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第3ページ::姫君ベレンス

やっと第四話!

感想宜しく御願いします!

 石畳の道を歩いて行き、城が近くなって来ると同時にその有り得ない程の大きさが解ってくる。

「……おいおい、ここは中世のフランス王国か…?」

 屋上と思える所にはその国のシンボルなのか風のマークが刻まれている。漫画やアニメとは迫力の桁が違う。

「ふらんす?なんだそれは」

「いや、気にするな。俺の所の小さな居酒屋の名前だ」

 こっちもまた規模違い。

 白いレンガに赤い先の尖った屋根。正しく王国。アメリカの大統領もビックリだ。その城の入り口も大きく、見上げないと見えない。きっと冒険の勇者様物語はこんな場面から始まるのだろう。

「姫様専属第一番騎士団『ディア・ロイン』隊長、レイチェル・カルマ。只今帰還した」

 隣りで零人を不思議そうに見ていたレイチェルが叫ぶ。すると、扉が開き、中から二人の傭兵が出て来た。大きな斧を担いでいるが、女性。つくづく自分の体力や腕力に自信がなくなってくる。

 傭兵の二人はレイチェルを見ると頭を下げた。きっと地位と言う物はレイチェルの方が高いのだろう。会社かサラリーマンで言う係長と部長って所。王妃様が社長夫人って事になる訳だが、王様居ないし男自体居ないし。

「お疲れ様ですカルマ様!」

「…お前って偉いんだな」

 零人は傭兵を見て呆然としながら呟いた。

「そうか?わたしの居る騎士団では当然だが」

 流石に化け物との退治で怖がらない女の子の方が凄い。それに剣と槍のリーチの違いを物ともしない剣捌き。当たり前だろう。きっと俺なら彼女に一秒も経たずに殺されてしまう。

「あの、失礼ですがカルマ様。その服装は」

 きっと零人のジャンバーの事だろう。ジャケットとタイツは動き安そうだが目に着く。

「あぁ、これか。じゃんばーと言うらしくてな。そこの者に頂いた。わたしの友人だ。通してくれまいか?」

「はい。カルマ様のご要望なら安心出来るでしょうから」

 それは俺の顔を見て信用出来ないと言っているのでしょうか?

 レイチェルは「ありがとう」と礼を言って零人の手を握った。

「さぁ、名誉な事だ。姫様に会わせてやろう。着いて来てくれ」

 その人を誇りに思っているのかレイチェルの笑顔は絶えない。

「だから引っ張るなって!」       

 そんな事をしながら門を通る。嫌と言っても引っ張ってくる手。姫って言うと高貴さ漂う感じを思い浮かべる。少しだけ姫を想像して頬を緩めながら零人は歩いて行った。



 大きな窓。そこから漏れて来る眩しい光が背中を照らす。

「う〜ん……ちょっと困りましたね」

 王妃、つまり母が出ている時は国を守るのは姫の役目。ベレンスは木製のメイドが磨いた光る机の上に乗せられた書類を見て溜め息を漏らし掛けた。ざっと二百枚はある書類は見るだけでも体力を奪ってしまう。

 子供の頃は姫になる事に憧れていた自分を思うと今の状況を見せて上げたくなる。

 白い二の腕までのホワイトグローブを着けて純白のドレスを着る。そして頭には王冠に見立てたカチューシャ。髪は王冠と同じように光る腰まで伸びた金髪。そして白い肌にルビー色の瞳。身長はさほどなく、腕も体も折れそうなほど華奢。彼女の名前はベレンス・レット・レーゼ。クレベルディア王国を継ぐ23代目の姫だ。

「こんな時に……レイチェルが居てくれたら良いのですけど…」

 古い時からの幼馴染。今では姫様としか呼んでくれないが昔はベレンスちゃんと呼んでしたってくれていた仲だ。

 正反対の性格で、ベレンスは内気でレイチェルと言う少女は有無を言わさず一緒に遊んだ。今でも世間話や趣味話には笑顔で付き合ってくれる。心を本気で許せる少女だ。

 だからこそ、余り危険な任務は負わせたくない。例えば今回は天人(エンジェルソニア)と呼ばれる人類の敵が破壊した国を探索して来て欲しいと言う物。何所に天人が潜んでいるか解らないし、敵は物凄く恐ろしい。だから辞めてと言ったのだが彼女は聞いてくれなかった。              

「お母様…早く帰って来ないかな…」

 寝ないで仕事をしていた14歳の体には負担が大きい。膨大な知識だけでは体は耐えられない。

 現実逃避を諦めてもう一度羽ペンを手に持った時、体を駆け抜ける何かを感じて羽ペンが手から落ちた。羽が着いたのか地面に音は立たず、倒れている。

「これは……感じた事のない気配…。天人ではないようですけど、一度見回った方が良いかな」

 椅子から立ち上がり机に目をやる。

「仕事は…ちゃんとしましょう。だけど…先ずはこの気配の方が先ですね」

 白いハイヒールの歩く音が室内に響き、それと共に扉が開く音。


『やっと……我が主が辿り着いた…』


読んでくれてありがとう御座います!


いや〜、第三ページ目!


話数で言うと4話目ですよ!


ここまで来て90人の読者数!


ありがとう皆さん!


これまでありがとう御座います!


これからも宜しくです!


では第4ページで会いましょう!


輝け!希望のJustice!

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