何回目かの目覚め
朝日が瞼に感じた。
柔らかそうなベッド少年…もとい男はつぶやいた。
?「…又か」と。
男…嫌、今は少年である名前は「リアム・マテオ」。
彼は先ほど男の腕の中で息絶えたはず…
なぜその彼が若くなり生きているのか…
そこで彼の紹介をしよう。
そう、リアム・マテオと言う少年を。
彼はある国に生まれた。
彼の父は厳しくも優しい人で母は美しく優しい人であった。
リアムの父は茶色い髪に鳶色の瞳、母は黒い美しい黒髪に濃い茶色の瞳。
リアムは母と父の遺伝か黒髪の濡羽の様な美しい髪に鳶色の瞳を持っていた。
特に彼は幼少期、不幸に巻き込まれると言うこともなかった。
隣の家に住んでいる金の糸の様な髪を持ち、金色の瞳を持つ少年と親友と呼べる関係だった。
その少年の名前は「レオナルド・ガンマ」。
リアムはレオナルドの事をレオと言う愛称で呼び、レオナルドはリアムと呼んだ。
2人は仲が良く大人んいなってからも共にいた。
この世界には魔法と呼ぶ物があり、5才の誕生日に魔法の適正属性と魔力量が分かる。
レオナルドは剣と魔法の才能があった。
いわゆるチートという物である。
一方リアムは剣の才能はあったが魔法の才には恵まれなかった。
だが2人は互いに助け合い軍の兵士となった。
レオナルドは才を見いだされ強い者が集まるとされており、王族の近衛隊の第1部隊へと配属されリアムは前線へ赴き戦う第0部隊へと所属が決まった。
リ「レオ!!」
そうリアムが呼ぶとレオは嬉しそうにはにかんでこちらを振り向く。
レ「…リアム!!」
笑顔で振り向きこちらに向かってくるレオナルドに辺りの兵士たちは感嘆の声や嫉妬の声を漏らした。
リ「レオ。おめでとう!!お前が王族近衛隊だなんて今でも信じられないよ笑」
リアムは本当に、心の底からレオナルドを尊敬していた。
彼にとってレオナルドはライバルであり尊敬する男だったのだ。
レ「ありがとう!でも、リアムと同じ隊じゃないのは少し寂しいな…笑」
そう言って苦笑する彼は様になる。
リ「そんな事言っている間に俺も王族近衛隊になったりしてな!!」
リアムはレオナルドの肩を叩き冗談を言う。
だが、レオナルドは不意に真剣な顔つきになる。
何事かと彼の顔を見ると、
レ「…俺は正直リアムが心配なんだ。第0部隊は戦争があれば前線へ行くだろう?親友のお前を俺の居ない時に死なせたくないと思ってしまうんだ。
頼むリアム。お前は何があっても死なないでくれ。」
そう言って彼はリアムの鳶色の目を見ながら真剣な目つきで言った。