学校かぁ、
「あー、、、明日から学校かぁ」
リビングを出てからジェシカが言った。
「あ...あたし英語喋れないし...無理だよ」
あたしは弱音を吐いた。
「大丈夫!!ほら、あたしだって今、ちゃんと日本語話せてるでしょ!?あたしも最初は話せなか ったもん!!ポジティブで行こうよ!ね?」
ジェシカは元々頭がイイし、それに比べてあたしは覚えが遅い。学校で習ったといってもまだ中1。<I'm jyuka>位だ。きっと覚えるのに最低、1年かかるだろう。
そんなことを考えてるのがあたしの表情に出てたらしく、「大丈夫」ともう1回ジェシカは言った。
「ここが樹夏の部屋だよ!」
白い扉の部屋をジェシカは指差した。
「部屋にはお風呂もトイレもあるからいつでもはいれるよ。テレビとかマイリー.サイラスのCDとか...あたし、マイリー.サイラス好きだから樹夏にも歌聴いてほしくてママに頼んだんだ。あとは特にないかな...まぁ、まず部屋に入ってみて!荷物はメイド的な誰かがやってくれたから。Good night!」
そう言いながらジェシカは自分の部屋へ戻って行った。
あたしはジェシカに言われた通り<あたしの部屋>へ入った。
中はジェシカの部屋と同じくらいの広さ。テレビもジェシカの部屋と同じくらい。ベットの色は赤だ。棚にはCDがある。たぶんさっきジェシカが言ってた<マイリー.サイラス>だろう。ジェシカの部屋にあった I podはなかったが、小説が山のようにある。家から持ってきた<ハリー.ポッター>の日本語の本のあれば英語の本まである。
大たい見終わって、最後に勉強机を見た。机の上にケータイが乗っていて、その脇にメモがあった。「ママとパパが今持ってるケータイはもう捨ててこのケータイを使えって」と書いてあった。
「やったぁ!!」つい大きい声を出してしまった。ケータイをもってもう2年。もう今のケータイのデザインに飽きていた。何にでもすぐに飽きちゃう。だけど、そんなにお世話になってもいいのかな?とも思ったが、やっぱり遠慮はできなかった。
あたしはそれからお風呂に入って、深い眠りに落ちて行った。