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外伝~CNO編~ part6 青の大地

ミズガルズ、鍛冶屋。


店主「いらっしゃい、今日は何用で」

バアル「俺、フェンサーなんですが、この刀を作刀してもらいたく伺いました」


設計図を取り出す、バアル。


店主「ふーむ」

店主「(刃長27.7の短刀が二本、刃長72の刀が一本か…)」

店主「設計図に画像もあるから、作成自体は問題ない」

店主「ただ、素材はそちらさんで用意してくれよ」

バアル「わかりました」


店主に依頼を出し、一旦店を離れる、バアルとアロエ。


アロエ「刀を新調だなんて、余程思入れがある刀なんですか?」

バアル「うちの母方は元々武家でね、その家系で有名な刀って感じだね」

バアル「うちの祖父のお兄さんの蔵に、『長い刀』があったらしくてね」

バアル「このゲームでは、『作刀』が可能って情報は事前に聞いてて、所持しておきたくてね」

アロエ「なるほど( ˙꒳˙ )フムフム」

アロエ「それで、必要な素材は?」

バアル「鉄鉱石から作る、鉄のインゴット3つと書いてあるね」


通行人A「おい、青の国で『黒蒼石』を落とす、シリウスゴーレムが出たらしいぞ」

通行人B「おいおい、誰から聞いた話か知らないが、どこ情報だよ」

通行人A「そこの兵士がコソコソ喋ってたんだよ」

通行人B「はぁ、俺らであの凶暴なモンスターだらけの青の国なんていけるわけないだろ、諦めろ」

通行人A「(´・ω:;.:...」


バアル「黒蒼石か…」

アロエ「バ、バアルさん…まさか」

バアル「まぁ、いきなりは無理だから、まずはレベルアップからだな」



ミズガルズ、装飾屋。


女店主「いらっしゃい、何にするんだい?」

バアル「ブロンズバンクルを20個お願いします」

女店主「20個かい(;^_^A」

アロエ「( ゜д゜)ポカーン」

女店主「ありがとうございましたー♪」


店を出て路地裏へ移動する、二人。


バアル「よし、ここでいいな」


「シュ」


アルケミストに換装する、バアル。


バアル「アルケミストスキル、エンチャントグラント」


ブロンズバンクルにエンチャントが付与される。


「攻撃力+5%付与」


バアル「くそぉ、外れか」

アロエ「これって」

バアル「アルケミストのスキルで装飾品にエンチャント効果を付与したんだ」

バアル「MMOだとあまり主流じゃないけど、『経験値増加』の装飾品を手に入れたくてね」

アロエ「でも、手持ちのゴールド全部使ってまでそんな博打しなくても…」

バアル「まぁ、見ときな、俺の幸運があれば」


数分後。


バアル「な、何とかなるって言ったでしょ」

バアル「(:.;゜;Д;゜;.:)ハァハァ」


20個中、3個が『経験値+10%』のブロンズバンクルとなった。


アロエ「(ギリギリやないか)」

バアル「とりあえず、俺が2つ付ける、残りは渡しておくね、ハイ」

アロエ「え、こんな貴重な物いいんですか」

バアル「同じPTなんだし、当然でしょ」


ブロンズバンクルを渡す、バアル。


ちなみに先行テストの現段階では、『エンチャントされた装備品』は総じて貴重品である。


バアル「よし、それじゃとりあえず青の国へ向かうぞ」

アロエ「エッ?!(´⊙ω⊙๑)」

バアル「大丈夫大丈夫、いきなり件のゴーレムには喧嘩売らないから」


ミズガルズ、港。


アドニス「兄さーん」


遠くからバアルを呼ぶ、アドニス。


バアル「お、アドニスじゃないか」

アドニス「探したよ、ここに来たってことは、青の国へ?」

バアル「例の腕輪も作ったしな、とりあえず、様子見で行ってくる」

アドニス「もう補正装備作ったんだね」

アドニス「僕も黄の国へ向かうよ」

バアル「忙しい時期だろうから、無理してINするなよ」

アドニス「わかってるって」

アドニス「(兄さんのこと、よろしくお願いしますね)」

アロエ「(わ、わかりました)」


ヒソヒソ声でアロエに話しかける、アドニス。


アドニス「それじゃーね」

バアル「(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪」


船長「青の国への船は間もなく出港します」

バアル「んじゃ、俺らも行きますか」

アロエ「(*´꒳`*)/ハイ!」


定期船、客室。


バアル「うーん」


スキル画面を眺めながら悩んでいる、バアル。


アロエ「どうしたんですか?」

バアル「このゲームの職業スキル」

バアル「俺の場合、3種類の職業スキルを習得できるんだが」

アロエ「私の場合だと、『裁縫師』ですか」

バアル「裁縫師なら見た目を変えられる装備や靴なんかが仕立てられるな」

バアル「職業スキルで『露店で売れるものを作れる』というのもこのゲームの醍醐味なんだろう」

アロエ「それで、何を悩んでいるんですか」


バアル「まだ素材の収集、流通ルートを確保していないから、確定ではないけど」

バアル「ポーション系中心になる『錬金術師』、銃火器中心になる『発明家』、手堅い武具中心になる『鍛冶師』のどれにするか」

アロエ「錬金術師で」

バアル「(´・ω`・ )エッ?」

アロエ「だから錬・金・術・師、で(°ㅂ°҂)」

バアル「わ、わかったよ」


何故か錬金術師を推すアロエによって、回復薬中心の行商をする方向で決定した。


──数時間後。


船長「さて、青の国に着いたぜ」

バアル「ここが『青の国』か」

アロエ「凄い荒れた土地ですね」


青の国、港。


一面には、荒れた大地が広がっていた。


バアル「船長ありがとーアディオス☆(`・ω・´)ノ」

アロエ「(*>∀<)ノ))またねー」


巨大モンスター「ぐうぉ~~~~」


バアル「スゲーΣ( °ω° )ビクッ」

バアル「よし、まずはレベル上げだな」


準備体操を始める、バアル。


バアル「まずは『二刀流』の実験だな」


二刀のダガーを装備する、バアル。


アロエ「(船内でスキルを習得したのかな)」

アロエ「せっかく到着したんだから、少し休憩しましょうよ」

バアル「ここは凶暴なモンスターの多い、危険な土地だから、まずは安全な場所を確保するのが先だよ」


巨大な狼型モンスター「ガルルルルゥ」


バアル「おぉ、丁度いいところにワンコロが」

アロエ「(犬ではないだろ╮(´-ω-`)╭)」


「シュ」


バアル「ガンナースキル、エアル」

バアル「即座にアルケミストへ、換装」

バアル「アルケミストスキル、ダイヤモンドヴェール」

バアル「そして、フェンサーへ、換装」


二刀流の構えになる、バアル。


バアル「聖衣流二刀、カマイタチ!」


「シュシュシュシュッ」


サイドステップを入れながら、狼モンスターの周りを駆け回り、超高速で斬りつける、バアル。


巨大な狼型モンスター「グガガガガ…」


ダメージ40、状態異常『出血』。


バアル「まだまだ」


隙を与えず、何度もカマイタチを放つ、バアル。


アロエ「!(꒪ꇴ꒪〣)」

バアル「(๑✧∀✧๑)ニヤリ」


ダメージ40、出血ダメージ20。


巨大な狼型モンスター「ヾ(⌒(_×ω×)_バタン」


何度も繰り返される攻撃によって、倒れるモンスター。


経験値習得、バアルレベル17(経験値+20%)、アロエレベル13(経験値+10%)にレベルアップ。


バアル「なんだ、もう終わりか」

アロエ「(二刀流とはいえ、つ、通常攻撃であのモンスターを倒した…)」

アロエ「( ´ºωº` )ポカーン」

バアル「素材素材♪( 'ω' و(و"」


狼型モンスターから素材を採取する、バアル。


蒼狼の毛皮、ブルーウルフの爪を習得。


バアル「どうやらこのモンスターはブルーウルフっていうみたいだな」

バアル「素材は裁縫で使えるだろうから、渡しておくね」

バアル「( ´ 。•ω•。)っドゾー」

アロエ「は、はい」


アロエに素材を渡す、バアル。


バアル「よし、とりあえずは今日はここを拠点にして、休もう」

アロエ「わかりました、薪拾ってきます!」

バアル「危ないモンスターが多いから、注意してね」

アロエ「(・o・)ゞ了解!」


薪を拾いに行く、アロエ。


バアル「二刀流もあれだけの火力が出せるとなると、回避系のパッシブが必要だな」


スキル画面を凝視する、バアル。


バアル「(まずは『超接近戦』を可能にするために、攻撃を受け流す『パリィ』、回避成功時に補正の入る『アヴォイドスピード』を習得)」

バアル「(ステ振りもSTR(筋力)AGI(素早さ)に極振りだな)」

バアル「(。-`ω-) .。oO(考え中」

アロエ「( ˶ˆ꒳ˆ˵ )」


薪広いから帰り、遠巻きに考え込むバアルを眺める、アロエ。


次回、バアルの『青の国』での冒険が始まる。

黄の国、ギルド。


女盗賊「そこの君、あなたウィザードよね?」

アドニス「はい、そうですが」

女盗賊「今、ボスモンスター討伐のメンバーを募集しているんだけど、どう?」

アドニス「ここに来たばかりで、困っていたんです、ぜひ参加せてください!」

女盗賊「よかった、こちらもウィザードを探していたところよ、よろしくね♪」


アドニスの『黄の国』での冒険もスタートした。

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