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外伝 謙吾署長の流儀part9

警視庁、サイバー課。


謙吾「(´Д`)ハァ…」

刑事A「どうしたんですか、署長」


「パタン」


ノートPCを閉じる、謙吾。


謙吾「兄さんの周りに近づいてきた『バーチャルアイドル達』については前に話したな」

刑事A「あぁ、お兄さんが『何故か興味持たれた』ってあれですか」

謙吾「それ自体はまぁいいんだけど、『身バレが超危険な職業』って認識が足りていない子が多いというのが現状なんだ」

謙吾「兄さんが過激なファンから攻撃されていないのは、『近づかれてもスルーを決め込んでいて』、煩悩と常に戦っているからなんだよ」

謙吾「兄さんは地獄のような家庭環境に身を置いていて、『事務所と同僚に恵まれているアイドル達』とは違って『ストレスをすべて自分自身で処理しなくてはならない』んだよ」

刑事A「僕だったら『有名ネットアイドルなら交流を持っちゃいますね』、多分」

謙吾「仮にそうなったとしても、兄さんは『事務所に〇〇さんが僕に接触してきました』と噓偽りなく連絡を入れると思うよ」

謙吾「兄さんは『出会いよりも日本経済の方が大事』だからね」


刑事A「修行僧みたいですね」

謙吾「この5年間は『女性と深い関係にならないための修行だった』と兄さんは言ってたよ」

刑事A「しゅ、修行…」

謙吾「兄さんが目指しているアイドル像は『リスナーからも信用される絶対的正義の象徴』だからね」

謙吾「(弟としては、彼女でも作って、少しでも安心させてほしんだけど)」


謙吾「まぁ、今年はやれそうなことを見つけて、リサーチがてら挑戦するかもとは言ってたよ」

謙吾「だから、『軽率な行動は控えて、あるべき場所で戦え』と僕は伝えたいね」

謙吾「観光なら自由だけど、『後輩や同僚を危険に晒しかねない行動』を兄さんは軽蔑するタイプだからさ」

刑事A「確か家の前に『若い女の子』がいたこともあるんでしょ?」

謙吾「うん、普通に」

謙吾&刑事A「(そこは通報しろよ…)」


無月の優しさで何事もなかったことが、ここ数年多く存在したのは事実である。

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