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第006部 道中にてっ!!

……そんなこんなで神と色々あった俺だが、問題はないとの判断で、早めに街に行くことを促された。


林を抜け、舗装の成されていない街道らしき道を 言われた通りの南の方角へと進む。



街を囲む外壁が見えてきた。


まだ一キロ程はあろうかと思うが、それでも見えてくるということはそこそこの高さがあるのだろうか。


そのまま歩き進めるかそんなこんなで神と色々あった俺だが、問題はないとの判断で、早めに街に行くことを促された。


林を抜け、舗装の成されていない街道らしき道を 言われた通りの南の方角へと進む。



街を囲む外壁が見えてきた。


まだ一キロ程はあろうかと思うが、それでも見えてくるということはそこそこの高さがあるのだろうか。


そのまま歩き進めるか……



「街にしては……でかいなぁ」

俺は外壁の高さが分かるようになってから思わず呟いた。


「10メートルあるんじゃねぇかこれ」

10メートルは、およそビルの3階に相当するはずだ。


この道の先に門があるな。

神の話では、ここに来る前に神から受け取った硬貨を渡せば通る事が出来るそうだ。



ポケットには大金貨、大銀貨、大銅貨が入っていて、

歩を進める度にジャラジャラと音を立てていある。


(あの神のことだから古くて使えないとかないよな……)




門に着いたな。行商人の荷馬車が停まっているから、後ろに並ぶことにするか。


(確か身分証提示の時にギルドカードを作りに来たと言えば良いんだよな……)



ガラガラガラ…………

行商人の荷物検査が終わったようだ。


「おい、そこ、次の奴こっちに来い」

30代程の優しそうなおっさんが俺を呼んでいる。


「あ、どうも……」

自然と手が頭の後ろを掻いてしまう。

コミュ障予備軍だったからしょうがねぇんだよな……



「見ない服装だな……まあいい、何か身分を証明する物を出してくれ」


「あぁ、それなんですけど……ギルドでカードを作りたいです」


「それならいい。ギルドカードを作るまでこれを持っていろ。仮身分証だ」


そう言われ、番号が打ち込まれやや錆びているスマホ程の鉄板を渡された。


「それと小銀貨一枚、1000エルだ」


「大銀貨で大丈夫か?」

ポケットから銀貨を出す。


「いいぞ」


「すまんな……」


……門兵に手渡す。



「……ん?!」


どうしたんだ?


「お前、これって……精霊貨か?!」



……え……おい、あいつめ……

テへッ☆

そう聞こえてきそうだ。



「どうしたー?」

奥の方からもう一人出てきた。

対応していた門兵より5歳程しか離れていないと思う。


「ゼノさん! これっ!」

そう言いながら俺の渡した銀貨を見せる。


「……うむ、確かに」

と言いこちらに近づいてくる。


「ちょっと来て貰えるか?冒険者ギルドに一緒に行くぞ」



「っちょっ……っ」




と何も分からないまま俺はゼノという門兵に連れられて、街の中へ入ることになった。



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