黒野瑠衣の特技
今回は瑠衣君です!
これからいろんな人たちの話を書いていく予定です。
今日の部室には、なぜかこの間の幽霊騒動が起きてから風邪で学校を休んでいる春馬君以外の部員がそろっていた。
いやあ、今日も平和だねー。うん。
特にすることも無くダラダラしていると、急に里香ちゃんがつぶやいた。
「ずっと気になってたんですけど……どうして、超研は作ることができたのですか?」
「どうしてって?」
「『超常現象研究部』なんて、普通学校が許可しないと思うんですが……。しかも、部員は全員1年生ですし」
「確かにー。カイト、なんで??」
「瑠衣が任せろって言うから、任せたら出来た」
「え、何それ!? どんな手使ったの!?」
みんなの視線が瑠衣君に集まるけど、瑠衣君は知らん顔でパソコンをカチャカチャいじっている。
「え、無視……?」
すると瑠衣君は一瞬めんどくさそうな顔をして、タブレット端末を数回タッチして、その画面をこちらに向けた。
『いろんな先生の弱み握ってるから』
「……」
なんかマズイことを聞いた気がする。
『先生のパソコンとかにハッキングしたり……あとは、裏サイト使って』
「それ絶対違法だよね!?」
そう、忘れてました。瑠衣君って、個人のパソコンとかだったら簡単にハッキングできるんだよね……。
「へぇ……。黒野さんてすごいんですね!」
里香ちゃん感心しちゃ駄目だよ、そこ!
「なになに?! その弱みって!」
カイトは目を輝かせて瑠衣君に聞いた。
いるよね……こういうの好きな人。
『ひみつ』
「うがー! メッチャ気になる」
その後何回もカイトがしつこくねばり、瑠衣君が一言ではねのけるというやり取りがしばらく続いた。
<なあ、ひとつ思ったこと言って良いか?>
そんなやり取りを見ていたら、珍しく黙っていたアルが私に話しかけてきた。
<弱みのある先生が何人もいる学校て逆にどうなのよ?>
……確かに。
珍しいアルの冷静な意見に私は、この学校本当に大丈夫かと思わざるをえなかった。
次回は死体愛好家、里香ちゃんの話になります!