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宰相さんとのファーストコンタクト

プロローグだけで20章いきそうです。許してください。

騎士の後ろをついて歩くこと15分くらい。

私たちは豪華な屋敷のような建物の中の一室に通されていた。


入り口の扉は重厚な大きな2枚で出来ている。

中央には応接室のようなソファとテーブル、その奥に執務机。執務机には簡素なティーセットと本、あと紙束が山のように置かれていて、男性と思われる銀髪の人が座って本を読んでいた。

両サイドの壁にこの世界の地図と思われるものや、よく分からない資料が写真と共に所狭しと張られていて、後ろの壁は前面ガラス張りで今までよりも一層綺麗な庭園がよく見える。あとはコート類と何かの旗が後ろの方に置かれているくらいかな。


んー・・・とりあえず偉い人の部屋ってことはよく分かった。

偉そうな騎士は私たちを執務机の前まで連れてくると、ビシッと敬礼をして声を上げた。



『テミス様! 先ほどイーリオスの巡回時に発見した不審人物たちを連れてまいりました!』

「ご苦労です。では、あなた方は下がってくださって結構です。」

『はっ! 失礼します!』



私たちを連れてきた騎士は深々と頭を下げて去っていった。

そして重厚な扉が閉まると同時に、銀髪さんはパタンッと本を閉じてこちらを見据えた。



「さて・・・初めまして、ですかね。

私はテミス。この空中都市イーリオスの宰相をしております。」



テミス、と名乗った男の人はこちらを探るような視線を寄越してきた。

宰相って・・・えっと、多分すっごい偉い人だよね。ならばここは死神さんに任せてしまおう。あっ、今はまだローブ着てるけどフードはもうかぶってないよ。

死神さんは人のよさそうな笑顔を浮かべて話し始めた。



「初めましてテミス様。我らは訳あってこの場所に飛んできた旅の魔法使いでございます。出て行けと申されるならばすぐにでも出て行きましょう。」

「ほう・・・・・ではこのイーリオスに敵意は持っていないと?」

「勿論でございます。」

「あなた方は何かの事情があってここへとやってきた、と言いましたね。それは?」

「隣に居ます、私の弟子が魔法を誤発したせいでございます。彼女はまだ防御魔法さえ上手く扱えない身でございまして、とにかくあの場より離れなければ死んでしまうところでございました。そこで私が時空魔法を使い、ここへと迷い込んでしまったのです。」

「ほう・・・・・?」



ここまで話したところで、テミスさんが私に疑いの眼差しを投げてきた。

何も話さない私を怪しいと思っているんだろうか。実際こうなってしまったのは私のせいだし、何か言わなきゃいけないんだろうけど・・・・・魔法なんて分からないよ!? どうしろってんだ!


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