表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/54

その18:装備を作るのです

 店の奥へと戻って行く絹音さんを見送り、何を買うか考える。


「エリスお姉ちゃんは、どんな服を買いに来たの?」

「そうですね〜?」


 とりあえず、魔法使いだからローブでも買うか。


「イトナちゃん、フード付きのローブって売ってる?」

「フード?ローブ?」


 あかん。

 これ、オーダーメイドコースや……。

 早速絹音さんにお世話になるか。


「ちょっと行ってきますね、お姉ちゃん」

「ああ。私はここで待ってるよ」

「じゃー、イトナちゃん。絹音さんの所まで案内してくれますか?」

「うん、こっちだよ!」


 ええ子やなぁ〜。


◇◼◇◼◇


 イトナちゃんに連れられて店の奥へ行くと、絹音さんが会計処理をしていた。俺もあれやらなきゃいけないんだよな〜……。


「どうかされましたか?」


 流石プロ、切り替えが早いな。


「はい。早速ですが、オーダーメイドをお願いしようかと思いまして」

「そうですか。ではこちらの用紙に記入していただけますか」


 渡された紙にはデザイン、サイズ、色、素材などの項目があった。


 まずデザインを書き込む。

 RPGゲームに登場する、魔法使いのローブが描けた。

 うむ、我ながら良いデザインだ……伊達に趣味でゲームをやっていない。


 サイズは後で測って貰おう。


 色はもちろん黒だ。

 だが、問題は次だ……。


「すみません……素材って何ですか?」


 分からない事は聞くのが一番!


「素材は魔物の一部や、特殊な生地などの材料を指します」

「ちなみに稀少なもの程高額な値段が付くんだよ〜!」

「なるほど……」


 絹音さんがオペレーターの様に説明し、イトナちゃんが付け足してくれる。

 流石ファンタジー異世界……魔物の素材を、武器や防具にするのはどこの世界でも一緒らしい。

 まんまモン○ンだな……。


「とりあえず、この色とデザインで選択出来る素材ってありますか?」

「このデザインですか?失礼ですが、お客様の職業(ジョブ)は何ですか?」


 ジョブって職業だよな?


「はい、魔法使いです」

「...っ!」

「えぇぇ!!」


 えっ?いきなり驚かれたぞ?!

 俺何か変な事言った?


「し、失礼しました。その若さで魔法使いの方だとは……思わず驚いてしまいました」

「エリスお姉ちゃん凄〜い!」


 あ〜なるほどな、魔法使いは珍しいのか。


「ははは、よく言われます……」


 ここは適当にはぐらかしておこう……。


「それで、どうなるんですか?」

「はい。魔法使いの方でしたら、魔力伝導率が高いシルクが素材に適していると思います」

「ではそれでお願い出来ますか?」

「畏まりました。今日の夕方には完成していると思いますので、それまで時間を潰していて下さい。ではサイズを測らせて頂きますね」

「はい、お願いします……」


◇◼◇◼◇


 採寸を終え凛さんの所に戻る。


「お待たせしました、お姉ちゃん」

「終わったかい?」


 そこからが大変だった。

 イトナちゃんの着せ替え人形みたいになったり、下着コーナーで意味不明の罪悪感に苛まれたりと。

 気が付けば、昼食を食べる事も忘れて夕方になっていた。


「思ったよりかかったね、じゃあこれで良いのかい?」

「はい、お願いします!」


 俺の選んだ服は、灰色のハイネックインナー、黒のロングパンツ、下着数着だ。

 スカートじゃないのって?

 何それ美味しいの?イミワカリマセン。


「それじゃあ会計して貰おうかーー」


 金貨1枚ーーーそれが今回の買い物の総額だった。


「い、意外に服って高いですね……」

「エリスがオーダーメイドを頼んだからね〜」


 やはりか……。


「すみませんお姉ちゃん……」


 本当に申し訳ないです……。


「今更だよエリス。その分、働いて返済して貰うからね」

「お……お手柔らかにお願いします」


 ちゃんとオチがある所が凛さんらしい。


「あとは杖だね。木工士(ウッドクラフター)の知り合いがいるから、そこに行こう」

「お姉ちゃんに知り合いがいるなんて初耳です」

「失礼な。まぁー、昔に色々とね」


 腐れ縁ってやつか。


「エリスお姉ちゃん帰っちゃうの?」


 寂しそうに、上目遣いで見上げてくるイトナちゃん……くっ、可愛い。

 べ、別にロリコンじゃ無いんだからね!勘違いしないでね!


「はい、これから寄るところがありますからね」


 不屈の精神で何とか持ち堪える。


「また来てくれる?」

「もちろん!また来ますよ」


 これからも利用することにしよう。

 着物屋 織原を後にした俺たち一行は、凛さんの知り合いだという木工士の元に向かった。


◇◼◇◼◇


「何ですかここは……」

「工房だよ。少々散らかってるけどね」


 これが少々?!

 ゴミ屋敷レベルじゃねーかー!!


「全く誰だ?せっかく気持ちよく寝ていたのに……」

「私だ。久しぶりだな、(クスノ)


 あの人が凛さんの知り合い…

 知る人ぞ知る王都のNo.1木工士…森崎楠(モリサキ クスノ)






ここまで読んで下さりありがとうございます!

ブクマの登録や、評価をして貰えると嬉しいです。

次回は少しアクティブな内容にしようかと思います。

では次回を、お楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ