1話 これがきっと、最後のだばぁ。
思い付きで書き始めました。小説歴20分ぐらい。
なろう利用するのは初めてです。
目標は完結させることです。
一番好きなカップ焼きそばは超大盛のやつです。
高校一年の夏。
彼は空腹だったのでカップ焼きそばを食べようとした。
かやくを入れて、お湯を入れて、3分待って。
で、湯切り口を開けた時に気付いた。
(ふりかけを入れたままお湯を注いでしまった…)
ふと、頭の中にちょっとしたフレーズが思いつき湯切り口から覗くふりかけを写真に撮って、SNSに投稿した。
「おわかりいただけるだろうか…湯切りをするまで取り出してもらえなかったふりかけの霊が映っているのだが…」
投稿し終えてふりかけを箸で救出し、湯切りをした。
すると湯切り口の糊付けが剥がれてしまっていたようで
だばぁっ
ベコンッ
(つらい。とても、つらい。)
慌てて麺を掴んだものだから一部救出できたが火傷してしまった。
先程の投稿は500程拡散されて反応がなくなった。
(これだけ反応が来るの初めてだな。)
そんなことを考えつつ、中身の減ってしまったやきそばを食べながら昼が過ぎた。
片付けをしていると友人からメッセージが届いた。
『やべえ!』
『俺』
『きやうだった!』
『きやう→今日』
『氷出るようになってる!めっちゃ涼しい!』
(ああ、あいつ今日だったのか。返事しとこう。)
「よかったじゃん。
きっかけは?
やっぱこの前の人生初バイト?」
『だと思う!!!!でもかき氷屋手伝っただけでいいとかきっかけの判断素材ってよくわかんねえな』
「とにかくおめでとう!
俺なんか今火傷したとこだわ
冷やしてくれ」
『5000円になりまーす』
『てか』
『見たぞあげてた写真』
「金とるのかよ
ん?なに?」
「ああ、あれか」
『笑ったわ、俺の能力ってアカウントの凍結にも使えるのかな』
「使えないだろ流石に
ってか理由なく凍結されたら困るわ」
『あの投稿がきっかけにならなきゃいいな!』
「やきそばがきっかけってなんだよ」
時は2012年。
1990年より後、一部の子供達は高校一年の夏に直近の「きっかけ」を参照して、特殊な力を得るようになっていた。
そして彼、目河 増照もその対象だった。
友人は氷を使えようになり、自分はなにがきっかけになるのか期待しつつ、けれどもなんてことのない普通の夏休みを過ごしていた。
そんな普通の夏休みは
「てる〜!ごはーん!」
この日の夕飯を境に
「あーい、今降りるわ〜」
崩れていくこととなる。
一番最初のSNS投稿はツイッターに実際に存在するものです。ネタ使用の許可もとりました。
とりあえず引きで終わらせたので1話も是非読んだって下さい。