婚約破棄された令嬢は、王国の秘密を知っている
「セレフィーナ・ヴァレンティア。お前との婚約を破棄する」
王太子ヴィルヘルムの声が、王宮の大広間に響いた。
夜会に集まった貴族たちが、一斉にこちらを向く。
楽団の演奏が止まり、グラスの触れ合う音も消えた。
私は手にしていた扇を閉じ、王太子を見た。
彼の隣には、淡い桃色のドレスを着た男爵令嬢、リリアーヌが立っている。
リリアーヌは目元を赤くし、王太子の袖をつかんでいた。
「セレフィーナ。お前がリリアーヌに嫌がらせをしていたことは、すでに調べがついている。彼女を階段から突き落とそうとしたそうだな」
「そのような事実はございません」
「まだ言い逃れをするか!」
王太子が声を荒らげた。
私は周囲を見回す。
貴族たちは、驚いた顔をしている者もいれば、興味深そうにこちらを眺めている者もいた。
中には、これを待っていたとばかりに口元を緩める者もいる。
十年間。
私は王太子の婚約者として、王宮の仕事を支えてきた。
貴族間の調整。王宮の予算管理。外交文書の確認。王太子が出席する会議の資料作成。
彼が知らないところで、私は多くの仕事を処理してきた。
それは婚約者として当然のことだと思っていた。
いつか彼が国王となったとき、隣で国を支えるために。
けれど、今。
彼は私を切り捨てようとしている。
「セレフィーナ。お前は王太子妃にふさわしくない。リリアーヌこそ、私の隣に立つべき女性だ」
「……そうですか」
私は静かに答えた。
王太子が眉をひそめる。
「何だ、その態度は」
「いえ。婚約破棄の件、承知いたしました」
「なに?」
「殿下のお申し出を受け入れます」
大広間がざわついた。
王太子は、私が泣いてすがるとでも思っていたのだろう。
彼は一瞬、言葉を失った。
「……それだけか?」
「はい」
「お前は自分が何を失うのか、理解しているのか?」
「理解しております」
私は一礼した。
「それでは、失礼いたします」
踵を返そうとしたところで、王太子が声を上げた。
「待て!」
私は足を止めた。
「お前がこれまで王宮で担当していた仕事はどうするつもりだ!」
その言葉に、私は初めて笑みを浮かべた。
「それは、殿下が決めることですわ」
私は再び一礼し、大広間を後にした。
背後で、王太子が何かを叫んでいた。
けれど、もう振り返る必要はなかった。
△△△△
翌朝。
私は王宮の執務室にいた。
婚約破棄は昨夜のことだが、私の仕事はまだ残っている。
机の上には、未処理の書類が積まれていた。
王宮の来月分の予算案。
隣国への返答文。
貴族間の土地問題に関する調停記録。
そして、王太子が今日出席する会議の資料。
私はそれらを整理し、引き継ぎ用の書類を作成していた。
扉が開いた。
「セレフィーナ様」
入ってきたのは、私の侍女であるマルタだった。
「お父様から使いが参りました。すぐに領地へ戻るようにとのことです」
「そう」
私はペンを置いた。
「では、これを最後にしましょう」
引き継ぎ書類は、すでに完成していた。
私はそれを三冊に分け、表紙にそれぞれ名前を書いた。
一冊目は、王太子殿下へ。
二冊目は、財務大臣へ。
三冊目は、王宮文書院へ。
「マルタ。これを届けてちょうだい」
「かしこまりました」
「それから、私の私物をまとめて。王宮から支給されたものは残しておくように」
「はい」
私は執務室を見回した。
ここで過ごした十年間。
決して楽しいことばかりではなかった。
けれど、私はこの場所で多くを学んだ。
そして、もう十分だった。
その日の昼。
王太子の執務室に、私の引き継ぎ書類が届けられた。
「これは何だ?」
王太子は書類を開いた。
そこには、王宮の仕事が細かく記されていた。
予算の管理方法。
各貴族との交渉履歴。
外交文書の確認手順。
そして、今後の予定。
「……何だ、この量は」
彼は書類をめくった。
一冊目だけで、数百ページに及ぶ。
「セレフィーナは、こんなものを毎日扱っていたのか?」
側近が答えた。
「はい。王太子殿下のご負担を軽減するため、ヴァレンティア公爵令嬢が長年担当されておりました」
「なぜ私に報告しなかった!」
「報告はしておりましたが……」
側近は言葉を濁した。
王太子は書類を机に置いた。
「まあいい。財務大臣に任せればよいだろう」
彼はそう言って、書類を閉じた。
その日の午後。
王太子は財務大臣に呼び出された。
「殿下。ヴァレンティア公爵令嬢が担当していた予算管理についてですが」
「うむ。お前に任せる」
「……私一人では無理です」
「何?」
財務大臣は書類を机に広げた。
「王宮の予算は、各部署の支出だけでなく、貴族間の利害調整まで含めて管理されています。これを理解するには、少なくとも数か月は必要でしょう」
「ならば、数か月かければよい」
「その間に、王宮の予算が破綻します」
王太子は黙った。
「……どういうことだ?」
「来月の支払いに必要な資金が、すでに各部署へ割り振られております。今から変更すれば、複数の契約に違約金が発生します」
「それを何とかするのが、お前の仕事だろう!」
財務大臣は深く頭を下げた。
「申し訳ございません。しかし、これまでの調整を行っていたのは、ヴァレンティア公爵令嬢です」
王太子は、初めて顔を曇らせた。
△△△△
ヴァレンティア公爵領は、王都から馬車で三日ほどの場所にある。
広大な農地と、いくつもの町を抱える豊かな領地だ。
私は屋敷の窓から、朝の景色を眺めていた。
畑では農夫たちが作業をしている。
遠くの市場からは、商人たちの声が聞こえてきた。
王宮にいた頃は、朝から晩まで書類に追われていた。
けれど、今は違う。
「セレフィーナ様。朝食のご用意ができました」
マルタが声をかける。
「ありがとう」
私は席についた。
焼きたてのパンに、温かいスープ。
窓から差し込む陽光。
それだけで、十分に幸せだった。
「……静かですわね」
「王宮と比べれば、そうでしょう」
マルタが笑った。
「王宮からの使いも、まだ来ておりません」
「来なくて結構よ」
私はスープを口に運んだ。
その日の午前、父が屋敷にやってきた。
ヴァレンティア公爵。
王国でも有数の権力を持つ貴族であり、私の父だ。
「セレフィーナ」
「お父様」
父は私の向かいに座った。
「王宮から、何か連絡はあったか?」
「いいえ」
「そうか」
父は頷いた。
「王太子殿下は、昨日の婚約破棄について撤回を申し出るつもりらしい」
私は紅茶を飲んだ。
「そうですか」
「お前はどうする?」
「お断りいたします」
父は少しだけ笑った。
「そうだろうな」
父は王太子のことを、決して高く評価していなかった。
ただ、王太子が私を婚約者に選んだ以上、私はその責務を果たすべきだと考えていた。
その責務がなくなった今、父は私の意思を尊重してくれる。
「ところで、セレフィーナ」
「はい」
「王宮の財政について、何か気になることはないか?」
私はカップを置いた。
「……あります」
父の表情が変わった。
「何だ?」
「王宮の支出に、いくつか不自然な点がございます」
私は立ち上がり、書棚から一冊の帳簿を取り出した。
「こちらは、昨年の王宮予算の記録です」
父は帳簿を受け取った。
「何が不自然なのだ?」
「王宮の修繕費です」
私はページを開いた。
「三年前から、同じ業者への支払いが増え続けています。しかし、実際の修繕箇所は増えておりません」
「……つまり?」
「不正な支出の可能性があります」
父は帳簿を閉じた。
「誰が関わっている?」
「まだ分かりません」
私は答えた。
「ただ、王宮の中にいる者でなければ、これほど長く続けることはできないでしょう」
父はしばらく黙っていた。
「セレフィーナ。これは王宮の問題だ。お前が関わる必要はない」
「承知しております」
私は微笑んだ。
「ですが、王宮の不正が領地に影響するのであれば、話は別です」
父は私を見つめた。
「……お前は本当に、私の娘だな」
△△△△
王宮では、問題が次々と発生していた。
予算案がまとまらない。
外交文書の返答が遅れる。
貴族たちの会議が、何時間も続いても結論に至らない。
王太子は苛立っていた。
「なぜ、こんな簡単なことが決められないのだ!」
会議室に怒声が響く。
財務大臣は、疲れ切った顔で答えた。
「簡単なことではございません。ヴァレンティア公爵令嬢が、各貴族との調整を行っておりました」
「だから、それをお前たちがやればよいだろう!」
「……殿下」
大臣は言葉を選んだ。
「これまで、令嬢がどれほどの仕事をされていたか、ご存じでしょうか」
「知らん!」
「それが問題なのです」
会議室が静まり返った。
大臣は続けた。
「王太子殿下は、令嬢が担当されていた仕事の内容を把握されておりませんでした。今になって、そのすべてを他の者に引き継ぐことは困難です」
王太子は机を叩いた。
「セレフィーナを呼び戻せ!」
その命令を受けた使者は、翌日ヴァレンティア公爵領へ向かった。
しかし、屋敷で彼を迎えたのは、公爵だった。
「娘は王宮に戻らない」
「ですが、公爵閣下。王太子殿下が……」
「婚約を破棄したのは王太子殿下だ」
公爵は静かに言った。
「娘はその申し出を受け入れた。今さら何を求めるというのだ」
使者は言葉を失った。
「王宮の仕事は、王宮の者たちで解決するべきだ」
公爵は扉を閉じた。
使者は王都へ戻った。
報告を受けた王太子は、顔を赤くした。
「何だと! 公爵が拒否しただと!」
側近が慎重に答える。
「婚約破棄をなさったのは、殿下です」
「そんなことは分かっている!」
王太子は書類を投げた。
「セレフィーナは私の婚約者だったのだぞ!」
側近は何も言わなかった。
その言葉が、今となってはどれほど身勝手なものなのか。
王太子自身が、まだ理解していなかった。
△△△△
私は領地で、王宮の帳簿を調べ続けていた。
父が用意してくれた資料に加え、過去十年分の記録を確認する。
修繕費。
備品購入費。
外交費。
それらの中に、不自然な支出がいくつも見つかった。
同じ業者への支払い。
実際には存在しない建物の修繕費。
購入されたはずの備品が、王宮のどこにも見当たらない。
私は帳簿を閉じた。
「……これは、思っていたより大きな問題ですわね」
マルタが心配そうにこちらを見た。
「セレフィーナ様。王宮に報告なさいますか?」
「いいえ。まだ証拠が足りません」
私は別の帳簿を開いた。
「まずは、支払い先の業者を調べましょう」
公爵領の商人たちに協力を求める。
王都に店を持つ商人。
王宮と取引をしている職人。
過去に修繕工事を請け負った者たち。
数日後、ある商人から返答があった。
「ヴァレンティア公爵令嬢。こちらの業者ですが、実際には工事を行っておりません」
「どういうことですか?」
「書類上は工事を行ったことになっています。しかし、現場には誰も来ていないそうです」
私は目を細めた。
「支払いだけが行われていた……」
「はい」
「その業者の代表者は?」
商人は一枚の書類を差し出した。
そこに記されていた名前を見て、私は息を止めた。
王宮の財務局に所属する高官。
王太子の側近の一人でもある人物だった。
「……なるほど」
私は書類を受け取った。
「これで、ようやく入口が見えましたわ」
△△△△
それから一週間後。
王太子ヴィルヘルムが、ヴァレンティア公爵領を訪れた。
私は応接室で彼を迎えた。
「セレフィーナ」
王太子は、以前よりも疲れた顔をしていた。
「久しぶりですわね、殿下」
「……王宮に戻ってほしい」
私は紅茶を口に運んだ。
「お断りいたします」
「まだ話を聞いていないだろう!」
「聞く必要がございませんので」
王太子は立ち上がった。
「王宮がどれほど混乱しているか、お前は知らないのか!」
「存じません」
「お前がいなくなったせいで、すべてが滞っている!」
私はカップを置いた。
「それは、殿下が婚約を破棄なさったからです」
王太子は黙った。
「……私は、あの時、感情的になっていた」
「そうですか」
「リリアーヌの言葉を信じてしまった。お前に嫌がらせをされたという話を……」
「その件については、すでに否定しております」
「分かっている。調べた結果、彼女の証言に矛盾があった」
私は王太子を見つめた。
「それで?」
「……婚約を、もう一度結び直したい」
私は少しだけ笑った。
「殿下」
「何だ?」
「私は、婚約破棄を受け入れました」
「だが、あれは間違いだった!」
「殿下の判断が間違っていたことと、私が再び婚約を結ぶことは、別の問題です」
王太子は言葉を失った。
「私は、もう王太子妃になるつもりはございません」
「なぜだ!」
「殿下の隣に立つことに、価値を見いだせなくなったからです」
王太子は拳を握った。
「……お前は、私を見捨てるのか」
私は静かに答えた。
「見捨てたのは、殿下です」
彼は何も言えなかった。
その時、応接室の扉が開いた。
父が入ってきた。
「王太子殿下。娘との話は終わりましたかな」
王太子は顔を上げた。
「公爵……」
「王宮の問題は、王宮で解決してください」
父は淡々と言った。
「娘は、もう王宮の人間ではありません」
王太子は立ち尽くした。
私は立ち上がり、一礼した。
「お帰りの際は、お気をつけくださいませ」
△△△△
王太子が帰った翌日。
私は父と共に、王宮へ向かうことにした。
目的は、財務局の不正について報告すること。
王宮に戻るつもりはなかった。
しかし、王国の財政に関わる重大な問題を放置するわけにはいかない。
王宮に到着すると、財務大臣が出迎えた。
「ヴァレンティア公爵閣下。そして、セレフィーナ嬢」
「お久しぶりです、大臣」
「……ご足労いただき、感謝いたします」
私は書類を差し出した。
「王宮の修繕費に関する不正の証拠です」
財務大臣は書類を受け取った。
ページをめくるたびに、彼の顔色が変わっていく。
「これは……」
「十年分の帳簿を調べました。支払い先の業者は、実際には工事を行っておりません」
「その業者の代表者は……」
「財務局の高官です」
大臣は深く息を吐いた。
「すぐに調査を開始いたします」
「お願いいたします」
その日の午後、財務局の高官は王宮に呼び出された。
彼は最初、すべてを否定した。
しかし、帳簿と証言が揃っていた。
不正な支出は、十年にわたって続いていた。
そして、その一部は王太子の側近たちにも流れていた。
王太子は、玉座の間で報告を受けた。
「……私の側近が?」
「はい」
財務大臣は答えた。
「王太子殿下の名を利用し、王宮の予算を不正に流用しておりました」
王太子は顔を青くした。
「なぜ、今まで気づかなかったのだ……」
大臣は答えなかった。
王太子が気づかなかった理由は、明白だった。
彼は王宮の仕事を、セレフィーナに任せきりにしていた。
彼女が処理していたから、問題が表面化しなかった。
そして、彼女がいなくなったことで、隠されていた不正が露見した。
王太子は拳を握った。
「……セレフィーナは、これを知っていたのか」
「はい。公爵令嬢が調査され、証拠をまとめてくださいました」
王太子は顔を伏せた。
△△△△
数日後。
王太子は、再び私のもとへ使者を送った。
今度は、王宮から正式な書簡が届いた。
内容は、王太子との婚約再締結の申し出。
そして、王宮の仕事への復帰要請。
私は書簡を読み終え、机の上に置いた。
「……随分と都合のよい話ですわね」
マルタが尋ねた。
「どうなさいますか?」
「お断りします」
私は返書を書いた。
婚約再締結は拒否する。
王宮の仕事への復帰も拒否する。
ただし、不正の調査については、必要な資料を提供する。
それだけだ。
返書を封じ、使者に渡した。
その翌週。
王太子から、再び書簡が届いた。
今度は、個人的な手紙だった。
『セレフィーナ。私は、ようやくお前の価値を理解した。どうか、もう一度だけ、私に機会を与えてほしい』
私は手紙を読み、しばらく考えた。
それから、封筒に戻した。
「マルタ」
「はい」
「こちらを王宮へ返送してください」
「お返事は?」
私は封筒の表に、短く書き添えた。
『受取拒否』
マルタは一瞬、目を丸くした。
それから、笑った。
「かしこまりました」
△△△
王宮の不正は、国中に知れ渡った。
財務局の高官は職を失い、関係者たちは処罰された。
王太子の側近たちも、次々と地位を失った。
王太子自身は、直接不正に関わっていたわけではなかった。
しかし、王宮の仕事を把握せず、側近たちの不正を見逃していた責任は重い。
国王は、王太子を呼び出した。
「ヴィルヘルム」
「……はい、父上」
「お前は、王太子としての責務を果たしていない」
王太子は顔を伏せた。
「セレフィーナ嬢に仕事を任せきりにし、彼女を不当に断罪した。その結果、王宮は混乱し、国の財政に不正が発生していたことも見抜けなかった」
「……申し訳ございません」
「お前は王太子の地位を返上し、王宮の外で自らの責務を学び直せ」
王太子は、何も言えなかった。
その日、ヴィルヘルムは王太子の地位を失った。
それから半年が経った。
私は公爵領で、新しい生活を送っていた。
王宮の不正は解決し、王国の財政も少しずつ立て直されている。
王太子だったヴィルヘルムは、地方の行政官として働いているらしい。
彼がどのような生活を送っているのか、詳しくは知らない。
知る必要もなかった。
私は領地の市場を歩いていた。
商人たちが商品を並べ、子どもたちが走り回っている。
農夫たちは収穫の話をし、町の人々は笑っていた。
私は足を止めた。
「セレフィーナ様!」
市場の店主が声をかけてきた。
「今日は新しい果物が入っております。いかがですか?」
「では、いただきましょう」
私は果物を受け取った。
甘い香りが広がる。
王宮にいた頃、私はいつも忙しかった。
誰かのために働き、誰かの期待に応え、誰かの隣に立つために。
けれど、今は違う。
私は自分の意思で、この場所にいる。
「セレフィーナ様。お父様がお呼びです」
マルタが駆け寄ってきた。
「何かしら?」
「王宮から、新しい国王陛下の即位式への招待状が届いたそうです」
私は少し考えた。
「……そう」
「ご出席なさいますか?」
私は市場の景色を見回した。
人々の声。
店先に並ぶ商品。
穏やかな日差し。
「いいえ」
私は笑った。
「今の私には、こちらの方が大切ですもの」
マルタも笑った。
「かしこまりました」
私は再び歩き出した。
王宮で過ごした十年間は、決して無駄ではなかった。
けれど、これからの人生は、誰かのためだけに生きるつもりはない。
婚約破棄された公爵令嬢。
それが、今の私だ。
そして、それで十分だった。




