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転生した先で  作者: 東雲三日月
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① 突然の転生・新たな世界へ

 僕は一八歳の男子高校生である。


 これは数日前のことになるが、昼休み中、朝のHRに配られた進路希望用紙を記入している最中に突然目の前が真っ白になり、意識を失った。


 と言っても、その前の日に遅くまで起きてゲームで遊んでいたから、意識を失うというより、単純に「寝てしまった」という表現が正解なのかもしれない。


 けれど、僕が次に目を覚ますと、さっきまで教室にいたはずなのにとても可笑しなことになっていた。


 何故そうなったのか分からなかったが、僕は見知ぬ場所にいたのである。


 ところが変なのはそれだけでは無い、なんと僕は女の子に転生していたのだ。


「なんじゃこりゃー」


 驚きと混乱が僕を包み込む。


 自分の手を見て、先ず違うと認識が出来た後、まさかと胸元に手を持ってくると、柔らかな物の感触があり、良く見ると女性にしかない物が備わっていたのである。


 次の瞬間、僕はその場で大声で叫んでいた。


 女の子になってしまったという事実だけで、パニック状態に陥るのは致し方ないことかもしれないが、叫んだところで誰も来てはくれない、僕の頭に「絶望」の二文字がよぎる。


 ところがその後、時間経と共に一旦冷静になることが出来たので、今置かれている自分の状況確認をすることにした。


 すると、髪は肩の下まであることが分かり、華奢に見える腕なのに、それに加え背中に大剣をしょっていることが分かってしまう。


 ただただ唖然とする自分がいたが、冷静な判断ができる今、これが誰かのイタズラだということが見て予想がついた。


・・・・・・面白がってやったんだな!  それも女装までするとは手が込んでいる。


 とかなんとか、寝てる間にどこかに運ばれイタズラされたんだと思いたかったけれど、誰も近くには存在しない。


 やっぱり元の世界に戻れないかもしれないと思い始めたものの、今度はこれが夢なのではないかと疑うことにした。


 けれども、頬を叩こうが、抓ろうが一向に元の世界には戻らない。


 ここで漸く、この展開は自分が女性の戦士として転生したかもしれないという考えが浮かんできた。


――アニメじゃあるまいし、そんなわけあるか! ってツッコミいれなからである。


 でも、もう考えるのが面倒臭くなり、小説などにあるように、自分は転生したと思うことにしたのだった。


 最初は些か女性になったことに対して不満もあったけど、それなりに膨らみのある胸があり、近くにあった水溜まりに写る姿は自分好みだったので、納得はしてないもののまぁ良しとすることに。


 それに、何より僕はニートになりたい訳では無いが、進学や就職を望んでいなかったので、考えなくて良いのだと思ったら、これはこれでラッキーなことなのかもしれないと思えたのだった。


 こうして、僕はこの後、とりあえず何もしないよりは良いだろうと周りを探索し始めることにしたおかげで、運良く他の戦士を発見することとなり、今に至る。


 他の戦士というのは、最初良く分からなかったけれど、近くで見たらクラスで親友だった力哉(りきや)健二(けんじ)だった。


 僕が元男子の義人(よしと)だと話すと、二人はものすごく驚いている様子だったが、僕はというと、自分だけが転生したのでは無いことを知り、ちょっぴり嬉しくなっていた。


「力哉と健二はどうやってここに来たんだ?」


「それが、僕も健二も進路の用紙記入しようとしてたらこんなことになっちゃってたんだ」


「帰れないのかな、僕は戻りたい、力哉も義人も戻りたいだろう?」


「それなんだけど、僕は進学や就職を望んでいなかったから、この展開はラッキーなことなのかもしれないなってちょっと思ってる。  健二は戻りたいみたいだけど、力哉はどう思ってるの?」


 そう言うと、力哉と健二はまた驚いた表情で見つめて来た。


「そりゃ健二と同じで戻りたいと思ってるけど、義人はこの世界で生きることをラッキーだと思ってるんだなんて、お前らしいな」


「僕も義人のラッキーだなんて考え方が凄いと思う、けどさ、僕たちが帰りたくても戻る方法なんて無いから、今は戦士として生きる方法を探すしかないんじゃないかな」


 こうして、女の子になった僕と、力哉と健二の三人はこれからどうしていくのか話し合うことになった。


 僕たち三人は思いがけない出来事に直面しているけど、この新しい世界で生きていかなければいけない。


「これからは、戦士として生きることにしよう」


 僕が宣言すると、二人りから歓声が上がった。


 この転生は僕達にとって新たな冒険の始まりであり、自由な生き方を選ぶチャンスでもある。


 もし、帰る方法が見つかり、戻れるチャンスがあるなら、その時力哉と健二は元の世界に戻れば良いのだ。


 僕は女戦士として剣の才能を開花させ、この世界で戦士として成長していくことを決意した。



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