外伝~CNO編~ part1 期待のVR世界
とある施設。
無月「ここが、会場か」
謙吾「そう、ここがVRゲーム『CNO』の先行プレイ会場だよ」
※CrossNeverOnline、略して『CNO』※
無月「まさか、世界が期待している次世代ゲームをいち早くプレイできるなんてな」
謙吾「兄さんが最近つまらないっていうから、僕が話をつけたんだからね、大人しくテストプレイしてよ」
無月「わかってるてぇ~(*^ワ^*)」
謙吾「(本当に大丈夫なんだろうか…)」
心配になる、謙吾。
窓口スタッフ「犬星無月様、犬星謙吾様ですね、お待ちしておりました」
窓口スタッフ「こちらの参加パスをお受け取り下さい」
無月&謙吾「ありがとうございます」
参加パスを受け取り、注意事項を聞く二人。
窓口スタッフ「それでは、シュミレーター室へご案内します」
無月「お、いよいよですね」
謙吾「兄さん、はしゃぎすぎない」
無月「あい…」
窓口スタッフ「( *´艸`)」
子供っぽいところを笑われる無月。
ゲームスタッフ「こちらのVRゴーグルとモーションキャプチャーを装着してもらい、VR世界を体験してもらいます」
謙吾「(本当にRPGみたいな装置なんだな)」
無月「意外と軽いんですね」
ゲームスタッフ「(結構な重量なんだけどな)」
ゲームスタッフ「ゲーム起動後はゲーム内スタッフがVスタッフとして案内をいたします」
無月&謙吾「わかりました~」
ゴーグルの電源を入れる二人。
「ブオーン」
VR装置が起動する。
ゲームアナウンス「CNOシステム起動、ワールドへのアクセスを開始します、ダイブへ備えてください」
無月「おぉ本格的」
「ギュイーーーン」
ゴーグル内がダイブ映像になり、CNO世界へダイブする二人。
CNO世界。
「チュンチュン」
鳥のさえずり、と花畑が広がる草原に降り立つ、無月と謙吾。
無月「へぇ~、これがVRなのか、ついにここまでテクノロジーは進化したんだな」
謙吾「とりあえずはゲーム内スタッフさんがいるところまで移動するよ、兄さん」
無月「了解♪」
無月「お!」
地面に落ちているナイフを見つける、無月。
即座に手に取り、装備する。
ナイフ、斬撃攻撃力2、特性『採取用ナイフ』。
謙吾「それは、ゲーム内の植物を採取するためのナイフみたいだね」
女性の悲鳴「キャーーーー」
突如女性の悲鳴が響き渡る。
金髪の女性「な、なんでダイブ先にユングシベアがいるのよ…」
ユングシベア「グルルルルル……」
ユングシベア、レベル20、種族:動物。
ちなみに初期ダイブ周辺の平均レベルは1~5が狩場レベルである。
ユングシベア「グガアァァァ!!」
ユングシベアの右拳が女性を襲う。
「シュン!」
刹那、光の速さでユングシベアの右手に閃光が走る。
無月「やっぱ、この程度の攻撃じゃ傷もつかんか」
女性を抱え、ユングシベアの攻撃を紙一重で交わした無月。
金髪の女性「え…」
無月「さて、もう大丈夫なんで、降ろしますね」
金髪の女性「は、はい」
女性を降ろし、熊の前に立つ無月。
無月「よーし、熊公、CNO世界初の討伐対象はお前に決めた」
無月「相手になってもらうぜ」
金髪の女性「何なのあの人…」
謙吾「兄さーん、て、とんでもないことになってる…」
金髪の女性「あの方のお知り合い何ですか?」
謙吾「あぁ兄です」
謙吾「(察するに、悲鳴の主はこの女性、その原因となったモンスターはあの熊みたいだな)」
謙吾「(何々…レベル20…兄さん)」
謙吾「兄さーん、そのモンスターレベル20もあるよ、まだクラスも決めていない僕らじゃ絶対勝てないよ」
無月「確かに、『普通のゲームなら勝つのは不可能だ』、ただこのゲームはリアリティを追及した『まだ発展途上のゲーム』、勝てる可能性はある」
謙吾「(マジで採取用のナイフで戦うつもりなのか…)」
金髪の女性「だ、大丈夫なんですか」
謙吾「はぁ、ここは兄に任せましょう、というか多分僕の言うことは聞いてくれません」
金髪の女性「は、はぁ」
無月「(このナイフの攻撃力は2、恐らく通常の計算なら、あの熊にダメージを与えることは不可能に近い)」
無月「(なら、『他の補正』がある可能性に賭ける)」
ユングシベア「グガァァ」
突進してくるユングシベア。
「シュ!」
即座に後ろに回り込み斬撃を放つ無月。
1ダメージ、赤いテロップでダメージ表示が現れる。
無月「(カウンター、背後攻撃で補正が入り、ダメージが入ったな)」
無月「(ただ、これじゃ、こっちのスタミナが持たない)」
無月「ん?」
ふと、地面が不安定なことに気づく無月。
無月「なるほど(・∀・)ニヤニヤ」
金髪の女性「悪人みたいな顔してますね」
謙吾「何か奇策を思いついたんでしょう」
女性&謙吾「(あの顔だけ見たら、悪人やな)」
無月「(ならやることは一つだな)」
ユングシベアに斬撃を放ち続ける無月。
ユングシベア「フー、フー、ググルルルル」
無月に攻撃を交わされ続け、苛立つユングシベア。
ユングシベアが地盤が脆い箇所に誘導される。
無月「よし、今だ!」
ユングシベアに急接近する無月。
謙吾「兄さん何を」
ユングシベア「グガァァ!!」
ユングシベアの両前脚での振り下ろし攻撃が無月を襲う。
無月「( ⩌⩊⩌)✧」
刹那、熊の攻撃をさらりと交わし、両前脚は地面に突き刺さる。
「ガラ、ガラガラガラ」
突如、地面に大穴が空き、落とし穴のような空間が現れる。
ユングシベア「グヴァァァ」
奈落の底に落ちていく、ユングシベア。
謙吾「ふぅ、これでとりあえず危機は去ったようだね」
金髪の女性「そのようですね」
「ズドン!」
熊が底に落ちる音が聞こえる。
無月「よし、それじゃ仕留めに行きますか」
女性&謙吾「ナンダッテー!=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)」
無月「何、驚いてんだよ、折角いい経験値稼ぎになりそうなモンスターが虫の息なのに仕留めないなんて勿体ないじゃん」
謙吾「だけど兄さん、もしかしたら熊はもう倒したかもよ」
無月「このゲームの仕様上、倒れたモンスターの経験値は『討伐者』もしくはパーティーメンバーに入る、経験値の変動がない以上、まだあの熊は生きてるってことだ」
謙吾「( ̄∇ ̄;)ハッハッハ」
と、いうことでパーティーを組まされる謙吾。
無月「そんじゃ行ってくる」
大穴に飛び込む、無月。
金髪の女性「ぶっ飛んだ人ですね」
謙吾「お恥ずかしい限りです」
無月「(とりあえず、熊を討伐してから、ゲーム内スタッフさんに初期クラスを教えてもらう)」
無月「お、いたいた、おーい、熊公♪」
ユングシベア「ヽ(; ゜д゜)ノ ビクッ!!」
無月「よし、久々にアレを使うか」
無月「聖衣流一刀、一角突き!!」
上空から舞い降りた無月は強力な突き技を放つ。
ユングシベア「ドスン」
ダメージ120、ユングシベア、討伐。
上空からの落下ダメージと加え、ユングシベアを無事討伐する、無月。
地上。
「ピコン」
ステータスを凝視していた謙吾。
謙吾「ほ、本当にあの熊を倒したのか…」
金髪の女性「そ、そのようですね…」
謙吾「ちなみにお姉さん、あの熊ってどれくらい強いんですか」
金髪の女性「男数名が束になって、追いやれるかどうかってくらいですかね」
謙吾「ほう…(聞かなかったことにしよう)」
ゲーム内スタッフ「犬星兄弟ご一行はまだですかね…」
待ちぼうけをくらうスタッフであった。
次回に続くかは作者のテンション次第。
Gガンダムのガンダムファイトのようなモーションキャプチャー使った面白いゲームいつか出てくれ。




