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第9ページ::受け継ぐ物と渡す物

1000ヒット突入です〜!


感想がまだ三件しか着ていないのが辛いですが…(涙)


感想をくれた黒鉄 翼さん、Qさん、NO1さん、有難う御座います!

 インチキ魔法使いに案内されて行くのは、やはり姫の仕事部屋。

 溜め息を漏らすしか出来る事がない。もしかしたらレイチェルを倒したから死刑とか言われるかもしれない。流石に零人も100人以上の傭兵相手に正義のヒーロー系で突っ込む勇気はない。抹殺とはこの事。きっと一国の姫なんて言ったら人を一人くらい抹殺するのは命令一つだけでOKだろう。

「…地面に埋められるのか…」

 葬式しないで生き埋めなんて言ったら殺された方がマシだ。絶対。

 エインって言ったっけ?この魔法使い。確かにワープはしてたな…。

 赤い絨毯が敷いてある廊下を歩くのは始めて。きっと昔の貴族とかは全員こんなんだったんだろうな。本当に身分が激しい。しかも見渡す限りの壷や絵や剣。ここは歴史博物館かなんかか?

 レイチェルは着いて行くと言い張ったが、医務室でもう少し寝ていてくれと言っておいた。これじゃぁ剣士と言うよりか懐いた犬じゃないか。

 階段の場所に着く。あ、ここを上れば俺は()られる。きっと殺られる。絶対殺られる。

「着いたわよ、ちゃんと礼儀正しくね」

 目の前には上流階級の部屋と思えるくらい豪華な扉…と思ったが木製の普通の扉。そういやレイチェルと来たな一回。ついでに鎧を着た、強そうな女門番が四人。これを力で突破しよう物なら殺される事請け合いだろう。あのデッカイ斧で上からサッパリといかれる。

 エインは零人が姫に会う事が気に入らないようだ。だからって無言で威圧するのもどうかと思う。魔法少女じゃなくて魔女類だなこいつ。

「エイン・ディ・バール、客人のアマガサ・レイトを連れて来たわ」

 傭兵は「証をお見せ下さい」とエインに丁重に言った。

 エインがローブを前で留めている石を翳す。すると目の前に現れた訳の解らない文字と空間のバーチャル。おぉ、最先端。

 傭兵はそれを見るとレイチェルとは違った態度で扉を3回ノックして、声が聞えると扉を開けた。

 どうやら、エインはレイチェルより階級が低いようだ。ツンデレとスネデレの違いだな。

 そういやクラスに居たっけ。俺に余計に突っ掛かって来る奴。煩かったなぁ…。

「早く入りなさいレイト(馬鹿)」

「分ってるつぅの!(如何様マジック)」

 でも、こういう奴、だいっ嫌いだけど…暖かいよな。


「ようこそ、レイトさん」

 態度は会った時と変らない。だけど、その笑顔には少し受け入れてくれた感じがした。

「ようやく、俺を男だって思ってくれたんですか?」

 零人は苦笑しながらベレンスに言った。礼儀正しくしているつもりだが、相手にはどう見えてるか解らない。エインはベレンスの前だからか何時ものキレを見せない。人によって態度使い分けてやがるぞ。

「えぇ、正直に言うと、貴方を疑っていました」

 そうだろう。きっと世界で始めての男だと証明できたら名誉や地位なんて楽だろう。

「今まで何人来たんですか?男って言ってレイチェルに負けた奴」

「さぁ、数え切れませんね。腕自慢でも、レイチェルには勝てませんから」

 きっと自分は運で勝てたに違いない。零人は背中に嫌な汗が伝うのを感じた。

「でも、貴方はレイチェルに勝ちました。それに、その服や背。顔立ちも今まで来た人達とは違います。それに、今気付きましたけど、貴方は真っ直ぐな瞳をしております。まるで…そう、レイチェルのような」

 ベレンスは零人の瞳を覗き込んで言った。

 こんな子に結婚してなんて言われた日にゃぁ、きっと二言でOKだろう。主人公は嫌がるが当然だが、そんな奴等に言ってやりたい。俺の前の少女は姫だぁああ――!と。

 その身振りだけで零人はベレンスの命でレイチェルと戦わされた事を許してしまいそうになった。

「でも、本当にごめんなさい。レイチェルがあんなに人と真剣に戦う姿、久し振りに見ましたわ。それに痛かったですよね?」

 ごめんなさいって…反則。これで怒れと言う方がどうかしてる。

「い、いえ、大丈夫。っとそれと……それだけで俺が男って証明できないと思いますんで…これ、読んで見て下さい」

 零人は背中に入れておいた本をベレンスに渡す。こちらの人でも読めるのだろうかと思ったが、無理だろう。零人が見た文字は解らない英単語のようだった。

「えっと…これは?」

「うんうん、男の夢だ。エッ○小説と言ってだな、それはもう、男の夢ばかりが載っている小説だよ。…ってこっちじゃ本って言った方が良いか。所々に描写…ってかリアルな絵が載ってるからそれだけ見てくれれば良ですよ」

 文庫本を受け取ったベレンスは表紙のチアガール姿の女の子を見ている。う〜ん…まぁこっちにいるだけで夢見てるみたいな感じだし、小説も要らないかな。

「この服装は?」

「男に夢を与える正装だ。なぁ〜に、気にする事はないですよ」

 零人はベレンスに本の内容を手短に説明すると暇な時にでも見てと笑顔で言った。

「でも、偶然ですね。わたくしも渡したい物があるんです」

 ベレンスは小説を大事そうに抱えると(その情景だけで鼻血が出そうになるが)後の厳重に保管されている宝箱のような物を開けた。

 一つの小さなステッキのようだった。青く輝くグリップ。それ以外には鍔の部分の横に伸びた穴。菱形の縦に伸びた形の鍔と少し小さくなった柄の頭。

「そのグリップを握り、想って下さい。貴方の出したい刃を」

 出したい…刃。そりゃやっぱ、普通の剣のような形の刃が――、「なっ!?」驚きで顔が引き攣る。刃が鍔から形を現した。そして、その刃は透けていて、まるで宝石のような薄緑色の刃だった。

「その剣は…やっぱり貴方を選んだのですね。やっぱり貴方は初の男性。この本で証明して頂かなくても…それは解りますよ」

 そう言って剣の刃からベレンスは顔を上げた。

「このエクシールを…貰って頂けませんか?レイトさん」

 いや〜、やっとプロローグ合わせて10話目。

 今日はゲストにレイチェル・カルマさんを及び致しました〜。はい拍手〜。


レイチェル「まぁ、呼ばれたからには、ちゃんとやろう」


 えぇ〜、わたしの友達からの質問なんですが、レイチェルさんの身長、スリーサイズを教えて下さいだそうです。


レイチェル「まぁ…恥ずかしがる事ではないな。

身長・161

バスト・85

ウエスト・58

ヒップ・81

 だな」


 平均より結構良い体型をしていて…羨ましい〜。


レイチェル「へ?」


 えぇ〜、次です。

 レイチェルさんの趣味は?


レイチェル「……料理…だな」


 まぁ、まだ出てないんですがね。

 この話しも何時か載せようと思ってます。


レイチェル「次回は、レイトの……ほーむ、しっく?」


 次回も楽しみにしていて下さい!

 輝け!希望のJustice!

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