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運営確認を「下品だ批判エッセイ」と「嘘タイトル本文導入な釣りエッセイ」を例に考察してみる

 ではここから、過去に私が批判した、嘘のタイトルと導入で読者を釣って騙されるのを楽しむような釣りエッセイ「嘘タイトルな釣りエッセイ(仮)」と、それを下品だと批判したエッセイ「下品だ批判エッセイ(仮)」を例に、運営に質問するとすればどんな聞き方があるか、ちょっと考えてみたいと思います。


……うん、まあ、かなりバカバカしいとは思いますが(笑)


  ◇


方法①:(批判者が)批判する前に、相手に問題があるかどうかを運営に聞く。


 まあ、最初はタイトルにも上げた、批判する側が運営に問い合わせてみるという方法ですが。これ、批判の対象となった作品を通報するか、もしくは「相手側に問題ないか」を運営に質問する、そういう意味ですよね。つまりこの場合だと、「『嘘タイトルな釣りエッセイ(仮)』という作品は規約に違反していませんか?」という聞き方になるはずです。


……一応、念のために書きますが。私個人としては、批判エッセイのタイトルに掲げた「嘘タイトルな釣りエッセイ(仮)」は下品だと思うし、それは批判に値すると思っています。が、だからといって、運営に「『嘘タイトルな釣りエッセイ(仮)』は下品だと思うのですが、どうでしょうか?」と問い合わせるのは、ちょっと違うと思うのですよ。


 が、正直、私個人としても、「『嘘タイトルな釣りエッセイ(仮)』は投稿すべきではない」とまでは思ってなくてですね。内輪だけで楽しむ分には何も問題ないと思っていますし、それは今でも変わっていません。

 ただ、内輪で楽しむべきネタが人目につけば、不快に思う人が出てきてもしょうがないと思います。そのことを、投稿する人や盛り上がっている人が認識すればそれでいい、思っていたのはその程度のことです。


 そういう認識を広げるために批判をする。……というか、実際は「認識を広げる」ではなく「隠れていた認識を拾い上げて可視化する」だと思います。私のエッセイに賛同してくれる人も、私のエッセイを読んでそう思ったのではなく、元々近い考えを持っていたから賛同してくれたと、そんな感じではないかなと。


 まあ、エッセイとして投稿する限り、できうる限り説得的に、それこそ批判相手にも伝わるように書くようにしたいとは思っていますけどね。


 そして、これはあたり前のことですが。私のこの批判は、その相手が「そうですね、下品ですね」と認めてしまえばそれで終わり、この批判は力を失います。実際、私もそれで問題無いんですよ。だって目的は「あの作品は下品だ」という認識を広めることだったんですから。


……と、言いつつも。感想返信を読み返してみると、そんな自分の言葉を見事に裏切ってますね。言い返すことに夢中になってるところがちらほらと。うん、アカンなぁ(笑)


 やっぱりね、感想欄はこう、「自分は正しい」と言いたくなる圧が強くかかりますね。わかってはいるんですが、厄介だなあ。


  ◇


方法②:(批判対象者が)前もって投稿していいかを運営に聞いておく。


 で、次ですが。批判されそうな作品を投稿する場合は、事前に運営に確認を取るのも一つの手だと思います。つまり、批判対象となった人には実は「私の作品(『嘘タイトルな釣りエッセイ(仮)』)は規約に違反していませんか?」と聞く余地があったのではないかという論点です。……が、先にもあげましたが、実のところ、私はそのエッセイが投稿されるのまでは否定するつもりは無いし、規約に違反しているとも思ってはいないのです。そういう意味で、正直、あまり意味のない質問になるかと思います。


 それを意味のある質問にするのなら、そうですね、「私の作品(『嘘タイトルな釣りエッセイ(仮)』)は、投稿しても迷惑になりませんか?」とそういう感じの聞き方になると思います。


 そりゃあね、釣りエッセイなんて、例え規約に違反していなくても、運営から見たら迷惑だと思う可能性は十分にあると思います。そういう意味では、そんな質問はしない方が無難だと思います。……でも、だからこそ、それを聞かないといけないのではないでしょうか? そこを聞かなければ「そんなエッセイを投稿するのは迷惑行為だ」みたいな批判の答えにはならないと思います。


 運営に「規約に違反していませんか」という質問をしても、それで防げるのは「規約に違反している」という批判だけのはずです。その答えをもって「そんなエッセイ(『嘘タイトルな釣りエッセイ(仮)』)を投稿するのは迷惑行為だ」という批判を防ごうと思うのは間違っているはずです。


 同時に、ちゃんと「迷惑になりませんか?」という聞き方をすれば、「迷惑行為だ」という批判に対する一定の抑止力にはなるはずです。この時、「他のユーザーかかるであろう迷惑」について確認したことになるのかは少し微妙だとは思います。が、それも含んで聞いていると見ていいのかなと。なので、この聞き方で問題がないと運営が解答をしたのなら、釣りエッセイを投稿した責任は運営にも発生するはずです。「許可をとったのに批判するのはおかしい」という反論も生きてくるとは思います。


 もっとも、運営ごと批判してくるような勇者には通用しない可能性も十分にありますが。


……というか、そもそもこんなこと運営に質問するのはどうなの?、とは思いますが。まあ一種の思考実験として見てくれれば、なんて思います。


  ◇


方法③:「問題があるか運営に聞けばいい」と言われた際に、「相手を批判をしていいか」運営に確認する。


 まあ、これはかなり変則的な対応に聞こえるとは思いますが。「批判をする前に、問題があるかどうかを運営に聞けばいい」と言われた時に、「相手の作品(『嘘タイトルな釣りエッセイ(仮)』)を批判をしてもいいですか?」と運営に確認するのも一つの手だと思います。


 だって、ほら。規約に違反していなかったら投稿していいという理論は、「嘘タイトルな釣りエッセイ(仮)」も「下品だ批判エッセイ(仮)」も同列になるはずですよね。「嘘タイトルな釣りエッセイ(仮)」は規約に違反していないから投稿してよくて、「下品だ批判エッセイ(仮)」は規約に違反していなくても投稿していけないなんて、それこそ筋が通りません。


 別に相手に問題が無くたって、批判をしてはいけないなんてことにはなりません。まあ、相手に負けて炎上するかも知れませんが、それは投稿していいかどうかには関係ないはずです。


……もっともこの場合、運営が批判を許可しない可能性というのも十分にあるとは思います。なのでそうですね、聞き方をしっかりと考えた上で、許可がおりなかったら諦める、そういう覚悟はいると思います。


「アイツは下品だと思いますが、批判エッセイを書いて非難してもいいですか?」


 さすがにね、こんな質問を投げかけたら、ダメと言われてもしょうがないと思いますので。

 名誉棄損や誹謗中傷の許可を運営に求めたりしないよう、くれぐれもご注意ください。


  ◇


方法④:「相手は運営に確認していないのに俺が代わりに運営に確認する必要などない」と突っぱねる。


……いや、普通は暗黙の了解でこれをやると思うのですが。ホント、どうしてこうならないのか、不思議でしょうがありません。


 そもそもね、「規約に違反していない」なんてのは前提条件なのですよ。相手が「規約に違反している」のであれば、規約違反として通報するなりすべきで、意見を戦わせる以前の状態です。


 なのでまあ、まずは本人に連絡して規約違反状態を解消してもらう。それが叶わないようであれば通報なりして、兎にも角にも、まずは規約違反を解消する。そうしてから、改めてぶん殴りあえばいいんじゃないかなぁなんて思います。


  ◇


 と、ここまでで出てきた運営への問い合わせの内容を、以下に羅列してみます。


「『嘘タイトルな釣りエッセイ(仮)』という作品は規約に違反していませんか?」

「『嘘タイトルな釣りエッセイ(仮)』は下品だと思うのですが、どうでしょうか?」(聞くな笑)

「私の作品(『嘘タイトルな釣りエッセイ(仮)』)は規約に違反していませんか?」

「私の作品(『嘘タイトルな釣りエッセイ(仮)』)は、投稿しても迷惑になりませんか?」

「『嘘タイトルな釣りエッセイ(仮)』を批判するエッセイ(『下品だ批判エッセイ(仮)』)を投稿してもいいですか?」

「アイツは下品だと思いますが、批判エッセイを書いて非難してもいいですか?」(いやアカン)


 ざっくりと考えただけで、これだけの問い合わせの仕方がある訳です。で、それぞれで運営の答えも変わってくるだろうし、その答えを見た人の印象も変わるはずです。


 質問の仕方で抑止できる批判もあるのは事実だと思います。でもそれは、決して「白黒ついた」という状態ではないはずです。それぞれに抑え込める批判と抑え込めない批判があると考えるのが自然だと思うのですが、どうでしょうか?


……しかし、書いてみてなんだけど、結構な地獄に見えますね、これ。運営にどう問い合わせ/通報するかを考えるくらいなら、言葉という名の拳でぶん殴りあう方がよっぽど穏便な気がしてきました。


 正直、相手が「こいつは喧嘩を売ったら嬉々として乗ってくるだろう」と思えるような人なら、とっとと言葉で殴り合った方がいいのかなと。その方がよっぽど健全で、相手の名誉も傷つけないと、そう思えてしまいました、まる。


  ◇


「運営が許可したから批判はおかしい。白黒ついた」


 そう主張する自由もあると思います。でもね、反対側の主張をする自由だってあるのです。


「運営が許可したという理由で批判を封じ込めようとするのはおかしい。白黒つけたなんて誤謬だ!」


 前者の主張に対し、後者のような反論もあっていいはずです。


 別に、批判は他者から非難されるような行為ではないと思います。ただ、その内容によっては自身が批判の対象になるし、非難されるような批判は他者の批判によって炎上する、それだけの話かなと。


 もちろん、運営に質問することによって、主張に対する根拠や論拠が増えるのは事実です。それによって反論そのものが少なくなるという効果を期待するのも間違いではないと思います。ですが、運営の見解は絶対条件でも免罪符ではありません。主張を支えるだけの根拠や論拠があれば、運営の見解が無くても十分に論を立てることは可能ですし、運営の見解があったって批判をすることは可能だと、私は思います。


……しかし、「白黒つけたなんて誤謬だ!」という言葉、勢いがいまいちだなあ。うん、こういう時には「詭弁」という言葉は便利だなぁなんてことを思いつつ。

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