到着
「ちょっとぉ〜また寝てんの?ほんと、よく寝るねぇ〜」
ジェファニーは溜息を付きながらいった。
結構、小さな声だったけど耳元でしゃべったからあたしは起きてしまった。
「おっ、起きたね!おはよ。少し前に家についたんだ。パパが樹夏のこと家の中まで運んでくれたよ!お姫様抱っこで」そう言いながらジャファニーは笑いながらあたしがお姫様抱っこされたのをマネして見せた。
ん?そう言えばあたしが寝てるのは白いフカフカのベット。さっきまで車の中にいたのに...
「え!じゃ、ここ...ジェファニーの家!?」あたしは少しウキウキした感じで聞いた。
「うん、そうだよ。そして今あたし達がいる部屋はあたしの部屋なの」
おー...ここが?部屋かぁ、とあたしは思った。
部屋の中はすごかった。どんな風にすごいか?すごい広い部屋、シャンデリア、部屋にはすんごい大きいテレビ、i pod nano全色、(コレクション?)すごい量の服、(何故かパーティ用のドレスがあった)高級ブランドのバック、帽子、メイク道具、靴、有名人とツーショットの写真(合成写真じゃないことは確かだ)あたしの年齢からすると理想の部屋だ。
「すごい部屋」あたしは思ったことを言った。
「ありがとう」そう言いながらジャファニーは軽くお辞儀をしていた。
「もうすぐ夕食だから1階に行こうよ」
ジェファニーに手をひかれて私は部屋を出た。
らせん階段を1回降りてあたし達はリビングへ向かった。
「hello jyuka」
リビングにつくとジェファニーのお父さん、お母さんがいた。
「お父さんとお母さんは日本語喋れないから、頑張ってね!!」
え...そーなの?
「ハロー」あたしは今にも消え入りそうな声で言った。
そう言うと同時にご飯だよ、とジャファニーに言われた。
食事中の会話はできるだけさけて、どうしてもの時は通訳をジャファニーがやってくれた。
おかげで助かった。
いっぱい食べて眠くなった頃にはもう8;30だった。
「樹夏、樹夏にも部屋があるんだ。案内するよ」
そういってジャファニーとあたしが席を立とうとした瞬間、ジェファニーのお父さんが英語で何かをジェファニーに言った。それを聞いてジェファニーは驚いている。
「ん、、、んと樹夏、明日から学校があるらしいの。お父さんとお母さんがもう転校のてつづきをしてくれたから、学校に2人でいってだって」
「え!!!!!!!!!!!!!」
英語喋れないのに?
あたしは冷や汗をかいていた。