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第2ページ::大きな城壁

流石に疲れる。

先の3話まで完成してますよ〜。

これからも宜しく御願いします。

 少しずつ見え始める白い巨大な建物とそれを包み込もうとする城壁。間違いなく、城だった。

「うわ…すっげ」

 見上げるほど高い城壁。きっと大砲でも安易に吹っ飛ばせないだろう。それより目を引くのが扉と思われる場所の中心に埋め込まれている石。あれは何なのだろう。

「レイト、どうかしたのか?」

 レイチェルは城壁に着くと門番のような女性の傭兵に取り合い、零人の入国を許可してくれた。どれだけ難しい事かは解らないが説明に時間が掛かっていた。

「あ、サンキュ、レイチェル。助かった」

「良いのだ。そうだ、このじゃんばーとやらを返さねばな」

 レイチェルがそう言って赤いジャンバーを脱ごうとした時、零人は微笑んで止めた。

「良いよ、やる。ここまで案内してくれたお礼だ」

 安かったから余りあげる事に躊躇いはなかった。何とバーゲンで1000円と言うお得な値段だったからだ。

 彼女は少し戸惑っていたが直ぐに笑みになり「……ありがとう」と小さな声で言って来た。

 化け物を倒しても、他人の事を貴公と目下呼びしても、やっぱり心は純粋な少女なんだ。

「そうだ、こちらもお礼をしよう。道案内だけでは流石に申し訳ない」

 少し考えるとレイチェルは白く巨大な城を指差した。

「城壁を過ぎて少し行けば城に着く。わたしと着いて来ぬか?貴公は信頼できる者だ。姫様も客人を粗末にしないお方。きっとお喜びになってくれる」

「い、良いのか?」

 信用し易いと言うか騙し易いと言うか、騎士の精神はこんなんで大丈夫なのだろうか。

「あぁ、わたしと貴公は…仲間だ」

 少し恥ずかしがった後にレイチェルは俯いて言った。

 可愛い、そう自然に思った。

「じゃぁ、御願いする」

 レイチェルは零人の言葉を聞くと城壁の扉に手を当てる。するとそこの壁に填まっていた石が緑色に輝き始めた。少しずつ石から光りが回り、線が作られる。城下への城壁が少しずつ開いた。

「ようこそ、クレベルディアへ。歓迎するぞ、アマガサ・レイト」

 ここから始まる、そんな気がした。それは目の前の彼女がそうさせたのか雰囲気がそうさせたのか解らない。だけど、心が騒ぐ。知らない世界に飛ばされて、その世界には女性が居なくて…ファンタジーだ。普通なら泣きたくなるほど心細いが、何故か不安や迷いはなかった。一歩を踏み出して零人はレイチェルの差し出した手を握る。

「あぁ、あんがと」

 ちょっと礼を言い、顔が赤くなっているのを隠した。



「どうだ、レイト。この城下は?」

 何所までも続きそうな石畳。門を通ると直ぐ近くに『BATTLE』と縦看板に書かれた武器屋と『CURE』と書かれた薬局らしき店。住居や屋台が並び、女性達が賑わい、曲がり道があったりで実に長い。覚えているレイチェルを零人は感心した。

「その目の前の建物、それは《ギルド》だ。主に住民やその他の地域の村民からの要請か要求に答える事だ」

 そこは五階ほどある建物。結構目立つ古いレンガ製だ。

「擁するに…万屋、ってか何でも屋か」

「ふむ、そんな物だろう」

 レイチェルは零人に案内をしながら通行人を避けている。上手い。馴れと言う物だろうか。軽やかで一回も人とぶつかっていない。流石剣士だ。そう言う零人はこれで20回目丁度の人物と激突。今のもそうだが零人は男、女性とぶつかった位では倒れはしない。

 目の前を見ると転んだ少女が呆然としていた。

 緑、印象的な髪だった。綺麗なエメラルド、森とは対照的な明るいライトグリーン。

「だ、大丈夫…!」

 その顔もまた、レイチェルに負けないほどの整いよう。幼いとは言い難い冷静沈着なイエローの輝く瞳に白と青主張の繋ぎでミニスカート。白い肌に白い服はピッタリだった。

「…………さい」

 素早く立ち上がると少女は落してしまった赤い本を拾い、そのまま零人から離れて行った。

 ごめんなさいって言ったか、今?

 聞き逃しそうなほど小さい声だが、聞いていて悪くない鈴のような声だった。

「あれは……」

 気付くとレイチェルが零人と同じ方向を見ていた。人込みに混じって行った少女に。

「あの子がどうかしたか?」

「あ、いや、何でもないんだ。レイト、そろそろ城に行くぞ。時間も時間だ」

 時間は解らないがまだ行くには早いと思う。そう言おうとしたが零人は黙った。

 人には言いたくない事ってあるよな、うん。納得するには辛いがレイチェルはここまで大変な事をしてくれたし、恩返しだ。

「って引っ張るなよレイチェル!」

「貴公がぼうっとしているからだ。手を離すでないぞ」

 彼女の笑顔に引かれて、足が勝手に歩き出す。

 その時に気付く。あの子にあんまり引かれなかったのはこいつがタイプだったからなんだって。

えぇ〜、ちょっと辛い部分もありますが読んでくれてありがとう御座います。

読者の皆様にはなんと感謝したら良い物か解らない程です。

現在、溜めている小説が25件と溜まりに溜まっているというこの状況。

いつ爆発するか解りません。

この作品は西条改め東条 幸人さんから受け継いだ作品で御座います。

元作は幸人さんの物と言う事で余り調子に乗らないように致していますw

まぁ、この作品は少年小説と言っても過言では御座いませんね。

女の子だけの世界に飛ばされた少年。

元作を考えた幸人さんを私は尊敬してます。

よくこれだけのストーリーを考えてくれた!

これからは私が続けるので御贔屓を!

文字が間違っていたりするのは遠慮なく言って下さい。直します。

そして、後書きまで読んでくれた皆様に再びお礼を。

それでは3ページ目でお会い出来る事を楽しみにしています。

輝け!希望のJustice!

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ありがとう御座います。 またのお越し、心より願っています
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