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第3話


BodyAge 身体年齢とか、MentalAge 精神年齢はまぁいいとしよう。

……

BodyGender 身体性別とか、MentalGender 精神性別ってなんだよ!?

しかも、なんかしらんが、俺、BodyGender 0.4 MentalGender 0.6 ?

なんで小数点ついてんの?

父は、両方とも、1。

母は、両方とも、0。

うーん…


小数点付いてる奴、他にもいるよな…


sql> select count(*) from players where BodyGender < 1;

+-----------------------+

| count(*) |

+-----------------------+

| 1|

+-----------------------+

1 rows in set (0.00 sec)


ぐぬぅ

俺だけかよ。

まだだ、精神性別がある


sql> select count(*) from players where MentalGender < 1;

+-----------------------+

| count(*) |

+-----------------------+

| 1|

+-----------------------+

1 rows in set (0.00 sec)


ぐはっ!

精神にダメージ入った

小数点付いてるの、俺だけか!


むぅ

これって、1が男100%で、0が女100%って事かな。


父は、身体性別が男100%で、精神性別が、男100%

母は、身体性別が女100%で、精神性別が、女100%

って感じか。


という事はだ。

俺って、身体性別が、女60% 男40% で、精神性別が、男60% 女40%

って事?


なんで? どうしてそうなった?

大体、性別をfloat(単精度浮動小数点型) で、表現とかするなよな!

整数のみの、1か0でいいじゃん。ややこしい。


これは、もう、確かめるしかないかな…


そして俺は、着ていた寝巻きを脱ぐのだった…

こわい…


順番に行こう

ズボンを脱いで、下着を脱いで、確認したら、速攻、下着を着る。

そして、何事も無かったかのように、ズボンをはいちゃう。

これだな。


上は…、いいかな。

12才だし、女60%とはいえ、つるぺったんなはず。


そして、ズボンに手をかけた時、

「ガチャ」

部屋の扉が開いた。


『い!』

「カラムちゃん、起きてたのね。どう? お腹空かない?」

母が部屋に入ってきた。

慌てて座り込む俺。

女の子座りだった。

こういう所が、女60%なのかもしれない。

あっぶねー、脱いでなくて良かった。


そういえば、お腹空いたかも。

まる1日寝込んでたって言ってたから、1日食べてないのか。

あまりにも、衝撃的な事が多すぎて、忘れてた。

それに、もう、頭も痛くないし。


「お腹空いたかもしれないです」

「そうよね。ここじゃなんだから、食堂に行きましょ。

そろそろ、みんな帰って来る頃だし。」


母が手を差し出すので、手をとると、

ゆっくり起こしてくれた。

そのまま手をつなぎ、部屋の外へと出る。

自分の身体の前には、相変わらず、ステータス画面と

SQLを表示するウィンドウがあるが、

母は気にした様子もない。

もしかしたら、見えていないのかもしれない。


ステータス画面は、心の中で『ステータス クローズ』って言ったら

消えた。

SQLを表示していたウィンドウは、『アイコンになれ』って言ったら

視界の隅に小さくアイコン化された。

便利ー


歩きながら、そんな事をしていたら、食堂に着いた。


大きなテーブルに、6脚の椅子。

テーブルの上には、スープの入った皿と、パンが置かれていた。

「カラムちゃん、まだそんなに食べれないかもしれないから

軽めにしといたわ」

母、がっつり食いたいです。そんな目で母を見ていたのだが

ちっとも伝わらなかった。


席について、スープを一口。

「美味しい…」

なんだろ、うまいなこれ。

母、にっこり。

「食べれるようなら、おかわりしてもいいわよ」

「はい!」

ガツガツ食べる俺。

パンを手に取った。2つに割って、がぶりと食いつく。

『硬い…』

これは、スープに付けて、柔らかくしてから、食べる奴みたいだ。

スープに浸して、柔らかくなった所で、がぶり。

『ん、これなら食える』

スープ、うまー

おかわりして食べた。


母は、俺が食べる様子をつぶさに観察しながら、ニコニコ笑っていた。


「さ、カラムちゃん、お風呂にいくわよ。ずっと寝っぱなしだったから

気持ち悪いでしょ? 一緒にはいりましょうね」

「い!?」

ヤバい、今は裸を見られたくない。男40% 女60%が、どんな事になってるのか?

確認してない!


「母さん、俺、風呂はいいです」

「だめよ! それに、その言葉使い。オレじゃないでしょ? 僕でしょ?」

むぅ

俺が元の身体の人格じゃないことは、まだ知られたくないな。

お前は誰だ! って言われても、説明のしようがない。

言っても信じてくれないだろうし。


ここは、なんとか誤魔化すしかないな。

「それじゃ、僕、一人で入ります」

「あらあら、何を言ってるの? いつも一緒に入ってたじゃない。」

「えーでも、もう12才だし、一人で入れるから。

いつまでも母さんと入ってると、恥ずかしいよ。ぼく、男だし」

「!?………」

母は、俺をじろじろと見出した。

居心地が悪い。

「やっぱり、強く頭を打ったみたいね…薬師の先生も混乱期って

言ってたから、一人に出来ないの」

『混乱期?』なんだそれ? さっき聞きそびれたから、聞いてみよ。

「母さん、混乱期って、なに?」

「よく知らないわ。」

一発で、ぶった切られた。

「さ、もう行くわよ!」

渋る俺を、母さんは、お姫様抱っこで、抱えあげると、風呂場に歩き出した。

「おろしてー、かあさん、おろして!」

抵抗を試みるも、無惨に敗退。


脱衣所で、上着を無理やり脱がされ、ズボンも下ろされてしまった。

「いやー」

両手を胸の前でクロスし、涙目で母を見上げる俺。

まだ、下着は付けたままだ。

絶対防衛ラインは、パンツ。死守せねば!

鏡が無かったので、客観的に自分の容姿を見てないが、

水差しに写った顔を見るに、天使の様に可愛いはず。

母も美人だし、父もイケオジだ。

可愛くないはずがない。

「ふふ、そんな仕草されたら、母さん困っちゃうわ」

『お! 許してくれるのか!?』

「さ、早く脱いで。じゃないと、母さんが脱がしちゃうわよー」

「きゃー」

思わず出てしまった。女60%

だめか、だめなのかー

_| ̄|◯


絶対防衛ラインに手が!

あーーーー

……

遂に、陥落…


『あれ?』

『ない…』

あるべきものが無い気がする。

「ない」

「ん? どうしたの?」

不思議そうな顔をする母。

「ち◯ち◯がない…」

「あるわけないないでしょ。何を言ってるの?」

「だって、ぼく、男の子…」

「はぁ…カラムちゃんは、女の子でしょ? 12年も女の子してきたのに、

階段から落ちたら、男の子になってるとか、ありえないでしょ?」

「え? ぼく、女の子だった? 12年も?」

「そうよ。私が産んでますからね。間違えるわけないでしょー

行商してるから、男の子っぽく育ててきたけど。」

『俺、女の子に転生してたのか…

男40%は、どうなってる? 鏡がない状態だと、調べにくいな。

何処か変だったら、困るし

恥ずかしいが、母に見てもらうしかないか…』

「母さん…」

「なにかしら?」

「傷とか、ないかな?」

階段から落ちてるんだし、身体に傷くらいあるだろうから、ついでに

みてもらおう。

「ヒールで治したから、傷ひとつないわよ。」

「え? そうなの?」

「隅から隅まで、見たから大丈夫。元のままよ。ヒールで治すと、軽い怪我なら

綺麗さっぱり、何事も無かったかのように、治っちゃうの。良かったわね。」

「うん…」


ヒール凄えな!

母が、自分の娘の身体を隅から隅まで見て、元のままって言うことは、

身体は、女の子って事か。

男40%は、身体には表れないってことか! 良かったー

ほっとした。

謎は残ったままだが、よしとしよう!

とりあえず、風呂だ。


今日は、もう1話投稿予定です。

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