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第10ページ::君と夕日と…

えぇ〜特別偏書き終えましたが…


今の段階で出せない話題が多い!(ネタバレ注意報)


と、言う訳で、次話の次話にUPします!


リクエストを無下にするようですいません!

 零人は満足げに赤い絨毯の廊下を歩いていた。背中腰にはベルトに繋がれたエクシールのグリップ。刃は出したい時に出せると聞いた。便利な世の中だ。

 それに一番嬉しかった事は姫に男だって認められた事だ。エインは不機嫌そうに見ていたが、認めて貰う事がこんなにも嬉しい事だとは気付かなかった。元の世界では、認められるなんて母さんにしかして貰えなかった。

 もう親父とも言いたくないクソが死んでから…他の奴から見られる哀れみの視線。

 母さんは、何も出来ない俺を一生懸命育ててくれた。誇りに思える母さんだ。

「母さんの為にも、早く帰ってバイトしねぇと!」

 休みの日はバイトで一日を費やしていた。

 新聞配達、コンビニ店員、レンタルビデオ屋の店員に酒場の酒運びまで。苦労はしていたけど…母さんを養う為なら良かった。女の子と遊ぶなんて出来なかったし、友達も一人も出来なかった。けど…母さんが笑ってくれるなら、何時でも頑張れた。

 異世界で遊んでる暇なんてないんだ。早く、帰らないと。

 窓から夕日になっている日を見詰める。鳥が飛び、そして…城下町を行き交う人々が少し見えた。まだ町は活気だっている。見ていて自然と羨ましくなって来た。そういや…祭りに行ったのって最後何時だっけ?

 絨毯の上を歩く足を止める。窓に手を当て、少し眺めた。そこで家に入って行く人を見て唐突に夜の事を考える。そういや…俺……何所で寝るんだ?苦笑をして頭を掻く。

「あれ…もしかして伝説の男の方じゃないの?」

「わたし知ってる。レイチェル様を倒したって」

「レイチェル様が足を滑らせたって聞いたよ?」

 面白い事を言ってくれているメイド三人組。

 でも、普通にやればレイチェル勝ちは確定的だった。骨なんてバキバキ折れてたし、血だって吐いてた。あれ以上続いてれば完璧にやられていただろう。

 寒気を覚えた零人はメイド達の前を通り過ぎ、寝れる場所を探そうと一階へ下りる階段へ向かった。


「うわ、すっげ…」

 城内を滅茶苦茶に歩き回っていると着いた場所。

 それは、ブロック形の庭木を何個も並べ、噴出す噴水が幻想的な場所だった。手身近な場所にあるベンチに腰掛ける。

「……どうするかぁ」

 ベンチに寝転んで零人は呟いた。

 姫、ベレンスに寝床を用意してくれないかと聞き忘れたのを今頃思い出してどうすると自分に突っ込みたくなる。

 夕日になった朱空。赤くなる噴水の水。幻想的だ。

 中央広場と言うのもちょっとあれと思えるほど広いここはドームのように円形形になっているらしく、ベンチも確かに円形で噴水を囲むように並んでいる。どんな趣味なのだろう。

「帰りたいにも帰れないし…バイト、店長怒り狂ってるだろうなぁ」

 空を見上げながら呟く。口にも聞える声にも元気がなくなってきた。

「…ホームシックってやつか」

 知らない世界に知らない人々。馴れろと言われたらきっと逃げ出すだろう。それも許されない状況になるとは思ってもみなかった。

 運命の悪戯か…はたまた悪い夢か。夢なら覚めて欲しい。だけど、覚めて欲しくないと思っている自分がいる。バイトをしなくちゃいけない。母さんを養わなきゃ駄目だ。あの人は世間で辛い思いをしても自分の息子だけは一生懸命捨てないで育ててくれた心の強い人だ。もし、死んだ母さんを捨てた男に会えるなら、貰ったエクシールで迷わず刺して殺しているだろう。

 影が少しだけぼやけてくる。もう夕方。夜は近い。

 月は……見えるだろうか?ただそんな事を思いながら、レイチェルとの戦いで疲れた体を癒そうと、零人は目を閉じた。夢なら…覚めてくれと願う気持ちは…少しで消えた。



「……レイト?」

 零人に医務室で寝ていてくれと言われて、ずっと静かに布団を被っていたが、もう夜も近くて、レイチェルは城の自室に戻ろうとしていた。

 だけど、その途中で一人の見なれない服を着た背の高い人物を見付けた。あれは、レイトだ。

 背中腰のベルトに青いスティックを入れて歩いている零人をレイチェルは追い駆ける。何所に行くのだろうか?とその気持ちが先走って何回もばれそうになったが、幸い、零人はどれも見間違いと思い込んでいた。出来れば見付けて欲しい気持ちもあるが、なんだか気恥ずかしかった。

 白い柱が支えている屋根の廊下を歩き、大きな城内を歩いて行く。

 しかし、辿り着いて驚いた。お気に入りの場所の中央広場だ。花が咲いていて鳥がよく来る場所に、何をしに着たのだろうか?

 零人は無言でベンチに座り込むと倒れるように寝転んだ。

 一瞬、零人が倒れたと勘違いして叫びそうになったレイチェルは口を自分で抑えながらブロック形の庭木に隠れる。

「…ホームシックってやつか」

 ほーむしっく?聞き慣れない単語ばかりの零人の言葉はレイチェルの頭を混乱させる。

 今、レイチェルが着ているジャンバーも零人が渡した物。あの本はなんなのだろう?と今でも思うが、あれはレイトの持ち物だと自分に言い聞かせる。少しだけ顔が赤くなって頭を横に振る。

 何故か寂しい感じがした。零人は異世界の住民。長くはここに居られない。だけど、何故か帰って欲しくないと思う気持ちが自分の中で膨れ上がって行く。何か、胸の辺りが暖かい。話し掛けなきゃ、この熱さは収まらない。

 ジャンバーの裾を握って立ち上がる。何で人に話し掛けるだけでこんなにも照れるのだろうか?今まで、話し掛けようとしても人にこんな感情を感じる事はなかった。男なんて、何がなんだか解らない。だけど、レイトは自分に似ていて…何故か気を許してしまう。

「レ、レイト?」

 近付いて行き、レイチェルは零人に声をかけた。しかし、反応せずに耳に入るいびき。寝ている。

「ふふ…緊張したわたしが馬鹿みたいじゃないか」

 口元に手を当てて静かに笑う。起こすには惜しい寝顔だ。

 男と言われても、余り解らないし見た事なかった者だ。雰囲気や体付きも違う。だけど、やっぱり寝顔は幼いような気がした。

 少し勇気を出して、前髪を撫でてみる。サラサラした自分と同じような髪。子供を触っている様だった。

「…かあ…さん」

 目元から少しだけ溢れる零人の涙。レイチェルは、その涙の意味がよく解らなかったが、その涙を人差し指で拭ってやる。

「……仕方ないな」

 記憶に余りない母のやってくれた事をやってみる事にする。ベンチに座り、零人の頭を上げたレイチェルは自分の膝をそこに滑り込ませた。膝枕と聞いた。やる側も安心する。まさか、この年で自分がやるとは思わなかった。頭を撫でて少し笑顔になった零人の顔を見て、レイチェルは微笑んだ。

「わたしは…貴公の…いや、貴君の味方だぞ?レイト」

いや〜、今回は結構ほのぼのと書いてしまいましたぁ〜。


五月病…恐ろしい。


そんでもって今回のゲストはエイン・ディ・バールさんでぇーす!


エイン「………」


まぁ、無理矢理連れて来たから何も言えないです。

特徴は…黒いニーソックスに赤と白が主体の半袖!その襟首のオレンジリボンに背中の半分くらいまでの長いポニーテール!そして赤いピンヒール!いや、もう…好みの問題ですが、エインさんはかなり気に入っているキャラです。


エイン「…ディ・ラスティバル…」


そんでもって、胸ストーン!

ツンデレ!

これ以上のキャラが居るでしょうか!?

ルイ○と同じくらいにしたい!


エイン「ブライス・ライデット!」


どーーーーん★


ひぎゃぁあああああああああ〜〜〜〜〜〜!!!!!


エイン「…次回も絶対読みなさい。輝け、希望のJustice」

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ありがとう御座います。 またのお越し、心より願っています
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