【幼児化王妃の危機④】・・・大雪様著
「私は果竪の夫ですから当然同行します」
「ワタしも義妹ダカラ行く」
そう訴える萩波と玉英の気持ちは理解出来た。
「私の家の別荘のお客様ですからね」
「お嬢様の行くとこ何処でもこの榊は参ります」
滞在先は七宮家の別荘になるから、当然雪那と榊が同行するのも当然だ。
けれど――
「恵美も行きます~」
「果竪の事が心配だし、それに恵美が行くなら私も行くわ」
「可愛い恵美が行くのならわらわも行こう」
と、リアナージャが
「俺も行くぞ!」
と、アマレッティが
「嬢様が行くところならば何処でもっ」
と、レイ・テッドが
「面白そうだから理恵達について行こうかな(←レミレア、一番は理恵なのね…)」
と、レミレアが
「ふ、言うまでもない」
と、アルファーレンが
そして――
「この俺を忘れるなっ! 恵美と理恵を守るのはこの俺だ!」
そうしてアルファーレンとバトルになる原始の天使こと修。
まあ、これだけならばまだ良かったが
「こんな大人数でお邪魔するのは無理です」
「オトナシクしてろ男ドモ」
玉英、お気に入り以外にはかなり手厳しかった。
しかも、その台詞だと恵美と理恵はいいんですか。
「この女……」
「お前、いくら美人だからって大人をナメルなどわぁぁぁぁっ!」
アルファーレンと修がガンをつければ、その途端に出現した水龍が彼等を襲う。
「クタバレ汚らワシイゲスが」
「天使みたいな顔してるくせになんて事を」
ある意味、その穢れのない儚く清楚な美貌は修よりも天使らしいというのに、その薔薇の唇から出てくるのは毒舌のみ。
しかもたどたどしい幼い口調のくせに、他人をけなす語彙が豊富ってどういう事だ。
「幼女にテヲダスろりこんなんて消滅シロ」
「貴様……」
アルファーレンが放つ業火の炎
玉英が放つ津波
それぞれが激突する
「あはははははは、凄いですね~」
「ふぎゃぁぁぁぁっ!」
にこやかに笑う萩波と恐怖に悲鳴をあげる果竪。
他の魔王軍は、リアナージャとレイ・テッドを除いて偉大なる魔王様を止めようとするが、魔王様の気は収まらなかった。
「お前達……雪那様のご実家で……」
魔王軍が慌てて張り巡らせた結界で家の破壊こそないが、大暴れする彼等に榊の額に青筋が浮かぶ。
そのうち、誰がついて行くついて行かないでも揉め始め、収拾自体が困難になる。
「俺が行くっ!」
「邪魔ですから此処に残って下さい」
「恵美が行くならわらわ達も当然ついていくまでじゃっ」
「ジャマ」
「ふはははっ! 原始の天使たる俺に勝てるかぁっ!」
蒼麗は思った。
こいつら全員置いていこうか――と
そもそも、怒りのあまり手伝えと言ったが、無理して手伝わせなくてもいいし――
というか、危険かもしれない場所も多いから、寧ろそんな場所にわざわざ近づけさせない方が良いし――
最終的にはその心根の優しさが勝つ蒼麗だったが……
「置いていきましょうお姉様! そして私と愛の逃避行を」
「しないって」
とりあえず、一番のラスボスを軽くいなす事から始めた。
――結局、別荘に行くのは神側は全員。
人間側からは雪那と榊、恵美と理恵。
魔族側からは、アルファーレンとリアナージャ、アマレッティにレイ・テッド、そしてレミレアが共に行く事になった。
それに加えて、神に人間に魔族と来れば次は天使だろう!!と訳の分からない持論を持ち出し、修も共に行く事になった。
残された魔王達の側近達が涙ながらに別れを惜しみつつ
「緊急時があればあそこに飛び込めるようにしておきますから」
と、萩波が七宮家の池と別荘家にある池に道を繋ぐと知り滂沱の涙を流す。
流石は主命の皆様達。
しかし、彼等が呼ばれるという事は主が確実に暴走している時なので、あまりありがたくないのでは?と思うのは蒼麗だけかもしれない。
「常葉地区まではこの小型バスで向います」
そうして一台の小型バスと、荷物運び用のワゴン車が榊により手配された。
「本来であれば時間短縮の為にジェット機を飛ばすのですが」
「最悪の騒音被害だわ」
ハッと笑う蒼花と榊が鋭い視線をぶつけあい睨み合う。
が、蒼花の言うことも最もだった。
常葉地区は山々に囲まれた坂の多い街であり、まず着陸地点がなかった。
「父の話では常葉地区のお店は大型スーパーとコンビニが一件ずつありますが、どちらも夜十時までの営業で、他のお店に関しては夕方には閉まってしまうそうなんです」
だから、できる限り必要な荷物は持っていかなければならない。
「とりあえず、食料もできる限り持って行きましょう。後は寝具やら寝泊まりするのに必要なものを詰め込まなければ」
滞在は長くても一週間を予定している為、ある程度の荷物量になる事は予想された。
そうして荷造りが済んだのは夜の八時を過ぎた頃だった。
「ふむ……なんだかワゴン車は必要ありませんでしたね」
荷物の大半はバスの方のトラックに入ってしまった為、ワゴン車はかなりガランとしていた。
十二人乗りタイプのゆったり型だから余計にそう思えるのだろうが。
「でもワゴン車は動きやすいから足として使えますよ」
まさか所用やちょっとした移動に小型バスは使えない。
「ですね。ワゴン車も持って行きましょう」
「で、全員がバスに乗るんですか?」
「おや?違う方が良いですか?」
榊の言葉に、蒼麗はそうではないが……と呟くもふとその後の事を想像する。
皆一緒に載った小型バス。
最初は楽しい時間が過ぎるも、途中で何時ものようにアルファーレンと萩波が対立し出して――。
「引き離しましょう」
「誰と誰を」
少し、いやかなり予想は出来ていたが、改めて聞かずにいれない榊だった。
その後、三十分をかけて小型バスとワゴン車それぞれに乗るメンバーが決定した。
小型バスはアルファーレン、アマレッティ、リアナージャ、レイ・テッド、レミレア、恵美、理恵、榊、雪那、修の十人が。
ワゴン車には、蒼麗と蒼花、萩波、玉英、果竪――そして
「れんちょう~、いばりゃぎ~!」
「あの、急遽呼ばれたんですけど……はは」
「ってか、明燐切れてたんだけど……」
人数が多いのでと帰らされた蓮璋と茨戯が助っ人として、ワゴン車組に急遽招集された。
「すいません突然お呼び立てして」
「いや、大丈夫ですけど」
「アタシより明燐呼んだ方が良かったと思うんだけどね」
「玉英さんと一緒すると収拾がつかないので駄目です」
「まあ、そうよね……けど――」
茨戯はすっと眼を細めた。
「で、アタシ達を呼んだ理由は何?」
「人手が足りないので」
「人手が足りない?」
「暴走した萩波先生とアルファーレンさんを止める際の」
グッと拳を握りしめる蒼麗に、二人は全力で納得してしまった。
確かに――
「まあ、半分は七宮家の別荘をただで借りる条件として屋敷のお掃除があるんで、その人手が欲しかったという事なんですけど」
「アンタ……アタシ達を掃除要員に使うとは凄い度胸ね」
蒼麗の方が身分は上だが、実力や経験で言えば蓮璋と茨戯の方が上だ。
「使えるものは何でも使うというのが師匠の教えなんで」
「蒼麗公主……」
「というか、一刻も早く果竪さんを元に戻すには手段を選んでいられないんですよ」
「「それは納得」」
「それに――いえ、やっぱりいいです」
何かを言おうとするも、口を閉ざした蒼麗に彼等は首を傾げる。
「何かあるの?」
「いえ……私の思い過ごしだと思うので……」
だが、後にこの時言っておかなかった事を後悔するのだが、それはまだ先の話である。
「で、半分は掃除要員、半分は王達を止める為……超忙しくなる事間違い無しね」
「すいません……でも、リアナージャ様は面白がって寧ろ応援に回りそうだし、アマレッティ様とレミレア様は頑張って止めてくれるかもしれないですけど、レイ・テッドさんと修さんは恵美さんと理恵さんが無事ならそれでいいといった感じで、榊さんに至ってはそもそも雪那さん以外に興味なし、かといって恵美さんや理恵さん、雪那さんに止めるのを手伝っもらうわけには行かないですから」
二人しか使えないじゃん
と、心優しい二人は言わなかった。
「あと、玉英さんも絶対に観戦する側だし、蒼花は基本的に自分の興味のない事には絶対に関わらない上にそういう時に率先して動いてくれるタイプでもないし」
果竪は止めようとしてくれるだろうが、今の幼い体では無理だ。
「勿論私も止めますけど、そもそもが力無しなので」
出来る事に限りがあると言う蒼麗に、二人は心の中で涙した。
魔王閣下、王……冷静に分析されすぎてるよ!!
「つまり、それがアタシ達を呼んだ理由なのね」
「はい」
「まあ、そうね。でなければ、ただでさえ人外の者が多く揃っている此処に更に二人も追加して良くないもの達の目に止りやすくなるような状況を作り出さないでしょうし」
「すいません」
それは分かっていたけれど、自分だけでは止められない。
「それに、聖女達も分散するどころか三人揃って行くようだし……確かに、向こうに行く方の戦力を上げた方がいいでしょう」
「そうなんですよね~」
蒼麗がちらりと恵美達を見る。
ただそこに居るだけで、既に沢山の良くないもの達が集まってきている。
それらを視線で消滅させていくアルファーレンと修に心の中で拍手を送りながら、茨戯達に視線を移す。
「という事で同行御願いします」
「分かりました――って、果竪、ちょっと離してくれるかな?」
「いや~」
キャッキャッと自分の足に纏わり付く果竪を優しく説得するが速攻拒否。
しかし、自分を射殺しそうな萩波と玉英の視線に、蓮璋は半ば強引に果竪を引きはがす。
「いやぁ~~!」
「果竪、こちらに来なさい」
再び萩波の腕の中に収まった果竪がジタバタと暴れるが、普段でさえ敵わないのに小さい今の体では余計に歯が立たなかった。
「……とりあえず、ドライバーも必要って事ね」
「はい」
ワゴン車メンバー内で唯一免許を持っている萩波だが、何処までも使えなかった。
魔族達と七宮家の当主と息子に見送られた後、小型バスの先導でワゴン車も発車した。
ドライバーは蓮璋。
途中で茨戯が交代要員として変わる事になっているが、五時間程度であれば
その必要はなさそうだった。
「五時間で着けばいいけどね~」
「蒼花?」
「何があるか分からないもの」
蒼花の不吉な言葉はこの後実現する事となる。
それは峠道に入ってから間もない頃だった。
「くりゃいね~」
「カジュ恐いの?」
窓に顔をくっつけながら外を見ていた果竪がぶるりと体を震わせれば、同じ毛布にくるまった玉英が義姉の頭をなでる。
「くぅ……なんて羨ましい」
「萩波先生……」
歯ぎしり萩波をとりあえず置いておき、蒼麗は果竪に近づいた。
「確かに外は暗いね」
「まっくらやみ、かじゅきりゃい」
そうか……普通はそうだよね
蒼麗はうんうんと頷いた。
師匠の元では夜の山に放り出される事数知れず。
慣れてくれば夜の山をかけずり回ってきた蒼麗にとっては特にどうって事もないが、普通は恐いのだ。
「神なのに小心者ね」
「蒼花……」
「ふにゅう~」
「蒼花公主、私の妻を苛めないで下さい」
まあ、確かに神である自分達が何を怖がるのだと言う蒼花の言い分ももっともだが、それでも恐いものは恐いのだ。
そう言う意味では、果竪は人間に近い思考の持ち主だと言える。
「恵美さん達は大丈夫かな?」
「問題ないでしょう。寧ろ怖がる暇もないぐらい鳴いているでしょうから」
さらりと問題発言をする萩波に、運転席に居る蓮璋と助手席に座る茨戯が心の中で涙した。
「子供の前で……」
「はは、さすがは陛下ですね」
「アンタ、それでいいの?」
と、呆れた様子の茨戯が口を閉ざす。
「茨戯様?――っ」
蓮璋も何かに気づいた様子で、前方を見据える。
「どうしたんですか?」
蒼麗も異変に気づき前の二人に声をかける。
その時、急に辺りが霧に包まれていく。
まるで二台の車を取り込むように白さが増し、前方の小型バスのテールランプが見えなくなるまでに時間はかからなかった。
蓮璋が前のバスに停まるようにクラクションを鳴らすが、そのかいもなく、小型バスの姿は消えていった。蓮璋がブレーキを踏み、ワゴン車を停める。
「取り込まれたわ……」
「いや、取り込まれたって!」
妹の言葉に蒼麗が焦る。
「あ、でもアルファーレン様達がいるし」
しかし、この嫌な予感はなんだろうか?
「……探しに行くかな」
「お待ち下さい!この状態で外に出れば迷ってしまいますっ」
慌てて止めようとする蓮璋だったが、既にそこには蒼麗は居なかった。
開け放たれた扉が虚しさを漂わす。
「しかも、蒼花公主様もいらっしゃらないわ!」
「そうれい~」
「はいはい、果竪はここでお留守番してましょうね~」
「い、いいの?追いかけなくて……」
茨戯が聞けば、萩波は果竪を抱きしめながら笑う。
「大丈夫でしょう、あの姫君達ならば。寧ろ私達が行った方が邪魔になります。それに今の私は本気で役に立ちませんからね~」
「は?何を……」
その時、茨戯の目に映ったそれ。
果竪の髪が揺れ、露わになった首筋に見えたものに、顔色を無くす。
「それ……」
「ふふ、また浮き出てきた様ですね」
「う?」
「果竪は気にしないでいいんですよ~」
そうして、にこにこと笑う萩波に茨戯は心の中で叫んだ。
(ちょっ!こんな悠長にしている場合じゃないでしょうがぁぁぁぁっ!)
薄いが、根強い呪の印は着実に果竪の魂に刻み込まれていたのだった。
息苦しさに雪那は喘いでいた。
「はぁ……はぁ……」
「お嬢様、もう少しの辛抱です」
そう言いながらアクセルを踏み込むも、いつまで経っても景色は変わらない。
どれほど長い時間そうしていただろう。
白い霧の中を進む小型バス。
今の状況に陥ってから長い時間が過ぎた様な気がするが、バスを始め持っている時計は全て止り正確な時間は分からない。
怪奇現象
バス内に居る全ての者達にその単語が浮かんだ。
とはいえ、此処に居る者達の多くはその剛胆で強靱な精神力により、怯えてパニックになる者は居ない。
しかし、それも雪那に異変が起きるまでだった。
白い霧の中を進み出してしばらく、雪那の呼吸がおかしくなった。
過呼吸にも似たそれに、恵美と理恵が急いで紙袋を使用するも変化はなく、ひたすら苦しそうに呼吸を繰り返す。
急遽座席を倒して横にしたものの、容態は悪くなる一方である。
「雪那ちゃん……」
「何とかならないの?」
「何とかと言ってものう……」
傷であれば癒すが、雪那の様子はそれとは違い原因すらも分からない。
ただ分かるのは、一刻も早くこの場所から遠ざけなければという事だけだった。
だからこそ、榊はアクセルを踏み続ける。
愛する女性を救うために。
「どうしよう……」
恵美は雪那の手を握りしめる。冷たい手はまるで死人のようだった。
その手を必死にこすりながら、恵美は心の中で助けを求める。
誰か……
恵美の中に蒼麗達の顔が浮かぶ。
もしかしたら彼等が――。
けれど、その思いはあけっなく砕かれた。
後ろに居た筈のワゴン車が見えないのだ。
停まって確認しようにも、レイ・テッドの激しい制止がかかる。
「この状態で外に出るのは危険です!」
「でも――」
このままでは雪那が
バン
「え?」
何かが窓硝子に当たる音が聞こえた。
かと思えば、突然の急ブレーキ。
恵美の体が前方に転がる。
「恵美っ!」
「あぶないっ」
理恵が恵美の手を掴もうとするも、レミレアによって止められる。
突然のことに、驚く間もなく恵美の体が通路を滑り前へと進んでいく。
そのまま、フロント硝子に突っ込もうとした時だった。
「大丈夫か?」
「にいさま……」
力強い手が自分を抱き留めたかと思えば、アルファーレンの腕の中に収まっていた。
「怪我は?」
「だ、大丈夫です」
「一体何があ――きゃあぁぁぁぁっ!」
理恵の悲鳴に恵美が顔を上げる。
「理恵ちゃんどうし――」
窓を見た恵美は絶句した。
血に濡れた男の紅い眼が自分を射貫く。
「ひっ!」
男の視線から庇うようにアルファーレンが恵美を抱きしめる。
「ちっ……消えろ」
アルファーレンの瞳が紅く光れば、窓に張付いていた男が悲鳴を上げる。
そのまま、麗しい魔王の予想通りに男は消滅する筈だった。
が――
「なん……だと?」
「にいさまっ!」
アルファーレンの力を受けた血まみれの男は更にその姿を変え、窓硝子を叩き始めた。
「アルファーレン力を使うのやめろっ!」
「兄上?」
「こやつら、我らの力を吸い取っておるっ」
こやつら――リアナージャが称したとおり、それは一体ではなかった。
バタバタと白い霧から現れる異形の者達。
外見こそ人だが、明らかに悪意を持つそれらは腕がなかったり足がなかったり顔がなかったり、更には血まみれになっていたりと凄まじい姿をしている。
「我らの力を吸い取るだと?」
「その通りじゃ!我らの魔の力を奴らは吸い取りおのが力とする!それ以上やれば相手にただで力を渡すようなものじゃ!」
「じゃあ俺の力なら大丈夫だな!」
そうして原始の天使である修が力を解放しようとした時だった。
「ならば、吸い取っていられぬほどの力を叩き込めばいい」
アルファーレンが再度力を放つ。
だが、それよりも早くに窓硝子が割れた。
「きゃあぁぁぁっ!」
次々に割れていく窓硝子。
侵入してきたそれらが、恵美達に向って襲い掛かる。
「恵美っ!」
「理恵っ!」
「お嬢様!!」
狙いが少女達だと気づいた時には、それらは恵美達に掴み掛かっていた。
そのうちの一体が、雪那を抱き上げる。
「お嬢様を離せ!」
しかし車内では向こうの方に分がある。
恵美と理恵はアルファーレン達が素早く奪取したが、雪那を抱いたそれはいち早く外に逃げようとする。
榊の手をすり抜け、窓へと走るそれが振り返る。
勝ち誇ったように笑うその様に、榊の中で何かが切れる。
俺のお嬢様を――
榊に宿る霊力が一気に膨れあがる。
――続く