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プロローグ
放課後、私はいつも通り学校から家までの通学路を歩いていた。
日が陰り、オレンジ色の帷が空を囲む。
私は暗くなる前に家に帰ろうと足を急がせ、息を切る。
暫くして、背後から自転車を漕ぐ女子高生が、私を優雅に通り越した。
ふわっと長い黒髪を靡かせ、風を切って走って行く。
その瞬間、私の視界はグラッと揺れた。
「え……?」
何が起きたのか分からず、私は戸惑う。
しかし、突然体の力が抜け私は地面に倒れ込んでしまった。
「……う゛っ」
それと同時に強烈な痛みが私の頭を駆け巡る。
私は何も出来ず、ただ徐々に意識が遠くなっていくのが分かった。




