カードゲーマー無月 part3
京都某カードショップ。
無月「よーし、後は査定を待つだけだな」
無月「ん?」
デュエリストA「ガヤガヤ」
無月「あの人は遊戯王プレイヤーだな、もしかして今日大会ある?」
ショップ店員「この後開催のランキングデュエルマッチ戦の募集を行っております~」
無月「お。やっぱ大会あるのか」
無月「(ただ買取査定中なんだよなぁ…いや、大丈夫やろ)」
無月「すいません、エントリーお願いします!」
ショップ店員「かしこまりました」
大会エントリーを済ませる、無月。
大会開始、1回戦。
場
相手
インスペクト・ボーダー、4伏せ
無月
後攻
無月「(いきなり、メタビと当たってしまいましたよ)」
メタビとは『メタビート』というデッキの略称である。
特殊召喚やサーチを封じるモンスターを多用し、罠で相手の行動を封殺するデッキである。
手札
ライトニングストーム、炎舞「天機」、絢嵐豪火フォニクス、絢嵐たる見神、絢嵐たる権限、絢嵐たる権能
無月「(手札にはライトニングストームがあるが)」
無月「(定石なら、絢爛速攻魔法でサイクロンをサーチ、相手のセットを狙って発動で様子見だが)」
無月が考えているのは、相手のセットのカード4枚の1枚をサイクロンで狙い、あわよくば『神の宣告』を狙い打ちたいというルート。
無月「(ただなぁ)」
数十秒考え込む、無月。
無月「(よし、プランは決まった)」
無月「俺はライトニングストームを発動、魔法罠を破壊する効果を選択!」
メタビ使い「その発動に対して、神の宣告を発動します!」
メタビ使いLP4000。
無月「(やっぱセットしていたか、なら)」
無月「俺は手札から炎舞「天機」を発動!」
メタビ使い「チェーンで灰流うららを発動します!」
無月「(*꒪꒫꒪)チーン」
無月「(こ、コノヤロー)」
無月「絢嵐たる見神を発動、サイクロンを手札に加える効果を発動!」
メタビ使い「その発動に神の宣告を発動します!」
無月「_| ̄|○ ガクッ」
無月「(こりゃ動けんな)」
無月「ターンエンド」
場
メタビ使い
インスペクト・ボーダー、2伏せ
LP2000
無月
炎舞「天機」
LP8000
数ターン後。
場
メタビ使い
フォッシル・ダイナ パキケファロ、3伏せ
LP2000
無月
絢嵐たるスエン、炎舞「天機」×2
LP4000
メタビ使い「(。-∀-)ニヤリ」
無月「(勝った気でいるな、見てろよ)」
無月「俺はスエンの効果でサーチした、絢嵐たる献詠の効果を発動、サイクロンを手札に加える効果を選択!」
メタビ使い「チェーンなし」
無月「そして、サイクロンを発動!」
メタビ使い「チェーンなし」
メタビ使い「(伏せは減ってしまったが、パキケは越えられまい)」
無月「甘いぞ、俺は禁じられた一滴を発動!」
パキケファロ効果無効、ATK半減。
無月「バトルフェイズ、スエンでパキケファロにアタック!」
メタビ使い「くっ」
絢嵐たるスエン(1600+200)、パキケファロ(600)
メタビ使い
LP800
メタビ使い「ただ、まだライフはある」
無月「┐(´ー)┌フッ」
無月「速攻魔法は『バトルフェイズ中でも発動できる』んだぜ」
メタビ使い「ま、まさか」
無月「俺は手札から抹殺の指名者をを発動、増殖するGを宣言!」
無月「そして、処理後に絢嵐豪火フォニクスを特殊召喚!」
無月「フォニクスでダイレクトアタック」
メタビ使い
LP0
──数日後。犬星家、寝室。
謙吾「それでそのトナメはどうだったの?」
無月「マリスに負けて2位だったけど、メタビは倒したよ」
謙吾「それにしてもよく勝てたね、サイドで積むカードあったの?」
無月「ほぼなかったな」
無月「2戦目は相手のカード見るために上級ヴァルルーンで耐えて、3戦目は先行でブン回って勝ったな」
謙吾「(メタビートは『後攻の時にノイズになるカードが多いのが弱点』だからな)」
多くの人から嫌われる『メタビート』は、マッチ戦向けではないと考えている犬星兄弟であった。
作者「先行でしか出力が出せないデッキを使っていて、『ジャンケンゲー』って言ってるやつらを見ると反吐が出ます」
作者「もっとマッチ戦の奥深さを語れるプレイヤーが増えてくれることを切に願います」




