外伝 おおかみの補足par10
犬星家、一室。
無月「チッ(・д・)」
謙吾「どうしたの、兄さん」
無月「これ」
スマホの画面を向ける無月。
謙吾「あぁ、某女性声優さんの例の件か」
謙吾「『事実無根』らしいから、誤情報じゃないの?」
無月「ネットで暴れまわる奴や『加害者』にとっては、そんなことはどうでもいいのさ」
無月「だから、『表明した会社』の『明確な証拠が出揃っていない状態での声明』にイラついているのさ」
謙吾「(これはめんどくさいモードに入っちゃってるな)」
謙吾「何々、これ女性声優さんが『本名じゃなく、芸名』使ってるのか、なるほど」
無月「以前から、その声優さんは一部の人達から標的にされている、今回の件もその中の誰かが行った可能性がある」
謙吾「なるほど」
無月「ただ、『某企業』が『物的証拠がない状態で被害以外に触れる声明を出してしまった』、これは本当に痛い」
無月「事実無根だったとしても、声優さんを今すぐに守る方法も、『火消し』をする手段も失ってしまった」
凄く悲しそうな顔をする無月。
謙吾「(兄さんが好きなカードゲームアニメの声を務められている方だもんなぁ…)」
謙吾「で、どうするの?」
無月「どうしようもない、流石の俺でもお手上げだ」
謙吾「兄さんがお手上げって…」
無月「企業がコメントを差し支えていれば、『物的証拠』まぁ今回の場合だと、『提示された証拠のフェイクと断定』した上で、法的処置を行うまで耐えてって感じならな」
無月「もう声明を出してしまった、俺にはどうすることもできない」
謙吾「兄さんも発信しているみたいだけど、大丈夫なの?」
無月「あぁ、別にいいよ」
無月「俺は、『軽率な行動』をとる人を減らせるのなら、悪に染まろうと実行するから、今回の場合だと『企業』に向けてだな」
無月「女性声優さん達から嫌われても、なんとも思わない」
無月「そんなことよりも、『同じような事件』が繰り返されないように立ち回るのが最優先だ」
謙吾「(兄さんは相変わらずだな)」
無月の度が過ぎたムーブに苦笑いする謙吾であった。
泰然自若




