第005部 その……提案なんだけど……
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リュージ・ツチミカド
種族:人間
職業:未定
Lv.7
HP:1500
MP:600
STR:115
DEX:95
VIT:120
AGI:90
INT:125
MND:115
LUK:300
スキル
未取得
ユニークスキル
空間魔法 Lv.1
必要経験値1/10
属性魔法の心得 Lv1
武器使用の心得 Lv.1
スキルアップ Lv.1
鑑定 Lv.1
称号
世界神の加護(成長補正強)
神々の期待(LUK+100)
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「……んー、スキルレベルとかあるのかー……」
顎を手でさすりながら竜二は呟いた。
「それと、僕の加護をつけといたから」
(なんかすまんな)
申し訳なさそうだが、どこか凄く喜んでいる自分がいる事に
恥ずかしさを覚えている。
「ステータスなんだけどー、成人男性の平均値こんなんだから」
と、頭に浮かぶステータス表。
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種族:人間
職業:**
Lv.20
HP:350
MP:150
STR:30
DEX:25
VIT:25
AGI:30
INT:25
MND:25
LUK:20
スキル
いくつでも手に入る
ユニークスキル
一人一つ持ってれば幸運なレベル
称号
何かしらの神一柱以上からの加護
モンスター討伐による特別称号
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「ん……って、ええぇっっ!?!?!?」
竜二は脳内の声を気にせずに、思わず林の中で一人叫んでしまった。
「いやぁー、あのさー、僕の魔力で竜二君の肉体を構築したからさ……魔力親和性が高くなるし、それに加減も間違えたっぽいから……」
(から……?)
「はっきり言ってそのレベルでそれは異常っ☆」
キャピッとでも聞こえてきそうな口調で言い放った。
(うおぉぉぉぉぃぃぃぃいいい!!!! 人を化け物にするなよぉぉぉぉぉぉ!!!)
またも脳内で叫ぶ竜二。
「いーじゃん、チートだよ……ほ、ほら竜二君そーゆーの好きだったでしょ!!!」
神もだいぶ慌てているのだろう。
しかしそれは杞憂だったようだ。
(ま、まぁ……)
「じゃあその件についてはそれで。そして、スキルの件についてなんだけど……」
神は少しためながらそう言った。
(ずいぶん適当だな。まあ、嬉しいからいいけど)
竜二は手のひら返しが得意である。
「(いいのか……)じゃあ、早速なんだけど
『スキルアップ』返してくれない?」
(へ?)
「もちろんタダでとは言わないさ。代わりに2つスキルを付けてあげるからさ」
神はそれなりに譲歩している。
常人はスキルを2つ程しか持っていないのに対して、全部で7つにすると言っているのだから。
(んー、ちょっと考えさせてくれ)
「一度与えてしまったスキルを消すには本人の承諾が必要なんだ……なにせ、先代の世界神がこの世界を作った時にそう決めてしまったんだから。」
世界神の中でも序列はあるらしく、隠居しているとしても先代の方がより高い権限を持つという。
(そんなの書き換えてしまえばいいんじゃないのか?)
「そうもいかないからこうやって頼んでるのさー」
向こうでは頭を抱えているだろう。
(待てよ、そもそもスキルアップってなんなんだ?)
アホみたいに聞く竜二。
「あれ?!知らないで選んだの?!」
といいながら驚きを隠せていない神。
(名前が良かったからな)
「あれはそのまんまだよ。一日に10レベル分、任意のスキルレベルを上げられるというものさ」
(へー、ん? それに何の問題が?)
「えっちょっ……それは言えないな……」
(えー、じゃあいいじゃんかー。悪いようには使わないからさ。)
「んー…………
頭の中を細かく見せてもらったよ……
大丈夫そうだからいいかなー。」
ならば最初から何も言わなければよかったと神は思った。
使い方次第では神をも超えるユニークスキル……
『スキルアップ』
神にもレベルというものが存在はしている。
それを超える唯一の手段だ。
決して悪人の手にさえ渡らなければ憂いごとはない。
そう渡らなければ……