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episode5 兄弟のプレゼン

※閲覧前の注意点※

今回のお話しは、著者が去年の年末からコナンカードゲームを始め、カードショップに出向き得た情報やプレイヤーモラルを受けての回になります。

中には怒りを込めたセリフもあります。

大会にも何度も出場していますが、片手間に始めたカードゲームなので、寛容な心で閲覧していただけると助かります。



2024年年末


都内、ヒカリトミー本社。


無月「ここがヒカリトミー本社か、初めて来たがやっぱ凄いな」

謙吾「はぁ…兄さん、アポなしで本社に突撃なんて、ホント無謀なこと考えるよね」

無月「仕方ないだろ、コナンのブースターがワゴン行きになってるの見て黙ってられるか!」

謙吾「(カードゲームのことになるとホント見境ないな)」


謙吾「こんにちは」

受付「こんにちは、何か御用でしょうか?」

謙吾「えーと、それがですね、ちょっとカードゲーム部門の方とお話をしたく」

名刺を差し出す謙吾。


受付「政府公認サイバー課主任?」

「タタタタッ」

小走りで駆けてくる小太りの男。

小太りの男「ご、ごめんね、この人達は僕が案内するから∑(; ̄□ ̄A アセアセ」

受付「し、支部長、わ、わかりました」


支部長「初めまして、私、ヒカリトミーで営業支部長を務めております、宝と申します」

無月・謙吾「初めまして」

宝「それで今回はどういったご用件で」

無月「ここ最近のコナンカードゲームについて、ヒカリトミーさんにお伝えしたことがあり、今回足を運ばせていただきました」

宝「(なるほど、コナンカードゲームが…)」


宝「コナンカードゲーム部門については私も話を聞いています」

少し考え込む宝。

宝「いいでしょう、犬星さん達ならTCG部門の連中でも納得するでしょう、ご案内します」


TCG部門の部署へと案内される犬星兄弟。

無月「ここがTCG部門か」

大きなフロアにいくつものデスクやPCが完備されたTCG部署。

宝「山田くん、ちょっといいかな」

山田「はい、なんでしょう」

ヒソヒソ話を始める二人。

宝「(この子、クロスゴマの方で噂になってる例の子なんだけど)」

山田「(なるほど…ここ最近の動向から本社に来られたんですね)」

宝「私も含めた責任者二人で早速、そこの会議室でお話を聞きましょう」

会議室へと案内される犬星兄弟。


謙吾「そこのホワイトボードをお借りします」

無月「謙吾、これここ最近のことを記した書類な」

謙吾「ありがとう、僕がホワイトボードにまとめていくから、兄さんは報告と改善策をお話しして」

無月「了解」

無月「コホン、では早速、まずは僕がコナンカードゲームを始めるまでのお話しを」

謙吾「(兄さんが感情的になったら僕が止めよう…)」

無月「まず、私が参加したイベントは『8パック開封戦』でした」

謙吾「(8パック開封戦とは、ショップ側が指定したブースターパックを参加者が『参加費』として購入、そのパックから入手したカードでデッキを作成して戦うイベントのことだ)」

山田「8パック開封戦ですか、スターターは購入されたのですか?」


無月「黄色のスターターデッキを購入しましたが、ネットを調べた限り、『交流イベント』の調査から入った方がいいだろうと判断しました」

無月「8パック開封戦に参加して感じたのは、『カードゲーム界では珍しいカップル、夫婦層』の参加者がいたことです」

宝「名探偵コナンは全年齢対象ですし、ファン層を考えると他のTCGと比べるとそうでしょうね」

無月「はい、私も半信半疑でしたが、その後に参加した『ファンミーティング』でもコナンファンの方がいらっしゃって驚きました」


山田「ファンと判断された理由は?」

無月「私は、調査のために『プレイヤーさん達と対話』を試みました、昔は全くやっていなかった立ち回りです」

宝「(そこまでやってくれたのか…話には聞いていたが、この人は本当にお人好しだな)」


無月「そして、ファンミーティングに参加し、『白環境』を思い知らされました」

山田「(´・ω・`)ショボーン」

無月「私は様々なカードゲームに触れてきましたが、黄色デッキでは白に勝てないと判断、急遽、赤の単色デッキを組もうと通販を利用しました」

無月「赤デッキをファンミーティングに持ち込みましたが、現実は残酷でした、そこから何度かチャレンジ戦に参加しましたが、負け続きでした」

宝「(まぁコナンの白デッキは異常な強さだからなぁ…)」


無月「そこで注目したのが、『レベル4のチョーカー型変声機』でした」

山田「チョーカーですか」

無月「はい、カードゲームは『攻め』だけでなく、『守り』のカードも重宝されます、アビリティで言えば『ミスリード』でしょうか」

無月「コナンカードゲームには『スタンを即解除する方法がない』よ・う・で・し・た・の・で、除去が豊富な怪盗キッドへの対抗策として採用してみました」


一瞬、鬼の形相になる無月。


謙吾「(兄さん、完全にキレてるよ…)」

無月「コホン、チョーカーを採用後は白使いの選択肢を惑わすことには成功しましたが、直接的にデッキパワーが上がったわけでないので、その後も負け続けました」

山田「なるほど、やはり白のデザイン方針を見直す必要があるようですね…」

無月「はい、今のままでは『白以外は使う意味がない』というプレイヤーが横行してしまい、『貴重なコナンファン層』を失うことになります」

無月「実際に赤単デッキで参加して、そういうプレイヤーを複数見かけました」

山田「なるほど…」


無月「そして、単色に限界を感じ、黄色のカードと組み合わせる『混色プラン』を試し始めました」

無月「『レベル4白鳥任三郎』『レベル6松田陣平』この2枚に注目しました」

宝「(混色か、やはり色々なカードゲームに触れた人、皆が選択肢から外す混色に活路を見出したのか)」

無月「ですが、私も金銭的に余裕がある人間ではなかったので、『白鳥任三郎』に関しては、2月に入ってから入手する形になりました」


謙吾「(まぁそれと、『探偵マスターズ』に落選したことで不貞腐れたんだよね…応援している女性がいなかったら、冗談抜きで兄さん寝込んでたよ)」

無月「2月に開催された『バレンタイン交流会』『2月チャレンジ戦』と赤黄デッキで参戦し、チャレンジ戦に関してはあと1勝すれば優勝もあり得た状態にまで持っていけました」


宝「(無月さんって、対人を数える程度しかプレイしていないとショップ店員さんから聞いたんですが、本当なんですか?)」

謙吾「(僕が大阪に引っ越したことで、フリー対戦する仲間はいないでしょうから、動画で勉強したり、大会でぶっつけ本番プレイしたんでしょうね)」

宝「(なんて無茶苦茶な…)」

謙吾「(兄さんが真面目に一つのカードゲームに集中すれば、面白いところまで上り詰めると思いますよ)」

謙吾「(まぁ兄さんは『好きな人』が第一なので、カードゲームは『暇つぶし』としか考えてないでしょうけど)」

宝「(勿体ないですね…)」


山田「今回訪問されたのは、『環境について』のお話しだけではないのでしょう?」

無月「はい、今回訪問した一番の理由は、『各カードショップに迷惑を掛けた件』です」

無月「京都市内の某カードショップに参加した際、去年の夏に『カード裁定による不手際があった』とビジネスマンのような容姿をされた方から聞きました」

謙吾「(本題に入ったか)」

無月「夏の時期ということもあり、『お盆休み』と被ったことによる、『各カードショップの判断に任せたイベント期間』があったそうですね」

山田「ぐぬぬ…」


無月「過ぎたことを嘆いても仕方ありませんが、今の時代、カードゲーム界は戦国時代です、運営がしっかりと対応しなければ『お客様』は他TCGへ流れていきます」

無月「その結果が、リリース当初よりもはるかに勢いが落ちた3弾環境、そして、ワゴンで投げ売りされている『ブースターの数々』、お店によってはサプライもでした」

宝「その件に関しては、私の責任もあります」

謙吾「兄さん続けて」

無月「ヒカリトミーさんは既に運営している『ナイトファイターズ』『フェアロス』加えて後に控えている『アルカナ』も運営しなければならないでしょうから、多少は仕方ないと思います」

無月「ですが、日本にとって『名探偵コナン』は『アルカナ』のキャラ達にも匹敵する一大コンテンツです」

無月「中国では、『迷宮の十字路』が19億円の興行収入を記録したそうです、立て直せれば控えている映画と合わせて集客が見込めると私は思います」


無月「ふぅ、スマン謙吾変わってくれ」

ここ最近の疲労もあってか、椅子に座りこむ無月。


謙吾「年末から走り回ってたもんね、後は僕に任せて休んでて」

謙吾「さて、本題に入りましょうか」


次回、謙吾の交渉術が始まる。

著者「いやぁ~、最近色々ありまして、投稿が遅れてしまい本当に申し訳ない」

謙吾「まぁここ最近のニュースがどえらいことになってるもんね、モグモグ」

著者「ホントどうなってしまうんだろう、モグモグ」

猫山「(二人ともハンバーガー貪りながらじゃ説得力ねぇッスよ)」


大食漢な兄弟であった。

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