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外伝~CNO編~ part9 ユーザー目線

4年前、某大手ゲーム会社、会議室。


一人の男がスクリーン前に登壇する。


氷室「今回は集まっていただきありがとうございます」

氷室「現在、弊社は『新時代VRMMORPG』の開発プロジェクトが決定いたしました」

氷室「それに伴い、『開発チーム』に参加していただくクリエイターを募集しております」

エンジニアA「(彼が例の『天才ゲームクリエイター』の氷室さんか)」

有名エンジニア「なら俺がチームに加わってやろう<(`^´)>」

氷室「お断りします」

有名エンジニア「何?」

氷室「お断りします、と言っているんです」

有名エンジニア「( ゜Д゜)」

氷室「はぁ、大手で蔓延している『ベテラン開発者によるシリーズのマンネリ化』と言えばわかりますか?」

有名エンジニア「うっ…」

エンジニアA「(ここ数年でも『リマスター、リメイク商法』で溢れているしな)」

氷室「私が求めているのは、『固定概念に囚われず、ユーザーの期待に応えられるクリエイター』です」

氷室「リマスター、リメイクも『安定収益』には繋がるでしょうが、『新規IP増加』には力を入れるべきだと考えます」

氷室「現行機、次世代機と『開発コストの高騰に伴う、リスクを回避するためのプロジェスト』では、他社に後れをとります」


氷室「新作VRMMO『CNO』の企画書をご確認ください」

エンジニアA「何々、『三大陸を又にかけ、ユーザーが作り出す国造りMMORPG』か」

エンジニアA「『国家名もユーザーが決められる』のか、運営もユーザーが行うと、これは新しい」

エンジニアA「(ゲームマスター、開発陣は『国運営をするユーザーのサポート、調整に従事する』か、あくまで想像するのは『ユーザー』ということか)」

氷室「その通りです、我々の役割はあくまで『ゲームの管理』が主であり、

イベント考案やユーザーにどう楽しんでもらうのか、そこが重要なんです」

氷室「常に考えるべきは『ユーザーが継続して遊んでくれるか否か』、この一点です」

エンジニア一同「(この社長なら、『僕たちが作りたいゲーム作りの環境』を用意してくれるかもな)」


現代、ミズガルズ、鍛冶屋。


店主「おう、兄ちゃん、例の武具完成したぜ」

バアル「°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°」

バアル「流石おっちゃん、仕事が早い」


「ジャキ」


片手剣+ガントレットの装備を受け取る、バアル。


アロエ「あれ?頼んでた装備って『刀剣』なんじゃ」

バアル「これもれっきとした『刀剣』だよ」


「シュッ」


ガントレットの肘部分から仕込み刃が飛び出る。


アロエ「おぉ、凄いΣ(・ω・ノ)ノ!」

アロエ「(てことは、二刀流ってことなのか)」


店主「いやぁ~、運営に案を提出して、現行スキルに落とし込むのが大変だったぜ」

バアル「換装、アルケミストスキル、エンチャントグラント」

店主「へ(;゜ Д゜) …!? 」


「ボンッ」


エンチャント、攻撃力+1。


バアル「失敗だな」

店主「まさか…」

アロエ「(まぁそうやろうね)」

バアル「おっちゃん、『パリィ補正』が付与されるまで、続けるから同じやつを頼む」

バアル「ᐠ( ᐢωᐢ )ᐟ」

店主「お、おう…」

アロエ「(ご愁傷様)」


──三時間後。


エンチャント、パリィ補正+20%。


バアル「よし、やっと納得がいく数値が出たな」


50個ほどの武具の山を前に満足げな顔で佇む、バアル。


店主「(こ、こいつは人の皮を被った鬼や…)」

店主「…( っ゜、。)っパタッ」

アロエ「( ̄∇ ̄;)ハッハッハ」


アロエ「で、どうするの?」

バアル「まずはあのアジトの制圧、その後で『ゴーレムへの挑戦』だな」

アロエ「りょーかい♪」

バアル「それじゃおっちゃん、本当にありがとう!」

店主「お、おう、今後もよろしく頼むぜ…」


ちなみに、『オリジナル武具』は流通させるのはNGなので、装備の山は店主が責任をもって分解しましたとさ。


──30年前、某学校、教室。


ちびっこA「なんだこの記事、『空飛ぶ車』なんて実際に作れるわけないだろ」

ちびっこB「あははは、そうだよねぇ( ´艸`)」

無月「……」


夏休みの宿題である、『自作新聞』で某タイムトラベル映画を連想させるような『空飛ぶ車』の記事を書いた無月は同級生に馬鹿にされていた。


謙吾「(´・ω・`)」

聖衣祖父「どうした、謙吾」

謙吾「兄さんが」

聖衣祖父「…」


状況を確認する、聖衣祖父。


聖衣祖父「心配するな、いつかあの小僧どもは『無月の言っていtことは正しかった』と思い知らされる、まぁ大人になって覚えておるかは分からんがな」

謙吾「うーん」

聖衣祖父「(納得せんなぁ)」

聖衣祖父「あやつには『天性の直感力』という才がある」

聖衣祖父「じゃが、残念ながら『才能だけでは周りは納得せん』」

聖衣祖父「その心理に無月が辿り着けば、いつか『誰も無視できない存在になり得る』とワシは思うぞ」

謙吾「°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°」

聖衣祖父「(嘘は言っておらんが、単純な子じゃな)」


現代、青の国、盗賊団アジト。


バアル「(よし、裏手は警備が手薄だな)」

アロエ「(で、どうするんですか)」

バアル「(こいつを使う)」


錬金術で作った『煙幕玉(えんまくだま)』を取り出す、バアル。


バアル「(いくぞ)」

アロエ「(ハイ!)」

バアル「(ソリャ!)」


「ボンッ⁉」


煙幕玉が弾け、煙が一帯を覆う。


盗賊A「なんだなんだ」

盗賊B「侵入者か!?」

バアル「(フェンサースキル、乱れ切り)」

アロエ「(拳弓拳、幻影破(げんえいは))」


一刀による斬撃と音を殺した暗殺拳が盗賊を襲う。


盗賊A&B「>┼○ バタッ」

バアル「見張りは撃破だな」

アロエ「煙幕はこの辺りだけですが、急いで奥に進みましょう」


盗賊C「侵入者か!」

アロエ「しまった!?」


「ガキーン」


ガントレットで盗賊の攻撃をいなす。


ジャストパリィ発動、次回ダメージに補正が入ります。


バアル「(・∀・)ニヤニヤ」


肘から刀剣が飛び出す。


盗賊C「あ、あぶね」


咄嗟に防御する、盗賊。


バアル「(狙い通り)」


右肘を押し付ける形から、右の裏拳を相手の眉間へ放つ、バアル。


盗賊C「ぐわ…」

バアル「これで終わりだ」


左の剣で突きを放つ、バアル。


「グサッ」


ダメージ80。


盗賊C「>┼○ バタッ」

バアル「白兵戦ならいけそうだな」

アロエ「あ、ありがとうございます」

バアル「( *'ω'*)و グッ」

アロエ「そういう使い方をするんですね」

バアル「仕込み武器による攻撃と『パリィ補正』を活かした、『格闘術』との混合剣術って感じだね」

アロエ「(・_・D フムフム」

バアル「対モンスターでも通用するかは試してみないとな」

アロエ「(確かにこのゲームのパリィがどの程度まで有効なのかは調べないとリスク高いだろうしな)」


バアル「よし、奥に進もう」

アロエ「ハイ(`・ω・´)ゞ」


次回、盗賊団アジト制圧へ。

赤の国、某所。

ルミナステイマー「(兄さま、大丈夫かなぁ)」

傭兵一行「クエスト受注完了しました(`・ω・´)ゞ」

ルミナステイマー「ありがとうございます♪」

傭兵一行「テレ(꜆꜄꜆//˙꒳˙//)꜆꜄꜆テレ」

ルミナステイマー「(愛想振りまいてたら、オタサーの姫みたいになっちゃったな…)」


女性、ルミナステイマーLv15。

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