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約束  作者: りっこ
第5章 個々の能力
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やるべきこと

私は…やらなきゃいけない。









やばい…やばいよ、これ。


やばい気配しか感じないよ…。

そうわかってる。わかってるけど…、私は動けずにいた。だって…やばいと思った気配が、知っている人のものだったから。


皆の気配を感じられる程に、私は成長していたんだ。それには勿論、皆の力が備わっていていないと気付けないくらいの小さなものなんだけど。


でも屋敷を出た私の感覚は、今までにないくらい研ぎ澄まされていて…誰がどの色かわかってしまった。


綺麗な斑模様の中の強い色。


赤…は多分、遙だな。意外に頑固な遙。干渉してくる色を己の炎で染め上げる。

青は多分ともちん。冷静沈着。さめざめとした色の中に確固とした自分を築いてる。これまた頑固。

悠斗は…なんだろ。複雑な色してんなー…。いろんな色に支配されようとしているけど、中心は真っ白…てか透明?絶対そこだけ侵されない部分を持ってる。

緑が強いところは多分雅史。結構分布の広がりがある。クールな顔しつつ、実際はいろんなところに目を配っている。その証拠にこの斑模様の中に淡い緑や濃い緑が結構多い。これって雅史の影響?

橙色は龍太。あったかいかんじ。何があっても笑ってるような…きっと笑ってくれるようなイメージがある。たとえるなら太陽…みたいなかんじ。



と、誰がどんな色か…私にはわかる。多分色の示す場所には、私の想像した通りの人がいると思う。


黒い塊。


それが何なのか…今の私にはわかってしまう。


ただ一人だけわからない色。


それが黒い塊の正体。


わかってしまった…。


私は…やらなきゃいけない。


私を守ろうと手を貸してくれる人のために…。


黒い塊は…私たちのためにならない。そう本能が告げている。


だから向き合わなくてはならない。





大事な…大事な人に。

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