外伝~CNO編~ part8 創造の武器
CNO、招待プレイヤー専用ホテル。
□_ヾ(・_・ )カタカタ
PCにデータを打ち込む、無月。
無月「デザインはこんな感じで、カテゴリは『刀剣』と」
謙吾「兄さん、何してるの?」
無月「これか、ゴーレム討伐に向けて作成しておきたい『オリジナル武器』を考えててな」
オリジナル武器とは、招待プレイヤーのみが作成できる、『ユーザー考案武器』のことである。
謙吾「それで兄さん、例のゴーレムは倒せそうなの?」
無月「あぁ、凶暴なモンスターを乱獲して、レベルアップはしているからな」
無月「『イレギュラーが発生しない限りは倒せる』かな」
謙吾「(それフラグなんじゃ(;^ω^))」
謙吾「(まぁ、兄さんなら大丈夫か)」
謙吾「で、今日はどうするの」
無月「俺の方は『シリウスゴーレム討伐』と『協力者の捜索』だな」
無月「王位クエストの初期ステップ、『王国奪還クエスト』はまだいいかな」
謙吾「確かにギルド設立を経てからの方がいいだろうね」
無月「ただ、この限られた人数しかいない招待プレイヤーのみの状態だと、仲間集めの難易度高いんだよなぁ」
謙吾「僕の方は、黄色の国でギルド設立を目指すプレイヤー達のチームに所属できたから、後はリーダーとして認められればって感じだね」
無月「(๑°ㅁ°๑)」
謙吾「いや、そんなに驚かないでよ」
いつの世も『次男という者は世渡り上手』である。
CNO、青の国。
バアル「さて、とりあえずは鍛冶屋だな」
ミズガルズ、鍛冶屋。
店主「お、兄ちゃん」
バアル「 オイッス♪(¯▽¯)ノ”」
店主「今日は何ようだい?」
バアル「『オリジナル武器の作成』を依頼したくてね」
店主「設計図はあるのかい?」
バアル「テンプレートを元にだけど、作って来たよ」
店主に依頼武器の設計図を渡す、バアル。
店主「これ、刀剣とあるが、デザイン的に防具だよな…」
バアル「このゲームは『斬新な武器に寛容』だからね」
店主「確かに、兄ちゃんの案なら審査に通るとは思うが、フェンサーのスキルに落とし込めるのか」
店主「Ҩ(´-ω-`)」
店主「(まぁ、ここの運営なら大丈夫か)」
店主「よし、武器を作成して、運営に連絡しておくよ」
店主「少なくとも、半日は掛かっちまうから、狩りでも楽しんでくれ」
バアル「りょーかい(`・ω・´)ゞ」
青の国、危険地帯。
ブルーワイバーン「ギャーオ!!」
ブルーワイバーンLV40 種族:翼竜
バアル「換装、フェンサー、二刀流」
バアル「まずは、補助スキルなしの『フェンサーの立ち回り修練』だ」
バアル「フェンサースキル、業斬り!」
「シュッ、シュッ!」
円を描くように二刀で回転斬りを決める、バアル。
ダメージ20、状態異常なし。
バアル「か、硬いな…」
ブルーワイバーンの予想以上の防御力に驚く、バアル。
バアル「なら、『部位破壊』だな」
有名ハンティングゲームにも存在する、『弱点部位の別称』である。
バアル「・:*。・:*三(o'ω')o」
ブルーワイバーンに急接近する、バアル。
ブルーワイバーン「グギャーーーー!!」
急降下からの尻尾による攻撃が襲い掛かる。
バアル「狙い通り!」
「ズザザァァァ」
二刀で相手の攻撃を紙一重で捌く、バアル。
バアル「間髪入れずにいくぜ!聖衣流二刀、カマイタチ!!」
「シュシュシュシュッ」
尾に飛び乗り、カマイタチを決める、バアル。
部位破壊補正、ダメージ200。
バアル「まだまだ」
「シュッ」
切断された尾を踏み台に両翼に斬りかかる、アドニス。
パッシブスキル『勝鬨』発動、次回攻撃でダメージ補正発生。
バアル「フェンサースキル、風切り」
「シュ、シュキィィイン」
風を纏った斬撃がワイバーンの翼を襲う。
ブルーワイバーン「ギャオーーーーン!!?」
両翼、部位破壊、補正が加算されます。
ブルーワイバーン、ダメージ600。
ブルーワイバーン撃破。
ブルーワイバーン「⊂(_ω_ つ )つ」
獲得経験値は装備防具『修練のひょうたん』に保管されます。
バアル「よし、これでレベルアップは防げたな」
事前に用意していた『経験値保管装備』によって、レベルアップを回避した、アドニス。
バアル「(勝手にレベルアップしたら、怒られそうだからなぁ)」
MMOである以上は、『なるべく足並みを揃えた方が楽しめる』と思い、不要な経験値獲得は避けるのがベスト。
バアル「まぁ、討伐さえできれば、素材は手に入るからな」
バアル「ん?」
下っ端盗賊A「おら、さっさと歩け!」
ロープで縛られた子供たち「(´๐_๐) シュン...」
見るからに盗賊の男に連れられ、誘導されている子供たちを見つける、アドニス。
バアル「(どうやら、ワイバーンの討伐がトリガーでクエストが発生したのか)」
バアル「(それとも、ゲームマスターがこちらの動きを把握して、発生させたのか)」
バアル「(ゲームキャラとはいえ、あんな状況の子供を放ってはおけない)」
バアル「(仕方ない、助けるか)」
アロエ「で、助けるんですか?」
バアル「Σ(・ω・ノ)ノ!」
突然で驚く、バアル。
バアル「い、いつからいたの」
アロエ「素材は手に入るからなって呟いてた辺りから」
バアル「ビックリさせないでくれよ」
アロエ「何も言わず討伐してたのは誰かなぁ(◉ω◉`) ジーーーッ」
バアル「も、申し訳ありません…(*- -)(*_ _)ペコリ」
アロエ「わかればよろしい<(`^´)>」
現実世界、ゲーム管理室。
氷室「( ꐦ◜ω◝ )」
エンジニア「社長、変なことしないでくださいよ」
氷室「ナニヲイッテイルンダイ、ボクガソンナコト、スルワケナイジャナイカ」
エンジニア「(男女の他愛無いやりとりを目の当たりにして、陰キャ属性が発動してしまったか」
氷室「トリアエズ、サイキョウモンスターデ、バヲイッソウシヨウ、リアジュウバクハツ」
部下一同「社長を取り押さえろ!!」
壊れた社長を制止する、部下たちであった。
盗賊の尾行を続ける、バアルとアロエ。
洞窟に入っていく、盗賊一行。
バアル「どうやら、あそこが奴らのアジトみたいだな」
アロエ「(◉ω◉`) ジーーーッ」
バアル「と、とりあえず、鍛冶屋のおっちゃんに依頼した品を受け取りに行かないとな」
アロエ「(๑ ˃̵͈́∀˂̵͈̀ )ィヒヒ」
バアル「(依頼した品を受け取ったら、アジトを制圧して、ゴーレム討伐だな)」
バアル「とりあえず、道中でスキルのチェックやアイテムの確認をしよう」
アロエ「了解♪」
バアル「(そこは普通に返答するんだ)」
次回、子供たちを助けるため、アジト潜入。




