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ある大征帝の伝記  作者: ウザン工廠
2/9

少年は天下を見つめた

素人文才無しに出来る、限界に、ゆっくりと挑戦しよう

淡洲(あわす)鎮台府の直轄港にて、大鷹帝国(たいようていこく)陸軍東方鎮定軍淡洲軍司令官・征鷹宮実久せいようのみやさねひさ大将が息子、征鷹宮一之丞(いちのじょう)は、幼く小さな眼を見開いて、水平線の向こうを眺めていた。そして、乳母子である勝三四郎徳助かつさんしろうとくすけを呼び寄せ、こう言った。


「僕は見てみたい。この蒼海の果て、東限の戦線の果て、この大宇の果て……。なぁ、三四郎よ。付き合え。この僕と共に、天下を平らげるんだ」


勝は思わず立ちすくんだ。あまりにもスケールの大き過ぎる話だからだ。が、同時に武者震いを覚えた。


「一之丞様、三四郎は、喜んでお供致しましょう。三四郎も、世の果てを見とうございます」


勝の返答を聞いた一之丞は満面の笑みを浮かべ、再び視線を水平線の向こうへやった。その眼は、確実に天下の全てを眺めていた。


『その眼はまるで、老師が読み聞かせる、古代の大英雄、須佐竜光(すさのたつみつ)を模した石像の眼のような、将来の大人物を思わせる眼だった』

(勝兵部大元帥徳巌かつひょうぶだいげんすいとくがん、後に述懐す)




これは、やがて〈大征帝(たいせいてい)〉と呼ばれることとなる、大鷹帝国第五代皇帝・憲明(けんめい)帝という帝国史に永久不変に残る大英雄と、彼を支えた数多の英雄達の物語である。

架空世界での戦記ものは良い。

好き勝手できるから。

ではでは皆様、末長く、お付き合い下さいませ。

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