第8ページ::その名はインチキ魔法使い
やっとエイン登場〜!
口が悪いけど許してやって下さいw
さて、好きなシュチュレーションも受付中ですw
メールで一通到着しました。
レイチェルの水着姿で海でイチャイチャという物です。
次回は普通ですが、その次にはUPしますのでw
頭に感じる優しい暖かさ。柔らかくて優しい匂いがする。
「母…さん」
母さんの香りに似ている。香水とか使わなくて、気取らなくて、優しい母さんの匂いが。
「レイト、起きたか?」
撫でられていると言った方が良いのだろうか。安心する。薬品臭いこの部屋で―――霊安室?
「ってあってたまるかぁああ――――!!!!」
勢いをつけて布団から出る。白いシーツにベッド。ここは――保健室に近いだろうか?だけど、そこは広くて、何人でも入れられるように造られた部屋のような感じがした。薬品臭い匂いは棚に置いてある薬の瓶のせいだろう。
「レ、レイト!? 済まなかった!頭に入れた気はなかったのだが!」
「いや、ここが墓場かと一瞬思っただけだから」
突っ込みと失礼な点を指摘。こいつから懐かしい匂いがしたのは何故だろうと考えたが、何も浮かんでこない。
レイチェルの顔を見ていると思い出す戦闘時。
「そ、そういや、俺、お前に勝ったのか?」
体の痛みもなく、完璧に治っている体で助かった。もし傷が残っていてあんなリアクションをしていたら傷口が開くどころの話しじゃない。服も破けていた筈なのに痕もなく消えている。流石魔法。
「その、やはり貴公は…男なのだな」
レイチェルは恥ずかしそうに手を動かしている。く、くそ、怒ろうにも怒れねぇじゃねぇか。
「やっと解ってくれたか」
笑みを出せるようになった表情で零人はレイチェルを見詰めた。
剣を持った時のりんとした美しい顔も良いが、やっぱりレイチェルはこうやって傍にいてくれて恥ずかしがっている彼女という方が合っているように思える。
男と理解してくれたって事は、遠回しに勝ったって事だ。喜びで頭が一杯になる。
「レイト、貴公は強かっ――へぅ!?」
「やったぁあああ!これで法螺吹きって言われないで済むぞ畜生めぇ!」
レイチェルを抱き締めて喜びを噛み締める。神様ありがとう。俺は元の世界に帰ったら近くの教会で貴方を一日1時間は崇めます!
髪の匂いが漂い、汗とシャンプーが混じったような香りが鼻に伝わる。
女の子の抱き心地ってこんな感じなんだなと零人は涙を流し掛けた。
「レ、レイト……」
どうやらこのドジッ娘剣士には赤面症があるみたいだ。見事に真っ赤。
「俺さ!やっと男って言われるんだよな!女って思われるのは真っ平だ!やったぜレイチェル〜!」
「あぅ…」
零人は問答無用でレイチェルを抱き締めた。やっぱりあのツンデレよりレイチェルの方が万倍マシ!スネデレ最高!
「法螺吹きレイト……ってレイチェル様になにをしてるのよ!」
この覚えのある声。挑発的暴言にツンツンした声色。法螺吹きと言うこの世界にはなさそうな単語を使う奴はあいつしかいない!
零人は少し放心状態のレイチェルをベッドに座らせると振り向いた。
案の定、オレンジ色のリボンに黒い黒い(まるで腹黒さを表しているような)裾に黄色のふりふりが着いたローブを羽織り、ミニスカートに黒いニーソックスを履いて白と赤主張の服を着たポニーテールツンツン娘が零人をこれでもかと犯罪者を見る目付きで睨んでいた。くわばらくわばら。
「なんだこのツンツン娘!感動に浸ってる時に現れやがって!」
【ツンツン娘】「煩いド変態!レイチェル様から離れなさい!」
【ド変態】「にゃにおぉおお〜?デレなしポニーテールに言われたくねぇな!」
【デレなしポニーテール】「何よデレって!訳のわかんない単語を並べて逃げれると思うか変質者!」
【変質者】「テメェ!言わせておけばインチキ魔法使い!」
【インチキ魔法使い】「煩いわね強○魔!早くその汚らわしい体をレイチェル様から退けなさい!」
【強○魔で汚らわしい人物】「お前、女としてのプライドないのか!この下ネタマジック!てか、何で女しかいない世界でお前がそのフレーズを知ってるんだ!」
【下ネタマジック】「煩いわね!目障りな微生物!あんたなんか女の敵よ!」
【女の敵の目障り微生物】「ぐはぁ!テメェ!お前なんてキャバクラ嬢になれば良いんだ!」
【将来のキャバクラ嬢】「煩いわね変態!あんたなんて雑魚に食われる雑魚よ!雑魚め!」
「ぐはぁ…」
決戦決着。悪口対決はツンツン娘の勝利で終わった。くそぉ、あそこまで追い込まれるとは…。
「レイチェル様、あのアホに何かされましたか!? 何かされたならわたしがあいつを魔法でこの世から――」
聞き捨てならない単語を吐くツンツン娘。そういやあいつって名前なんだろう?
見る所容姿だけはかなり良い線。レイチェルと合わせても絵になる。背中の半分くらいまである茶髪のポニーテールはオレンジのリボンで結ばれている。悪い点は俺を見る目付きとツンツンした性格。あと口の悪だ。
「んで、何だ?ツンツンマジシャン」
あだ名決定ツンツンマジシャン。
「不愉快なんだけど、あんたを姫様に連れて来いって言われたのよ。解ったわね変態下衆」
不愉快はこっちだと言いたかったがこれ以上治療室でツンツンマジシャンと言い争う訳にはいかない。きっと患者さんは見えないだけでいるのだろう。
目の前の女は手に填めたグローブをきつく締めている。
「解った、行こうじゃないか。その前にツンツンマジシャン、お前の名前を教えろ。この名前言い難い」
「だったら言わなければ良いじゃない」
腕を組み、零人に挑発的な態度を取る少女。これが噂のツンデレのツンの部分なら良いのだが。
魔法少女はローブをはためかせて扉の前に歩いて行く。
「…エイン・ディ・バール、あたしの名前よ。将来、大魔法使いになる者。覚えときなさい」
零人「………」
な、なんでしょう?
零人「女の作者がこんなの書くとはな」
良いじゃないですか!男女差別反対〜!
零人「まぁ、それとして、質問コーナーだな」
えと、零人くんの家族は?
零人「母さんと俺の二人」
趣味は?
零人「…料理」
口癖は?
零人「ここに着てからファンタジーだって言葉が多くなったな」
では、ここら辺でw
零人「ちょっと待て――!」
次回は、ベレンスと零人の物物交換?
輝け!希望のJustice!