表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/14

第011部 スキルは……えっ?!

日間ランキング100位くらいになっててビックリしました!w

俺はゼノさんに連れられて宿屋にきた。


──小鳥の宿り木亭──


店の外観としては、これまたコンビニほどの広さがある。

柵で囲まれて隣接している庭には、机と椅子が2セット。

そして二階建ての宿より高さのある木がたっている。



その木には人の顔のような宿り木があった。



こええええええええええっ!!

なんだよあの顔みたいな模様!!

ゼノさんに聞くかっ……


「ゼノさん……あれ、なんだよ……」

庭にある宿り木を指しながら言う。


「あぁ、あれはなぁ…………」



ゼノさんの説明をまとめるとこうだ。

・人面樹という名前である。

・他の木に寄生し、宿り木として生きる。

・大陸中どこでも生息できるモンスターである。

・個体数が少ない。

・顔の模様は個体差がある。


というわけだ……はぁ…………


この人面樹は宿が建つ前からいるそうで、一回寄生すると宿主である木を変えたりしないそうだ。

切るのも可哀想だということで、昔の街の人が残したという。

それにしても、ここまでおぞましい顔をしている個体はあまりないという。

一応街の名物らしい……



「いろんな事情があるんだな……」


「まぁいい。はいるぞ! 俺も今日は一緒の部屋に泊まる」


「いやだよっ! ゼノさん、俺のこと襲うとかじゃねぇだろうな!」


「おいバカ! 俺がそんな事するようにみえるか?!」


「……みえる……」


「………………」

ゼノさんは自分の顔をぺたぺたとさわりながら黙ってしまった。


いじめすぎた(笑)

「ごめんよゼノさん。冗談だって。」

笑いながら言うと、


「……ん? あぁ、すまん。

っておい!! やめろよ、本気にしちまったじゃねぇか!!」


通行人がこちらを見ていて正直居づらい……


「よしゼノさん! 入るとするか!」


「っておい! 人の話を聞けぇ!」



─────

───


カランカラン、と乾いた音が聞こえる。

「いらっしゃいませぇ~!」


快活そうな少女の声だ。


ふと前の方を見ると、



黒髪黒目をしていた。



「「っ……!」」


息をのんだ。

街を歩いていても、黒髪黒目の人は一人もいなかった。

ゼノさんは主人から宿について説明を聞いているし、少し話しかけて名前を聞いてみるか……


少女はこちらを見ていた。

「「あのっ……!」」


「すみませんっ!」

「いえ、どーぞどーぞ」

「いえいえっ」


あれだ、なんか気まずいやつだ。

流れを変えなくては……



「君、名前はなんて?」


「アイカって言いますっ」


「ごめんごめん、俺はリュージ。リュージ・ツチミカド、よろしくな!」


「リュ……リュージさんですねっ! こちらこそよろしくお願いしますっ!」


ふぅ……なんとか持ち直した……

しかしなぜ黒髪黒目の人を彼女しか見かけないのだろうか……


「アイカさん、その髪の毛って……」

それとなく聞いてみる。


「あっ、これですかっ?! これはその、遺伝だそうですっ! でもリュージさんも……?」


「遺伝なの?! 俺の場合は故郷の人のほとんどがこれだから」

と言って、自分の髪の毛と目を指す。


「ほんとですか?! それってどこですか?!」

身を乗り出してまで聞いてくるよ、この子。

元気だなぁ。


「遠いし、わかんないだろうからいいよ」

笑いながらごまかす……か。



「…………あの! 祖父がニホンジンと言っていたのですが何か知ってますかっ?!」



…………えっ?! ニホンジン…………

その爺さん……転移者?!



スキルについては後で考えるか……

とりあえず今はこの少女からもう少し話を聞くとするか。



─────


評価ありがとうございます!

始めの方は会話などで設定を固めたいと思います。

更新速度は三日に一話を目安にさせていただきます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ