外伝 おおかみの補足part1
イベント抽選を控えている待機時間中。
謙吾「陽月さん、どうしたの?」
陽月「|ω・`) ショボーーン」
和気藹々と談笑する無月と葉瑠。
謙吾「(あー、完全に黄昏ちゃってるなぁ…この人、兄さんのことまだわかってないのか)」
謙吾「あのですね、葉瑠は兄さんにとっての『妹であり、弟子』なんです」
陽月「弟子?」
謙吾「兄さんは『ベテランと渡り合える新人』となり得る人材を探していました」
謙吾「それが犬星葉瑠です、彼女は僕達の『本当の兄妹』ではありません」
謙吾「犬星葉瑠という名前は『あくまで芸名』です」
陽月「Σ(๑ °꒳° ๑)ビクッᵎᵎ」
謙吾「ただ、兄さんが葉瑠の事が好きなのは事実です、そもそも兄さんは女性にあまり興味を示しません」
謙吾「現状、兄さんの頭痛を緩和できるのは、『小鳥遊真理さんと葉瑠』だけです」
陽月「何故なんですか?」
謙吾「恐らく『声』が兄さんと波長が合うんだと思います」
謙吾「まぁここからが本題です、兄さんはこの3年間、あな、ゴホン、真理さんを応援してきました」
謙吾「兄さんはサッカーを少しだけやっていましたが、野球はあまり興味がありませんでした」
謙吾「そんな兄が『一球団をライブで応援していた』、それどころか球種などの統計まで記録し、改善策を発信していた」
謙吾「怠け者の兄が『一人の女性』にそこまでしたところを僕は見たことがありません」
謙吾「だから自信を持ってください!」
謙吾「(兄さん、ちゃんとファンメとかで知らせておきなよ…)」
陽月「.。.:*・'(*°∇°*)'・*:.。.」
謙吾「(この人も兄さんとマジで似てるな)」
謙吾「兄さんは色々な敵と戦っています、大手SNSクロスから離れたのも、『監視』されている疑いがあったからです」
謙吾「今日本はとんでもない状況です、そんな中で兄さんが倒れてしまっては、兄さんの理想は実現できないと判断したと聞きました」
陽月「ポカーン」
謙吾「(まぁそうなるわな)」
謙吾「クロスのトップ、アメリカ大統領、この二人を何とかするまでは俺はあそこには戻れないだそうです」
謙吾「戦争の件を見るに、大統領達はボロを出したと僕は思います」
謙吾「あと一歩だと僕ですら感じています、ですが、敵は強大です」
謙吾「兄さんも無事で済むかはわかりません」
謙吾「陽月さんが考えている以上に兄さんは様々な可能性を考えています」
不安そうな顔をする陽月。
謙吾「そのデッキ、兄さんのメインデッキでしょう?」
陽月「これですか」
謙吾「そのデッキは去年の年末から兄さんが試行錯誤を繰り返し作り上げた『赤黄デッキ』です」
謙吾「様々なプレイヤーから心無い発言や兄さんという存在から逃げるプレイヤー達に気を遣いながら、作り上げた言わば兄さんの努力の結晶です」
陽月「(´。✪ω✪。 ` )」
謙吾「(面白い人だな)」
謙吾「常識がなくて、よく先走るどうしようもない兄ですが、『大切な人』は決して忘れたりしません」
陽月「ありがとう、よくわかったわ」
無月「よし、それじゃイベントに向けての簡単なルール説明から指南するぞー!」
葉瑠「はい、お願いしますー♪」
謙吾「さぁ、陽月さんも行ってください」
陽月「了解!」
次回、そろそろイベントに突入する(予定)




