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悪役令嬢に××物の×××をぶち込んでみたw

作者: 駄文商工会

 ーふと、目が覚めたー


 ー?目が覚めた?私は死んだ筈なのに?ー


 ーそれに、この記憶は何だ?私の物ではないなー


 ーいや、そもそも私が(・・・)では無くなったのか。ならば納得だー


 ーしかし、これが所謂転生と言うもののなのだろうか?ー


 ー実に興味深いー


「前世の記憶がある。前世でえた知識も確り引き出せる。技術面はまだ不明な点も多いが、知識を基に身に付ければいいだろう。

 それならば是非とも転生のメカニズムを解明しなければ…ねぇ?」


 ー幸い今の私は財閥の令嬢。スポンサーには困らないだろうしねぇー






 ーーー





 はろー皆さん、私は皆さんのアイドル‼電波系転生ヒロインちゃんでーす!キャー(/▽\)♪


 まぁ、こんな話をするくらいなので私にはとーぜん‼前世の記憶があります♪


 そして、この世界は前世でとっても流行っていた乙女ゲームの世界なのです!


 という訳で前世の記憶を頼りに攻略対象達を魅了しちゃいますよ~♪


「待っててくださいね♪生徒会(攻略対象)の皆さん‼」


「そこの電波系娘、少し待ちたまえ」


 ムッ、人を突然『電波系娘』呼ばわりとは酷い言い種ですね。事実ですけど。

 この最狂電波系ヒロインちゃんに向かってなんて口の聞き方なのでしょうか?

 此処はお金持ちの豆腐メンタルな坊っちゃまおじょーさまwが通う自称高貴な私立学園なんですから、そんな上から口調だとクラスで浮いちゃいますよ~。どこぞの俺様生徒会長様みたいに。とか考えながら私は声の掛けられた方に振り返りました。


 そして絶句しました。


 何故なら其処には全ルート通してヒロインと敵対し、最後には破滅する悪役令嬢さんがいたのです。


 しかし、前世の記憶が、本能が叫びました。


 ー違う、コレは私の知ってる悪役令嬢じゃない、とー


 私の知ってる悪役令嬢は如何にも悪役令嬢です、と言わんばかりの銀髪縦ロールでした。こんなくすんだ灰色みたいな髪の色ではありません。


 私の知ってる悪役令嬢は確かに気の強そうなつり目ではありましたが、目の下にどす黒い隈はありませんし、眼鏡なんか掛けてませんでした。


 そしてなにより


「君は今、転生と口にしていたね?あぁ…言い逃れは無意味だよ?偶々ボイスレコーダーのスイッチが入っていたものでね…君の独り言はバッチリ拾わせてもらったからね。おっと、話が逸れるところだった。実を言うと私にも前世の記憶があってね…君の言う『乙女ゲーム』が何かは解らないが…ん?解らない?この私が?


 ………いやはや、コレは興味深い!同じ転生を経験しただけでなく、私の知らない知識さえ持ち合わせているとは…全く畏れ入ったよ…気に入った!実を気に入ったよ!


 まあいい、いろいろ聞きたいことが出来てしまったがそれらは置いといてだ。


 本題に入ろう、先程話した通り私には前世の記憶がある。つまり転生したと言うことだ。そこで一つ疑問が出来てしまったのだ。


『転生とは何か?どうして前世の記憶があるのか?』


 とね。


 そこで私は色々試してみたよ。幸いにも我が家は財閥。スポンサーにも、実験場にも困らなかったからね。ただ、レントゲンやMRIでみる私の脳の写真や脳波では理論を建てるにもデータが少なすぎた。


 そこで私は考えた。


『データが足りないなら他の転生者を探せばいい』


 とね。


 そして、たった今前世だ何だと譫言のように呟く少女(モルモット)見つけてしまってね。


 だから、私にきみを解剖させてくれないかい?」


 なんて、明らかに色々と吹き飛んだことを語り掛けてなんかきません。


 自然。そう、まるでそうあることが自然と錯覚してしまいそうなほど自然に私は後退りしていました。

 そのあり方はさながら、袋小路に追い詰められた鼠と、その様子を余裕の笑みで見下す猫のよう。


 しかし、日本にはこんな諺が有ります。


『窮鼠、猫を噛む』


 つまり何が言いたいかと言うと、


「ホアタァッ!」


「ァベシィッ?!」


 武力制圧。この手に限るっていうことですよ。


「…クッ、まさか探求心のままに生きてきた日々が前世だけでなく、今生にまで影響をきたすとは…今生では『神聖戦隊 カミレンジャー』が居ないから私の邪魔をするものも無いと思っていたのだがね…

 だが、私は諦めない…いつの日か…私は、必ず、君を解剖してみせよう…

 フフ…フハハハハ…ハーッハッハッハッ!…ガクッ」


 …………


「…えっ?もしかして…本当に本物の悪の天才科学者(マッドサイエンティスト)

 ……そんなバカな!?」






 こうして、入学早々とんでもない騒ぎを起こした私達は、おもいっきり浮いてしまい攻略どころでは無くなってしまいました(泣)


 まぁ、それが無くてもあの悪役令嬢(マッド)から逃げるので精一杯の為、攻略どころでは無いんですけどね…


「やぁやぁ、電波系娘くん。今日こそ解剖させてくれないかい?何、万が一があっても大丈夫だ。今後の生活に支障を来すような事態になれば、確り補償する。決して死ぬようなこともしないと約束しよう。


 だから「結構です」ヒデブッ‼?」


 ………何とか彼女に気づかれず転校する方法。募集中で~す(泣)

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