第42話
仕事が一区切りつきまして、久々の投稿になります。
宜しくお願いします。
地図は便利だなぁー
とにかくモンスターを避けて避けて避けまくり
森の入口まで、たどり着いた。
途中で出会った人と思われる場所には、岩がもれなくあった。
鑑定すると、感染している冒険者達だった。
アイツは、なんなんだ?
とにかく冒険者ギルドに報告しなきゃな。
ギルマスも、変えられちゃったけど、ギルドの人に報告して
対策を考えて貰わないと、かなりやばいんじゃないかな。
あとは、街道を歩けば、街にたどり着くはず。
今更だけど、急いだ方がいいよな。
お腹が空いちゃうけど、身体強化して、走って帰ろう。
ブーストオン ボーイ レベル1!
10分くらい走った所で、お腹が減りすぎて、気持ち悪くなった。
うぇー
ブーストオフ ボーイ
ぜぇぜぇ…
キモチワルイ…
もう、ゆっくり歩いて帰る…むり…
もうちょっと歩けば町に着くはず。
……………………
……………
………
……
…
町が見えてきた…
が、なんだあれ!?
岩が町の入口を埋め尽くしていた。
!?
アイツがこれをやったのか?
視ただけで、ストーンゴーレムに変えれるとはいえ、
これはやり過ぎだろ!
というか、出来ちゃうのかよ。
規格外過ぎる…
しばらく呆然としていたカラムだったが、気を取り直し
岩を鑑定しながら、町へと歩き出した。
一つ? 一人残らず、感染した町の住人だった…
町の入口と思われる場所も、岩で埋め尽くされていたので
岩を登り、3メートルくらいの高さがある町門の上まで登った。
!?
町門の上から見える範囲も、岩で埋め尽くされていた…
なんて事だ。まじか!?
町が滅ぼされてる?
人の気配が全くしない。
地図にプロットされている点は、全て、岩。
静かな町を一人歩くカラム。
冒険者ギルドに到着した。
入り口は、岩で塞がれていなかったので、中に入る。
ギルドの中も、岩で溢れている。
この岩は、受付のお姉さんだ。確か、クラスターさん。
ステータスは、感染。
死んじゃった訳じゃないから、元に戻せるはずだけど…
なんで、岩にされなきゃいけないんだ!
ふつふつと、怒りがこみ上げてくる。
ぐー
お腹が減って、怒りが持続しない…
とりあえず、ギルドのバーで、何か食べれるものを探そう。
保存庫を開けると、ひんやりした。
魔導具なのかな?
干し肉や、野菜など、調理前の食材が入っていた。
ちょっと、干し肉をかじってみた。
しょっぱ!
塩っぱ過ぎるし、固い!
水! 水!
厨房に、あるにはあったけど、下手すると8日前とかの水…
お腹を壊しそうだ。
ギルドの外に、井戸があったから、そこから汲んでこよう。
井戸から水を汲み、がぶ飲みした。
ギルドの保存庫にあった調理前の食材。そのまま食べれそうな物は
片っ端から、口に入れた。
ふぃー
後でお腹が痛くなっても、後悔はしない。
お腹は減り過ぎてはいかんな…
ステータスから空腹が消えたところで、背負っていたリュックに、
食べれるものを詰め、水筒に水をいれる。
とりあえず、これからどうするか?
考える。
やる事リストは、確かこう…
1 魔法陣について調べる。
2 他人に身体強化をかけられるスキル持ちを探す。
1はともかく、2については、人が見当たらなくなってしまったな。
感染していない人を探す。とりあえずは、これだな。
さすがに、誰かいると思うんだが、街門の上から見た感じだと、
誰もいなかった。
でも、もしアイツがこれをやったなら、視る必要があるはずだから、
視られなければ、感染しないはず。
家に閉じこもっていた人なら、岩になっていないと思う。
家の中を訪ねて行くしかないか…
まぁ、でも、ギルドの中に感染していない人がいるかどうか?
まずは、調べてみよう。
部屋という部屋の扉を開け、中を調べた。
全て感染状態の岩が、そこにはあった。
ギルドは全滅か…
家に帰ってみるか。
カラムは、ギルドを出て、家へと向かった。
道すがら、地図に変更を加えた。
player_statuses
確か、こんなテーブルがあったはず。
player_id で、join して、感染している人の色は、紫に、
感染していない人は、白でプロットする様に、カスタマイズしてみた。
地図が紫色で埋まってしまった…
拡大してスクロールしつつ検索。
!?
白だ! 白がいる!
どこだ! この場所!
領主の館の前の広場!?
紫で埋められた真ん中に一つだけ、白い点がプロットされている。
行ってみるしかないな…
カラムは家に行くのをやめ、白い点がプロットされている場所へと
向かった。
なんだこれ!?
丸い石で組み上がったピラミッド?
領主の館前の広場に、四角錐の建造物?
感染した街の人が組体操? したのかな?
ピラミッドを囲む様に、丸い石が配置されていて
地図を縮小していくと、目玉というか瞳というか
そんなデザインになっていた。
そして、白い点は、ピラミッドの真ん中に、プロットされている。
近くで見ると、結構でかいな。
何人で作ったんだろ? そんな事を思いながら、ピラミッドの周りを
ぐるっと回ってみた。
入り口みたいなのは無いな…
て事は…やっぱ、上かな。
大きな丸い岩を、1段ずつ登って行くカラム。
結構大変だな。2段くらい登った所で、身体強化をする。
ブーストオン ボーイ レベル1
何がいるか、わからないし…
アイツがいる?
この地図にプロットされたって事は、players テーブルに登録されているって
事だから、ちょっと調べてからにするか…
プロットされた player_id で、検索してみる。
sql> select * from players where Id = '66666'\G
*************************** 1. row ***************************
Id: 66666
Name: フィールド
Kind: 003
Lv: 10
Hp: 85
Mp: 430
Sp: 0
Strength: 15
Attack: 11
Vitality: 18
Defence: 10
Intelligence: 80
Dexterity: 43
Agility: 25
Luck: 20
Job: 神託の巫女
BodyAge: 13
MentalAge: 16
BodyGender: 0
MentalGender: 0
~
~
女? 13歳…
アイツは、男だったし、13歳って事はないよな…たぶん…
しかも、job が、神託の巫女だ!?
神託スキル持ち?
いや、神託スキルは、ユニークスキルだったから、この世界に一つなはず。
だよな?
思い込みか?
ユニークスキルが複数あっても、おかしくはないのか…
まぁ、いいか…
神託の巫女だからって、神託スキル持ってるとは限らないしな。
じゃないと、俺が神託の巫女になっちゃうし…ははは…
まさかな…
いやいや、俺の job は、冒険者 (行商人見習い)だったからね。
スキルを持ってても、職業が神託の巫女にはならないんだなと。
ステータスが証明してる!
なんだか、ほっとするな。
職業が神託の巫女様は、もしかしたら、神様の声が聞けるスキル持ち!?
だったり?
どんな人なのかなー
そんな事を考えながら、大きな岩を登って行く。
頂上が見える所まで登ると、人の気配が!?
遠目から見て、アイツじゃないって分かった。
なんでかって、女の子が四肢を鎖で、磔にされていたから!?
お読み頂きありがとうございます。
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