いかかり、あっけなく、死んだ。
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「は!」
目を勢い良く開ける。
「ここはどこだ?おれは確か。」
ベッドの上にいた。
「俺は助かったのか?」
{雷支配能力}
頭の中によぎる。
「かみなりしはいのうりょく?」
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