学校って言うんですか!?
「Good morning」
頭の方で誰かが言っている。
「Good morning」
同じ人がもう1度言った。
あたしは目を開けて誰が言っているのか確かめようとした。
しかし誰もいなかった。ちょうど声が聞こえた方にいるのは...ミッキーマウスだった。しかも目覚まし時計の。ミッキーを見るともう7時。あたしは着替えてリビングへ行った。
「Good morning!」
あたしはジェシカパパ、ママ、ジェシカに言った。
「ほら、早く食べな!!あと30分で行くから。パパが送って行ってくれるって!」
あぁ...そうだった。今日から学校なんだ。
「ほら、早く」ノロノロしてるあたしを見てジェシカは言った。
テーブルには コーンフレーク ジャム トースト 紅茶 コーヒー ピザ チョコレート ケーキ クッキー そしてポテトチップスがあった。
自分のお皿に好きな分だけいっぱいとって食べ始めた。
食べ終わったころにはもう25分。顔を洗って歯を磨いて...
「樹夏早く!!!もう行くよ!!」ジェシカが玄関であたしを待っていた。
「ok今行く」
それからジェシカパパの車に乗って学校へ行った。
「さぁ、ここが学校よ」
あたしが見たものは学校には見えなかった。
日本の普通の学校であれば少しボロイ校舎に体育館。生徒は制服。
だけどここはすごく大きいお姫様が住んでそうな...女の子なら誰でもあこがれそうなきれいな、新しい校舎。きれいな体育館。生徒は....ドレス?
ここの学校を見る限り男の子はいない。きっと女子中だ。私立の。
「ねぇ、なんでドレスの子がいるの」あたしはジェシカに聞いた
「あら、あたしもドレスに着替えるわよ。ランクがあって...ランクはお金で決まるの。あたしはS。あなたもSだからドレスを着なきゃいけないのよ。なんか変な規則があってね。ほら、あなたのドレスよ」
そう言ってあたしはドレスを渡された。オレンジのきれいなドレスだ。だけど動きにくそう。
それをもってあたし達は校舎に入った。中も豪華ですごすぎた。落ち着けそうにない。
更衣室へ行き着替えた。サイズはピッタリだった。
更衣室を出てあたしはジェシカに聞いてみた。
「ねぇ、あたしイジメられる?」
「そんなわけないじゃない。Sは絶対イジメられないわ。いくら頭が悪くたってね。ブスでもデブでもイジメられないわ。だって、お金持ちの女の子をイジメたらそのボディガードに殺されちゃうもの」
はぁー...そんなのあるんですか...
えらい所に来ちゃったな。ほんとに。とりあえず心配事は解決したけど...これって?