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31.最後の戦い
この小説を投稿するのが大分久しぶりになってしまいました。申し訳ございません。
真夜中の更新となってしまいました。読んでくださっている皆様、ありがとございます。
「やっぱり、みんなだった」
智子がそう言うと、皆はどうして姿が見えるのかと騒いだ。
「もう変えるのは不可能だと思うけどねえ」
中野の言葉は皆には届かない。何故なら、皆姿が2人に見えるようになっていたため、騒いでいたからだ。誰も2人に注意など向けていない。
中野の言葉に、智子がうなづく。
「変えられなくなってしまったから仕方ないでしょ?」
「まあね。でもこれじゃあ結界の意味なんてないじゃない、あーあ、損した」
中野はそう言って結界を解く。
「やるだけやりましょうか? 中山智子さん?」
「……やりましょう、中野小百合」
その言葉とともに智子は中野に向かって電撃を放つ。不意をつかれた中野は反応が遅れ、怪我をする。
皆のはっとしたような顔。
智子の真剣な眼差し。
そして中野の嫌な笑顔。
最後の戦いが始まった。




